京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

まもなく近畿選手権大会

2016-06-14 | 高校生レスリング
明後日から近畿選手権が大阪府堺市の金岡公園体育館で開催されます。インターハイのシードもかかっており、重要な大会になります。団体では春の全国選抜ベスト8の悔しさをインターハイで晴らすには、まず、何が何でも優勝してシードを取りたいところです。個人も選抜で優勝した谷山拓磨、2位の志賀晃次郎ともに階級を上げ一からのスタートです。個人4階級も優勝して確実にシードを取りたいですね。京都府予選終了後の6月6日(月)から、この10日間、順調に練習が積めたと思います。あとは、試合でベストパフォーマンスを見せて欲しいところです。関係各位の皆さん、当日は熱いご声援、よろしくお願いします。

京都総体兼全国グレコ京都府予選会

2016-05-22 | 高校生レスリング
昨日は本校にて京都総体が開催されました。京都総体は例年、京都府南部のみの開催で実施されていましたが、本年度より、8月の全国グレコ選手権の府予選として、グレコローマンの大会として京都府全ての学校が参加して開催しました。京都八幡から55kg級~96kg級までの6階級にエントリーしましたが、結果は、谷山拓磨、志賀晃次郎、杢本涼磨の3年生の3階級優勝のみ。昨年度の近畿ブロック予選もこの3人が勝ち抜いただけ。全国選抜大会の団体・個人もこの3人が勝つだけで、後が続かない。残りの選手との差がありすぎ、なかなか底上げされていないのが現状である。3人は計算できるが、残る1枚が計算できないため、2週間後に迫ってきたインターハイ予選も蓋を開けないとどうなるのか?わからないのが本当のところである。さらに、6月中旬の近畿選手権では団体4連覇がかかっており、現状のままでは厳しい戦いになる。頭の痛い毎日を送っています。とにかく前を向いて、しっかり練習を積んで準備し臨むしかないので、まずは、予選までの2週間、全力を尽くしたい。


努力できることが才能

2016-05-19 | 教訓
「努力できることが才能である」

ドラフトで当時のジャイアンツ長嶋茂雄監督が松井選手を引き当てる運命が訪れました。
ここから、松井秀喜選手と長嶋茂雄監督の師弟関係が20年に渡り始まります。

長嶋監督は日本一のスラッガーに育てることを決心し、毎日、松井選手の素振りをチェックしました。
時には宿泊するホテルの部屋に呼び出すほどの熱指導。

松井選手自身も努力を怠ることなく、練習をします。
ジャイアンツ寮の素振り跡の残った松井部屋の畳は有名で、入寮する選手はこれを見てモチベーションをあげているそうです。

とてつもない数の素振りをしたことが分かります。
これが、松井選手の凄さですね。
天才は陰で努力している。この写真が全てを語っています。
レスリングも一緒ですね。


目標設定(2)

2016-05-15 | コーチング

ある少年野球チームの話です。
守備練習中でも声は出さず土いじりをしてしまう子どもが数人おり、ケガの心配と他の子ども達への影響も考え幾度となく注意をしました。
また集中を高めるためのメンタルトレーニングなども取り入れてみたもののなかなか改善する気配がなかったそうです。
困った監督さんが最後に考えられたのは「目標設定による行動の動機づけ」
練習の前にその日の目標を1つずつ子ども達に与えることにしました。
すると、少しずつですが子ども達は土いじりの回数が減りって練習に意識が向くようになったそうです。
最終的には土いじりをしていた子どもの中から、レギュラーを獲れるまでになった子もでてきたほどの成果に結び付きました。
この監督さんにどのように目標を与えたのかと聞くと、三つのポイントがあると答えてくれました。
一つ目は子ども達にもわかるように数字で伝えるということ。
例えば「大きな声を出しなさい」ではなく、「監督に聞こえる大きな声を3回出してみなさい」という具合だそうです。
数字だから子どもも意識しやすいですね。
ちなみに「3回出した後の子どもは声を出さなくなったか?」と質問したのですが、練習が終わるまで大きな声を出していたそうです。
声を出して目標を達成すると気分も乗ってくるんですね。
二つ目は、今日達成できる目標であること。
行動したことに対する評価をその日の中で評価をフィードバックしてあげるためだそうです。
すぐに評価してもらえれば、良かったら嬉しいし悪くても次は頑張ろうという気になりますね。
行動したけど良いのか悪いのかが分からなければ次の行動が生れににくいものです。
三つ目は、子ども達の野球をする目的を聞き出し、それを達成するための目標を与えた。
これがポイントでありむずかしいところでもあります。
「野球をする目的って何?」と子ども達から聞き取り、それを達成するために必要ないくつもの目標を段階的に与えたそうです。
「目標は?」聞くと答えは返ってくるのですが「目的は?」と聞くと返答に困ってしまう選手が多いです。
「目標はプロ野球選手になること」でその目的は「お金持ちになりたい」とか「有名になりたい」というのがあります。
ある種目的は自分の欲求ですので、ぼんやりとしたものであったり、恥ずかしく思えたりするものです。
その監督さんはじっくりとコミュニケーションをとりながら野球をする目的を聞き取り、そして目標を与えるときにひと言添えていたそうです。
「今日1本目のノックでランナーをアウトにすれば、イチローのようにかっこいい選手になれるよ」という具合に。
このように練習の中に目標を設定することは、選手が練習に取り組むための動機づけとなり意識や集中の仕方もより高いものへと導いてくれます。


なるほど・・・
①達成しやすいように数字で伝える。
②今日達成できる、頑張ればできる目標を立てさせる。
③レスリングをする目的を聞き、それを達成するための目標を与える。
練習におけるモチベーションは、目標設定ができているかどうかで全く違ったものになります。
目標設定をすることにより、練習中の選手たちの集中力に大きく違いがあります。
練習では、今日その日に頑張れば手が届く具体的な目標設定を行い、より質の高い練習になるように導かねばなりませんね。

目標設定(1)

2016-05-13 | コーチング
現在のレスリング選手の平均引退年齢ってどのぐらいなんだろうか?
引退って言葉はあまり好きではありませんが…
ようは、オリンピックを目標に置いていて、トップを目指している選手が一線を退く年齢って、平均したら何歳なんだろう?
こんなん調べたわけではありませんが、仮に30歳までトップで続けたら、小学1年生の7歳からレスリングを始めても23年です。
大学卒業まで続けるならなら15年。高校卒業までなら11年しかありません。
小学校1年生から始めてこれですから、これが中学から始めていたら、もっと短いわけです。
こう考えたら、レスリングを第一線でできる時間なんて、とても限られています。
ましてや、現在の小学生の子ども達は、習い事などやらなければいけないことがたくさんあり、レスリングに打ち込める時間は短いです。
だから、練習は、いかに質の高い練習が求められるか?が、「強くなる・上達する」重要な要素になってくると思う。
いまさらか?と言われますが、そう考えたら、私の役割って、大変責任重大というか考えさせられます。
高校生、中学生、小学生と、どの世代においても毎日の練習の質を上げる。質の高い練習をするには、色々な要素が必要ですが、まずは、選手たちにどんな目標設定をさせるかですね。これによって、毎日の集中力が違ってくると思います。