京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

失敗を恐れないこと

2009-10-07 | 名言
本日の小学生の練習で思ったことです。
まもなく、あと3ヶ月でレスリングを始めて1年になりますが、
最近練習で、タックル、グランドと少しずつ新しい技術を教えています。
また以前に教えた技術も何回も反復しているところです。

練習の最後に、試合の実践練習としてスパーリングをしますが、
「なぜスパーリングの場で、練習で教えてもらったタックル、グランドの技を積極的に仕掛けないのか?」
練習の場なので、もっともっと教えてもらった技を、失敗してもいいから出していくことが大切です。

人間、失敗しないと深く考えません。
練習でできないことをやらない限り、試合でできるようにはなりません。いつまでも技術は向上しません。
本田宗一郎さんが「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」という言葉を述べてます。
まさにそのとおりです。はじめから上手くいかないのは当たり前。
「できない、できない」じゃなく「できないのが当たり前」という気持ちでチャレンジしていけば気持ちは楽になるだろう。



新人戦に向けて

2009-10-06 | 高校生レスリング
国体も終わり、次は来春の全国選抜に向け、11月には新人戦が開催されます。
2・3年生で5名と少数ですが、5名全員を全国選抜へ出場させることが目標です。
まず1ヶ月後の京都府予選を突破しなければ話しになりません。

現状と同じでは進歩はありません。現状に満足することなく日々全力を尽くさなければなりません。
選手はいい選手・強い選手になりたいと切望していなければ、絶対にいい選手・強いプレイヤーになれません。
強い選手は、休みの日まで正しい栄養、積極的休息と拘束され続けるから良い結果が出せるのです。

この1ヶ月の頑張りに期待します。

心技体

2009-10-03 | 教訓
新潟国体で山原翔一と健太の2人の試合を振り返って感じたことです。
「どんなに体力を鍛え、技術を磨いても、心が弱かったら実力を発揮できない」

「やってくれるだろう」と期待していた私が甘かったかもしれません。
「地に足がつかず」という言葉が当てはまる試合内容。簡単に押し出されたり、簡単に回されたり・・・
北村公平とは全く正反対。気持ちが完全に弱気になり、心が弱いものだから体まで連鎖してしまいました。

レスリングは体力や技術の差もさることながら、メンタル面の影響が大きいスポーツです。
自分の心・気持ちが生み出す慢心、恐怖心などによって勝敗が大きく左右されます。

心・ハートを強くするには練習しかありません。
健太や翔一の練習は、一見見れば一生懸命やっているように見えますが、
ただ指示された練習メニューを淡々と消化する練習です。
こんな練習では心・ハートは強くなりません。

「常に自分の頭で考える」「追い込まれても妥協しない」こういう質の高い練習を積み重ねる。
1日の練習を振り返り「今日も頑張れた」と自分で思う練習を、日々積み重ね、克服していけば大きな自信に変わり、それが心の強さとなります。





逆転は奇跡ではない。それだけのことをやったからです。

2009-10-02 | 教訓
北村公平のラスト20秒からの逆転の3ポイント両脚タックル。
あのタックルは偶然じゃないし、奇跡ではない。
練習の成果であり、しっかりと練習を重ね、それだけのことをやってきたからです。

インターハイでの敗戦は「ハート(気持ち)の弱さ」が敗因でした。
インターハイ前の公平は、明らかに自分で「限界値」を決めて練習していました。
例えば朝練習のラン。調子の良いときはトップグループですが、ちょっと疲れが溜まったり、週の後半になると、全く話しにならない走りをしていました。
がむしゃらと言うか、苦しくなってから「まだまだやってやる」というトコトン追い込む姿勢は見られなかったです。

自分で限界値を決めたり、妥協的な考えは一切通用しません。
「練習で自分自身に負ける者は、必ず試合でも自分に負けます。」

追い込まれてもあと一歩、二歩、前に出る。そんな気持ちで毎日の練習を積み重ねる。
インターハイ敗戦後から国体までの約1ヶ月半は、こんな練習ができていました。
偶然の勝利などありません。
国体での優勝は、しっかりとした練習のたまものです。

最後まで試合を捨てない

2009-10-01 | 高校生レスリング
新潟国体で北村公平(3年)が2階級上の96㎏級に挑戦。見事やってくれました。
インターハイではつまらない失点で自滅。あの時の反省から、今回は階級が上だろうが徹底して正攻法で攻める指示をしました。
3回戦、決勝の2試合は攻め込むものの中々ポイントが奪えず苦戦しました。
特に決勝での3R、両脚タックル仕掛けたところをがぶられ1失点。残り20秒。
ここで「最後まで試合を捨てない」「絶対にあきらめない」という北村公平の強い気持ちが、最後に決めた3ポイントの両脚タックルだと思います。
後輩達にはこの気持ちを見習って欲しいです。
以前にも記しましたが「強い選手ほどあきらめが悪い」「試合では絶対にあきらめない」この強い気持ちが必要です。