京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

JOC

2011-04-25 | 高校生レスリング
今年のJOCは中村弦斗(3年)と浅井翼(1年)の2選手のみの出場と寂しい限りでしたが、2人出場して2人優勝なので、この上ない喜びです。
ここ数年はどの大会においても悔しい思いが残る試合ばかりだったので、この2選手の優勝は、ホント嬉しいです。
結果だけでなく試合内容も良かったです。
弦斗も翼も私の理想とするレスリング=選手がマット上で、自分の持ち味を生かし、目が強気で生き生きと躍動するようなレスリング…を展開してくれました。

弦斗は全国選抜が中止になった影響で、1月の近畿ブロック予選以来の減量…。
この一冬で身体も大きくなり体重が増量。今大会は計量がクリアしても動けるかが不安でした。
初日こそ、いつもの動きではなかったものの、得意のがぶりでポイントを重ね、最終日の準決勝、決勝も持ち味のがぶりを発揮しました。
特に決勝の相手は1年前の全国選抜で敗れている相手。負けている選手に勝利するのは、とてもエネルギーがいります。
リベンジをしての優勝なので、よく頑張ったと思います。

翼は初戦から決勝までの5試合、全ての試合で持ち味のローシングルでポイントを奪いました。
ローシングルの入るタイミング・スピード・切れと良くなり、入った後の処理も速くなりました。
全国初タイトルで、これをきっかけにさらに精進し、もっともっとローシングルを極めて欲しいです。






心貧しきものは幸いなるかな

2011-04-15 | 考える
約1カ月ぶりの更新です。更新が止まっている間に東日本大震災…悲しい出来事がありました。

この1カ月間、被災地状況のテレビを見る度に当たり前であることに感謝しています。
昨年9月、退院後の日記でも記しましたが、健康で当たり前であることに感謝しなければなりません。

いつものように朝がきて、車を運転して学校へ行き、朝練習を見る…
練習後、朝のコーヒーが飲める。
日中授業をして、放課後にレスリングができる…
昨年の退院以来、当たり前がいかに素晴らしいかをまた実感しました。
レスリングの悩みなんて、ホントちっぽけなもんです。

また、テレビで被災者からのメッセージや被災者に向けてのメッセージもたくさん聞きます。
たくさんの勇気ある言葉に出会います。
「心貧しきものは幸いなるかな」
貧しかったり、辛かったり、苦しかったりするとき、人は他人がよく見える。と言われます。
逆に、豊かになったり、偉くなったり、賢くなったりすると、人は他人が見えなくなる。と言われます。

昨年、手術して入院していた時を振り返って、一日一日を丁寧に過ごしていたような感じがします。
周りの人の優しさを感じ、充実した感謝の日々を送っていた感じです。
常に謙虚でないといけませんね。