今テレビで「不毛地帯」を見ています。第一回目から見ています。引きつけるものがあります。見続けるようにさせられてしまいます。演出がいいのか。
昨日夫婦で映画を観て来ました。奥さんの要望で「沈まぬ太陽」です。私は5分冊のハードカバーの本を読み、感動したもので、映画は見なくてもいいと思ったのですが、付き合って(二人で2,000円ですみます)一大長編映画を見てきました。
14:30から18:00までの3時間30分、でも珍しく途中休憩が10分入りましたので、実質は3時間20分の映画となります。(確か「七人の侍」も休憩があったと思いますし、途中休憩といえば何といっても若かりし頃みた「ベンハー」を思い出します。)
映画はなかなかの評判のようで、見た人は涙が止まらなかったとかの感想を述べているようですが、我々にとってはそういうことはありませんでした。どうしてでしょうか?
確かに力の入った、外国ロケもした迫力のある大規模な映画であることはそのとおりですが、個人的には圧倒的に訴えかけてくるものはありませんでした。感じることができませんでした。それぞれの場面、画面が淡々と?次から次と流れて行く、そんな感じでした。
御巣鷹山の大惨事の件については、あの520もの棺を見れば、いかに悲惨かつ大規模な事故であったか分かるし、無言の棺が訴えるものは万感胸に迫るものがありました。でもその後の人事抗争、派閥争い、労使紛争等はそんなものかな、それでいいのかなと思うだけで、とても涙を誘うようにはなりませんでした。
ただ、アフリカの素晴らしさ(人類の誕生の地、ドリフターズのいかりや長介は忙しい中何回もアフリカに行っていたようですし)は伝わったし、四国のお遍路、お遍路については個人的に何とかして歩いてみたいと高校の頃から考えていたことで、改めて死ぬ前には回りたいと思った次第です。
そして、最後の方の家族でざるそばを食べるシーン、これがとっても良かった。本当にうまそうなそばで、久し振りに美味しいざるそばを食べたいなあと痛切に感じた次第で、映画の製作者には失礼かなと思ったりしました。午後6時前で、腹が減っていたということが大きいのでしょうが。
そんなわけで、お節介かとは思いますが、個人的には映画よりは本を読んだ方がいいと考えます。
渡辺謙ひとりが目立ちすぎたのかなあ~。改めていい俳優だと思いました。