京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

5連休

2009-09-19 | 高校生レスリング
国体まで1週間となりました。
今日から5連休です。
この5連休の前半の3日間は、中京学院大学にて、大学生と岐阜県の国体チームとの合宿で最後の実践練習をしてきます。
充実した合宿になるよう頑張ってきます。

非常識と言われていたことでも、結果を出せば常識に変わる

2009-09-18 | コーチング
近鉄からメジャーリーグで活躍した野茂英雄投手といえばあのトルネード投法で有名だった。
当時、球界関係者やマスコミなどから、「極端に全身をねじり、その大きな反動を利用して剛速球を生むフォームは、コントロールが定まりにくいという欠点がある。
しかも、相当に下半身が頑丈でなければ故障を誘発しがちなフォームでもある。」と言われていた。
野茂は、人並み以上の走り込みで頑丈な下半身をつくり、故障の心配は少なかったが、それでも四球の多さは有名だった。
四球の多さを克服するためには、オーソドックスなフォームに変更するのが一番の近道となる。
しかし、そうすれば、剛速球とフォークボールの威力は半減し、打者がタイミングをとりづらいといった利点すら消えてしまう。
様々な雑音はあったが、野茂はフォームを一切いじらず、現役生活、このトルネード投法で大活躍をしました。

長野オリンピックのスピードスケート金メダルの清水宏保選手。
身長162センチ、しかも喘息持ちだったことから「背が小さいから無理」「喘息持ちがスポーツなんて・・・」というのが世間の常識だった。
しかし、清水選手は「自分で限界をつくらなければ、潜在能力はいくらでも開発できる」という信念で、猛練習を積み、世界のトップへ上りつめた。という逸話があります。

2人とも周りから様々な雑音がありながら、強い信念を持って走り続け、トップを極めた。

昨日、インカレ決勝で敗れ惜しくも2位だった田中幸太郎。
実をいうと、彼は大学に上がる前から、周りから様々な雑音がある。
得意のローシングル。「高校までは決まったが大学からは無理だろう」
「日本で通用しても外人には通用しない」「入るタイミングは良いがいまのままでは返される」等々。
確かに、いまのローシングルのままではダメ。まだまだ発展途上だが、だからと言って、止める必要はない。ローシングルは田中幸太郎の持ち味である。
常識にとらわれると常識の壁を破ることができなくなる。壁を超えるには、常識にとらわれないことだと思う。
周りが非常識と言っていても、勝負の世界は結果を出せば常識に変わります。
幸太郎にはジョン・スミスのように、ローシングルを極めて欲しい。

次の大会に期待

2009-09-17 | 卒業生(OB)レスリング
本日、京都市内へ出張中の14時過ぎに、携帯でインカレの結果を聞いた。
田中幸太郎(早大1年)が惜しくも決勝で敗れ2位。
1年でのインカレチャンピオン成らずで非常に残念です。

負けた試合は課題を教えてくれ、次の目標を見せてくれます。
敗北は貴重な体験となります。
「まぁ、しょうがない」「仕方がない」と慰めるのではなく、
「どうして」「なぜ」と敗れた原因を考えることこそが明日につながり、
前進できる。あとは練習あるのみ、次大会に期待します。

最後に求めるのは、精神力の強さ

2009-09-16 | 高校生レスリング
国体が10日後に迫ってきました。
京都八幡からは北村公平(3年)、山原翔一(3年)、山原健太(2年)の
3選手を送り出します。

特に北村は、昨年に続く2連覇がかかってます。
本年度は74㎏級で優勝を重ねるのではなく、
もっとレベルアップするために1階級上の84㎏級、2階級上の96㎏級に
チャレンジすることで、モチベーションを高めてきました。

当初の目標では、インターハイ、国体で3階級制覇でしたが
皆さんご存じのとおり、インターハイは3回戦敗退。
この時点で選抜に続く2階級制覇は達成できませんでしたが、
国体ではさらに上の96㎏級に挑戦します。

インターハイでの敗因は、私は技術的なことではなく精神的なものだと思ってます。
「勝利への執念」「集中力」「冷静さ」「最後まで絶対にあきらめないという強い気持ち」が明らかに欠けていました。

戦術や技術で上回っていても、気持ちで負けていては勝負には勝てません。
最後に北村公平に求めるのは、精神力の強さです。

一流選手の特徴

2009-09-15 | 教訓
『負けず嫌いである』
スパーリングで1ポイントでも取られれば、取り返すまで終わらない。
トップレスラーは、常に闘争心あふれる激しいスパーリングをします。
朝練習のラン、ダッシュ、筋トレなどでも一緒。
本当に1秒、1回でも負けるのが嫌で、
どの練習でも、いつも100%全力でチャレンジし続けています。
ハートも含めた強さ・勝負強さが、負けず嫌いな選手にはある。

『人の話をよく聞き素直に吸収する』
自分自身の向上のために良い指導を受けることが必要だということを理解している。
自ら学んでいくために人の話をしっかり聞ける姿勢、
監督との信頼関係を確かなものにし貧欲に吸収する姿勢がある。

レスリングに関わって25年になります。
いままで一流選手・結果を出している選手を見てきて、
この2つは、私自身が感じた共通している特徴・条件だと思います。
私が教えた選手の中では、田中幸太郎は、まさにこれに当てはまります。