京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

第13回ボランティア・スピリット・アワードを受賞しました

2009-10-30 | 高校生レスリング
京都八幡高校レスリング部は「ダウン症児者の親子・兄弟わくわく楽しいレスリング教室」を開催しているところです。
この度、この活動が認められ、第13回ボランティア・スピリット・アワード/コミュニティ賞を受賞しました。
「ボランティア・スピリット・アワード」は、米国最大級の金融サービス機関プルデンシャル・ファイナンシャルが95年からアメリカにて開始した青少年を対象としたボランティアを支援する制度です。現在ではアメリカ、日本、韓国、台湾、アイルランドで開催されています。
この賞(アワード)は全国の小・中・高の学校が対象です。毎年、全国3,000校以上の学校の中から、次の審査基準(●地域貢献度、●発想力、●着眼点、●創造性、●学んだこと、●リーダーシップ、●企画力、●持続性、●努力)を設けて審査しています。コミュニティ賞として全国より150グループ、ブロック賞として全国より40グループの合計190校を選びます。
我が京都八幡高校レスリング部は、コミュニティ賞として全国の150グループに選ばれ、このたび、11月14日(土)大阪国際会議場にて表彰式が開催されます。
これには、部を代表して北村公平(3年)が表彰式に参加してきます。
今回のこの受賞は、我が部にとって非常に名誉であり光栄です。
毎回、本当に選手達はダウン症児者の子ども達の指導、補助をよくやってくれています。
ただ、京都八幡高校の教職員をはじめ、関係者の皆さんはこの取り組みを見たことがない方々がほとんどであり、学校関係者はこの取り組みを見てもっと知るべきでしょう。
試合で優勝を目指し、日々必死に練習に取り組みながら、ダウン症児者の子ども達のためにも尽くす。私は選手達を誇りに思います。

監督(指導者)の仕事について①

2009-10-29 | コーチング
以前、この日記で「有言実行」について記しましたが、ありがたい言葉を頂きました。
内容は「多くの監督・指導者の中には、最初は聞こえの良いことを言いますが、初心を忘れ掌を返すものも少なくありません。そうならないように「初心忘るるべべからず」を貫いてください」という言葉です。全くその通りです。
特に本年度は、指導していて思い通りにならない事ばかりです。
例えば、インターハイ京都府予選の団体で敗れ、個人では期待していた池田 智が内容では押し切っていたもののボールの不運で敗れ、選抜3位がインターハイ出場ならず…
インターハイ本番では北村公平が2連覇+2階級制覇を狙ったものの敗退…
中学生はまだまだ力不足で優勝者との力の差は大きい…。
小学生は試合どころか練習がおちゃらけ状態……と、全ての世代において自分の思った通りに事が進まず苦しい年度です。
しかし、初心を忘れたわけではありません。厳しい状況ながらも「何とかしなくては」といつも考えています。
本年度は思うとおりに進むことが少ないですが、いままで、たまに思い通りになることがあって、そういうことがまた忘れられません。
あの体中がゾクゾクするような興奮というか、緊張感というか、そういうものは、日常生活では絶対に味わえません。
最近であれば、国体で北村公平が2階級上の96㎏級に挑戦しましたが、あの時の決勝なんかは、体中がゾクゾクし、一進一退の勝負で興奮というかこっちも緊張の連続でした。こんなことは監督・指導者でしか味わえないことです。こういうことを経験したら監督・指導者というのはやめられません。

競技スポーツの残酷さ

2009-10-27 | 教訓
小学生の保護者によく読んで理解して欲しいことです。
レスリングに限らず全ての競技スポーツは、非常に残酷で厳しいものです。
なぜかというと、どんなに練習しても努力しても次に勝てる保証なんてどこにもありません。
勉強は、努力すれば必ずテストで点が取れます。
スポーツの勝敗は誰の目にも単純で明らかであり、負けてしまえば、どんなに悔しくても、つらくても、むかついても、腹が立っても、現実を受け入れて、立ち上がるしかありません。すぐにうまくなる薬も、勝てる魔法も、絶対に存在しません。
ふて腐れたり、だだをこねたり、暴れたり…わがまま言ったら欲しい物を買ってくれたり、何でも言うことを聞いてくれる親がいたとしても、技術・体力・精神面・勝利といったものを買うことはできません。だからスポーツは素晴らしいと思います。
競技スポーツの中にあるこのような残酷さや厳しさが人間の価値・スポーツの価値を高めていると感じます。
だから、試合で結果を出すなんていうことは、相当な努力が求められます。
努力をしても結果が出るか?どうかなのに「日常の練習が集中できない」「人の話しが聞けない」なんていうのは土台に上がる以前の問題です。
小学生の子ども達には、これからこの「残酷さ、厳しさ」に正面から立ち向かって欲しいし、一生懸命練習して、結果が出なくても、不屈の精神であきらめずチャレンジして欲しいと願います。

茨木大会を振り返って

2009-10-25 | 小学生レスリング
本日、小学生の茨木大会がありました。
17人の子ども達が出場し、半分以上の9人が初戦敗退。
先月の寝屋川大会に続き、厳しい結果でした。
しかし、内容的には、いままでのあっという間のフォール負けから
今回は接戦で敗れる試合も有りの少しながらも進歩が見られます。
以前は、1時間半の練習に集中できずに、後半は私の話しすら聞けない状況が
いまでは7割の子ども達が話しを聞けて、取り組めるようになりました。
やはり、日常の練習で一生懸命取り組もうと頑張っている子どもが
結果を出していますし、敗れたとしても接戦の惜しい内容でした。
これは、保護者が見ても感じたことでしょう。
試合終了後、全員を集めて話しをしました。
私が「今日の試合で負けてメチャクチャ悔しいという人は手を挙げなさい」という
質問に全員の子ども達が手を挙げました。
同じ学年で、同じ体重で、頭の中身もそんなに変わらないでしょう。
そんな相手にボコボコにやられて悔しさが沸かない場合は、これ以上伸びません。
何よりも、負けず嫌いというのが一番大事です。もちろんそれはレスリングだけに限らず、
レスリング以外の勉強でも何でもそうですが、その気持ちが強ければ強いだけ、努力するはずですから…。
子ども達には、頑張って欲しいです。

福井大会を振り返り

2009-10-18 | 中学生レスリング
本日、中学生の福井大会に参加してつくづく感じたことです。
いまの京都八幡の中学生、小学生の実力は本当にレベルが低いです。
このことはずっと以前から感じていますが、今日はさらに他チームの強さを突きつけられました。
例えば近場で言えば、同じ京都府内の網野教室や隣の大阪府の吹田教室なんかは強すぎて、八幡の選手は手も足も出ません。大人と子供程の差があります。
あんな強い選手を育てている指導スタッフには頭が下がります。

日記にコメントを頂いたように、結果が出ないのは私の責任です。
初心は決して忘れていません。下を向いていても上には這い上がれないので、昨日の日記に記したとおり、大きいことはそう簡単にはできません。毎日少しずつ、選手にねばり強い指導を続ければ、やがて大きな力となるのでコツコツ積み上げるしかないと思ってます。

相手の壁が大きければ大きいほど、それを乗り越えたときに得られる喜びも大きくなります。いつか、こういう喜びを味わえるよう頑張ります。