京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

プロセス重視

2011-07-29 | 名言
野村の「監督ミーティング」 (日文新書) 橋上秀樹(著)

この本は野村さんが執筆したものではなく、ヤクルト、阪神、楽天と3球団で、延べ12年間にわたって、野村監督の下で選手・コーチとしてやってきた橋上秀樹さんが書いたものです。
この本には野村監督の発言や著作だけでは分からない、人間「野村克也」の本質が書かれており、客観的な視点から第三者の目で「野村克也」について書かれています。とても参考になり、自己啓発書としては、たいへん優れた本であると思います。

この本の冒頭に『仕事、人生は結果でなくプロセス重視』という言葉が出てきます。「なるほど」と思います。

人が結果を追い求めると、逆にいい結果が出ないことが多い。結果を追えば追うほど、無心や無欲といった状況になることが難しい。プロセスの中にこそ勝利や成功への方法論が蓄積されている。
過程を重視しない勝利や成功は無意味なものである。「勝利」という結果だけを追う考え方を否定している。

レスリングもまさに同じようなことが言えると思います。

結果だけを追い求めていると、その先の成長がなくなる。結果が良ければ、手を叩いて喜ぶ場面を目にする。しかし、重視しなければならないのは、プロセスであり、その選手のプレーはどんな状況であったか、選手たちの日常の練習内容・姿勢を見なければならない。特に、若い選手を指導する私には、この考えが必要だと感じました。

勝利だけを追うと間違いなく勝利は逃げていく。結果も大切だが、結果だけではなく、プロセスを見ることができる指導者でありたいし、見る目を養いたいですね。


夏の練習

2011-07-28 | コーチング
今週はインターハイ1週間前ですが、校内で午前、午後と2回の練習で徹底的に追い込んでいます。
通常より練習内容も濃く、練習時間も長く、きついでしょう。
夏場の練習はとにかくきついものです。この夏、頑張った選手は一皮むけるでしょう。
特に中学1・2年生の選手たちには頑張って欲しいです。



諦めたらそこで試合終了

2011-07-26 | 教訓
なでしこジャパンのW杯優勝から数日たちましたが、あの試合はホント感動しました。
下馬評では、アメリカがFIFAランク1位で優勝候補。
その強いアメリカが先制し「やはり、ダメかぁ~」と思っていると、なでしこジャパンがゴールを決め同点。
延長戦に入ってもアメリカに先制される。しかし、宮間選手と澤選手のコンビネーションで、またまた同点。
延長戦ロスタイムでのレッドカード&FK時は、「もう本当にダメかも」と思いましたが、PK戦を制し、見事に優勝。
常に先を行かれ、粘って粘って追いつき、最後は突き放した。

スラムダンクの安西先生ではないですが、「諦めたらそこで試合終了」なんだなぁと改めて感じさせられる試合でした。
これは、サッカーに限ったことではく、レスリングも全ての競技で共通して言えることだと思います。

サッカーは、ゴール前で混戦していると、何かの拍子で目の前にボールが飛んできて、チャンス到来とばかりに、そのボールをちょこんと蹴ってゴールするシーンがあります。運が良かったと言えばそれまでですが、決してそうではなく、ポイントは混戦の中に身を置くことです。
暑さの中では、体力も消耗し気力も切れそうになるが、そんな中でも絶対に諦めない。諦めずに、混戦の中に身を置いて、何度も何度もゴールを狙う。諦めると、目の前にボールがくる確率がぐんと落ちる。チャンスが目の前から通り過ぎていく。
なでしこジャパンは、誰一人諦めることなく全員が攻め続けた結果が、多くのチャンスを生んだと思います。

まもなくインターハイですが、これと一緒で、どんなに勝っていても負けていても、最後まで気を緩めず、諦めず、攻め続ける気持ちが大切です。





人を活かす

2011-07-25 | リーダー論
人を活かす・動かすとは大変なことである。
その人が受け入れてくれなければ動かすことはできません。

「本音を伝えないと、その人は本音を伝えてくれない」
「その人を心から信じないと、その人は決して心を開いてくれない」
「安心感がないと、その人は安心して伝えてくれない」
「その人に裏切られてもいいから、その人を裏切ってはいけない」
「その人を応援する前に、その人を認めてあげたい」
「その人には必ず素敵な力を持っている。その人を殺すのは簡単なこと」

人は活躍する場所が絶対にあることを、頭に入れておかなければいけない…

私も選手に対し、これが常に実行できるようにしたいです。
どこかの社長にも読んで欲しいですねぇ~
読んでも理解できないとは思いますが…







インターハイ組み合わせ

2011-07-03 | 高校生レスリング
インターハイの組み合わせが決まりました。いよいよ1ヶ月後です。
京都八幡から3選手出場しますが、うちはみんなチャレンジャーです。

選手にできることは、毎日の自己管理をしっかりやって、練習に120パーセントの力を出すこと。
どの練習メニューにも手を抜かず、集中して全力で取り組む。
勝負の分かれ目なんていうのは、ほんの小さなことです。
朝練習のランニングや筋トレ、マットでの技術練習、スパーリング等々、
こういう地道な練習を1つ1つ全力で積み重ね、あとは試合でベストを尽くすことだけです。
結果の前にプロセス、過程が大切なんで…。限られた日々をやるしかありません。