京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

集中力は練習で育つもの

2009-11-17 | 教訓
よく試合中、「集中しろ」「気合い入れろ」といった言葉が飛び交います。
もちろん、私もよく言いますが、「集中力」というのは、そんな簡単なものではありません。
「集中力」というのは朝練習でのハードなランや筋トレで自分を追い込む中で苦しくなった場面で集中することで育まれます。
午後練習のマットでも一緒。タックルやグランド、1本1本のスパーリングを試合と同じ気持ちで集中することで育まれます。
練習を「ただ何となく」ダラダラやっておきながら、試合本番で集中しろって言っても、それは絶対にできないことです。

本日の練習。シャトルランでの山原健太の走りが象徴しています。
1本目。簡単に妥協してあきらめ、平凡な記録で終え、私が「何をしておる」と喝を入れた2本目は、余裕で100を超え1本目よりも記録が良い。
こんな気が抜けた練習を積み重ねているから、勝負どころで集中できず力を出せないのです。
これでは全国では勝てないでしょう。1回1回の練習がいかに重要か。
質の高い練習が、質の高い試合をつくります。

大惨敗は貴重な体験です

2009-11-16 | 小学生レスリング
昨日、小学生が押立杯に出場しました。
結果だけみると優勝1人、3位5人といかにも勝ったように見えますが、
実際は16名が出場してわずか2勝…。
内容は、中林来樹が2人のトーナメントに勝って優勝したのと
中村準が1回勝っての3位のわずか2勝止まり…。
3位の4人は、1回も勝てず組合せの良さだけで入賞しただけで、
最初の試合で全員がフォールかテクニカル。
あとの10人は全て1回戦敗退で順位なし。
10人のうち、2分2ラウンドをまともに戦えたのは、わずか3人。
残りの7人はフォールかテクニカル。
全ての試合を振り返れば、これ以上、叩きようがないぐらい
こてんぱんにやられたという内容です。
レベルが高い大会である程度は覚悟していましたが、
非常に厳しい現実をつきつけられました。
京都八幡の小学生は、以前の酷い練習状態に比べれば、確実に進歩はしていますが、
「人の話しを聞けない」「練習に集中できない」といった子どもは、まだまだたくさん見受けられます。
このレベルの大会で結果を残すには、まだまだ相当な時間を要しますが、
下は向いてません。こういう大惨敗は課題を教えてくれて、次の目標を見せてくれます。
これから何年かかるか見当もつきませんが、
このブログで早く結果を出した小学生について記せられるように、
焦らず一歩づつ前に出るしかありません。

練習は試合のように、試合は練習のように

2009-11-11 | 教訓
競技スポーツの世界では「練習は試合のように、試合は練習のように」とよく言います。
日々の練習は試合を想定した練習、試合に臨む気持ちで練習し、試合は練習時のように平常心で臨め。ということです。
選手たちによく話すのは、野球の素振りの例です。
何も考えず、ただ100回振るよりも、対戦する相手投手をイメージして、そのフォームや投げたボールの軌道などを思い描いて、試合と同じ感覚で10回振る方が、試合に近い、試合で勝つ練習でしょう。
また、力の加減も違ってきます。実際、試合でバッターボックスに入った時の打席では、ただ何となく振る素振りと違って、バッドを握る力は相当強くなってます。試合ではその握りで振らなくてはなりません。力加減をより試合の打席に近いものにするには、試合を想定した素振りでなければなりません。
レスリングでも全く同じことが言えます。
例えば、タックルのスピード練習であれば、ただ何となく入るのではなく、1本1本、試合と同じスピードで入る。
試合というのは日頃の練習の感覚が出るものです。
試合で勝利するために日々練習を行っています。だから練習は試合のように、試合を想定したものでなければなりません。

どこかで何か違うことをしなくては・・・

2009-11-09 | 教訓
相手(敵)と同じことをしていても勝利は得られません。
その以前に相手との勝負の前に、まず自分に打ち勝つことです。
そのためには、練習しかありません。
練習は私にやらされる練習ではなく、モチベーションを高く、質の高い練習を積むこと。
地道な努力と、それに耐える我慢が必要です。
また、どこかで何か違うことをしなくては勝てません。
紙一重の勝負を制するためには、他チームと「何か違うこと」をやってきた自負と自信がないと勝てません。
明日から練習再開しますが、頑張って選手たちを引っ張っていきます。

勝って兜の緒を締めよ

2009-11-08 | 高校生レスリング
今週末開催された全国選抜大会京都府予選を兼ねた新人大会。
5名の少数ながら、団体戦でなんとか優勝。
個人戦もエントリーした5階級で全員が優勝できました。
内容はともかく、結果を出せたことは素直に嬉しいです。
選手自身も自信になったと思いますし、
さらにモチベーションが上がるきっかけとなってくれたでしょう。
しかし「勝って兜の緒を締めよ」ということわざがあるように
他チームは、今後さらに目の色を変えて練習を積んできます。
今回は、勝利したといって油断していると、次回は足下をすくわれ、大敗することにもなりかねません。
今大会、内容的には、たまたま勝てた試合もあります。
たかが京都予選を突破しただけで、1月の近畿予選で負けてしまったら話しになりません。
なおいっそう気持ちを引き締めて、当面は2ヶ月後の近畿予選に向けて全力で取り組み、日々練習を積むことです。