京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

気持ちを強く

2010-03-10 | 中学生レスリング
全国選抜まで約2週間。いよいよカウントダウンです。
今週末まで学年末考査ですが、テスト中も5人でしっかり練習しています。順調に練習を積んでいると思います。
周りの関係者の皆さんは、団体の京都八幡は5人の少人数であり、最初から2敗のハンディを背負ってるから「勝ち上がるのは苦しい」「勝つのは難しい」というのが下馬評でしょう。
しかし私自身、確かに5人で苦しいですが、どこまでやってくれるか?とても楽しみにしています。
5人でもやってみなければ分かりません。難しければ難しいほど、苦しければ苦しいほど、犠牲が大きければ大きいほど、この状況で勝ち上がったときの喜びは大きいです。
苦しい状況で困難を乗り越えて得たものの価値は、それだけ高まります。
勝つか負けるかはやってみなければ分かりません。1日1日の練習を克服し「今日も頑張れた」という自信が心の強さとなります。
高校生は気持ち・心を強く持つことができれば、力を発揮できます。
あと16日。「今日も頑張れた」と思える練習を16回積んで選抜に乗り込みます。

勝利への過程

2010-03-09 | 名言
『努力をあきらめないかぎり、失敗なんてこの世にはないのだ』 エルバート・ハバード (アメリカの教育家)

思うように結果が出ない。勝利できないことがあっても、あきらめずに努力を続けている限り、それは勝利への過程と考えられると思います。

目標をもって努力している時には、困難やつまずきなんて当たり前です。
でも、それは勝利への過程にある課題・試練・いい経験と考えることです。
自分があきらめた時に、失敗・負けという結果になります。

高槻大会後、今日は小学生の練習がありました。
私は途中から出張で古家先生に任せて失礼しましたが、練習の様子を後で伺うと、
2日前に試合をして、負けて悔しい思いをしたにも関わらず、その悔しさを、もう忘れてしまって練習に身が入らない子供たちが多くいたと聞きました。
古家先生も見かねて、集めて話しをしたそうです。
レスリングを始めて1年。もうそろそろ本気で気持ちを切り替えて努力を継続しないといけません。
いまの君たちは、あきらめずに努力を継続するどころか、土台にすら登っていません。
対戦する相手は、同じ学年で同じ体重で、頭の中身もそんなに変わらないでしょう。
そんな相手にタックルで倒され、回され、ボコボコにいつもやられて、何にも感じず行動に移さない。いつも夜遅く、何しに練習に来ているのだろうか?
子供たちのやる気が起きることに期待します。

高槻大会を振り返って

2010-03-07 | 小学生レスリング
今日は小学生の高槻大会でした。
18名が出場し、1回戦を突破できた子どもが6名。残りは惜しくも1回戦敗退という内容でした。まだまだ結果を出せない状態です。
1年が経過しましたが、スタート当初に比べ、練習での取り組み姿勢も徐々に変化が見られ、少しずつ集中できるようになってきたと思います。
しかし、試合で勝利するには、やはりまだまだ足りません。
練習量・時間ではなく、一番大切な「一生懸命・全力で練習する」「集中する」「指導者の話しをしっかり聞いて吸収する」といったことが、まだまだ不足しています。
日頃のスパーリングを見ていて、今日の試合で「こんな結果になる」ことは予測どおりで、練習どおりになっています。
やはり、お互いに激しいスパーリングができるようになった時こそ、試合で結果が出てきます。
今後、いかに子どもたちのモチベーション・気持ちを高めさせて練習に取り組ませるか?これがいまの私の課題です。
まだまだ時間はかかりますが、一歩づつ前進できるようにやるしかないです。

自主性

2010-03-05 | 教訓
自主性=国語辞典で調べると「他からの助けや干渉を受けず、自力だけで行うこと」ようは「自ら行動する」ことである。
自主性があるかないかで練習は二通りに分かれる。「進んでやる練習」と「やらされる練習」である。
「やらされている練習」であれば、モチベーションも低く気迫もない。気がない練習は、何も身に付かない。
「進んでやる練習」は、気持ちがこもっているので練習に迫力がある。目つきが鋭く動きが速い。
見ている私たちも引っ張り込まれ、かける声も気合いが入り、指導に熱が入るものです。
小学生の子供たち、自主性を持って、進んでやる練習を期待します。

祝・卒業②

2010-03-02 | 高校生レスリング
今日は北村公平について記します。
公平は小学2年から11年間指導してきた生粋の八幡育ちの生え抜き選手です。
お母さんに連れられて、初めて顔を合わせた時のことをいまでも鮮明に覚えてます。
この11年間、当たり前のように毎日練習に来ていて「もう来ないのか」と思うと寂しいですね。
小学時代には小3~小6まで全少4連覇。中学時代には全中2連覇。
そして高校は2年で5冠を達成。
3年では階級アップで挑戦し、インターハイは敗れたものの国体で優勝。いままで順調に結果を残してきた選手です。

公平を11年間指導してきて、結果を出す選手の条件として2つのことを感じました。

一つ目は『負けず嫌いである』
公平のスパーリングは小学生時代から高校生、大学生と変わらないぐらい激しいスパーリングでした。
スパーリングで1ポイントでも取られれば、取り返すまで絶対に終わらない常に闘争心あふれる激しいスパーリングをしていました。
負けるのが嫌で、どの練習でも、いつも100%全力でチャレンジしており、ハートもとても強い選手です。

二つ目は『人の話をよく聞き素直に吸収する』
公平は、小学生時代からとにかく指導をよく聞きました。いつも私の話しを食らいつくように聞き、タックル練習などの技の練習にも一生懸命。だから、技の吸収がとても早い選手でした。
自分自身の向上のために良い指導を受けることが必要だということを子供なりに理解していたと思います。
また、自ら学んでいくために人の話をしっかり聞ける姿勢、貧欲に吸収する姿勢が小学生時代から既に備わっていた選手です。

この2つは、これからも必要な一流選手になるための条件でしょう。
これからは、さらにレベルが上がります。
太田先生の指導を貪欲に吸収し、自分に限界値をつくらず、さらに努力を続けて欲しい。
オリンピックを勝ち取るには、地道な努力と、それに耐えていく我慢が必要です。
たとえ、困難が伴っても、すぐに妥協して諦めてはいけない。欲望を持って努力を続ければオリンピックは現実になります。
本気でオリンピックを目指して欲しいです。まず、早稲田での4年間を期待します。