京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

基本の大切さ

2009-09-22 | 名言
柔道史上初の五輪3連覇(アトランタ、シドニー、アテネ)を果たした野村選手の話しです。
アテネで金メダルをとった時の2004年8月15日の朝刊ではこんな内容が記載されてました。
『五輪前から快挙達成を公言していた。「試合ができるコンディションさえ整えば、いつでも勝てる」そんな自信は、幼少時から繰り返してきた基本練習に支えられている。「両手で正しく組んで正しく技をかける。高校時代まではその繰り返し。しばらくは勝てずに嫌になったが、今それが生きていると思う」と野村は言う。得意の背負い投げに巧みな足技・・・。多彩な技は、まばたきをすると見逃してしまうほど一瞬のタイミングで決まる。技を繰り出すのに必要な体勢を瞬時につくりだせるから可能になる。恩師でロス五輪60㎏級金メダリストの細川氏は「両手できっちり組む柔道が体に染み付いているから足の運び、間合いの取り方が合理的。だから技に力がある」と説明した。』

これを読んだら、いかに基本が大切か、よく分かります。
レスリングも全く一緒です。
京都八幡の練習では、最初の時間帯に両足タックルから一つづつ、タックルの反復練習をします。
「しっかり構えて低くあたる」「試合と同じ構えで、試合で仕掛けるスピードと一緒で、正確に速く強くあたる」
小学生、中学生時代から続けている練習を高校生になった現在でも練習しています。

いくら組み手で追い込んで相手を崩しても、相手が崩れた時に、仕掛けるタックルにスピードがなかったら、相手は素早く反応してディフェンスしてしまいます。
3Rまでもつれても、息が上がった時でも、速いタックルが仕掛けられるようにならないと勝つことはできません。
自分の自信のあるタックルの精度を高めるには、基本練習であるタックルの反復・スピード練習が大切です。
基本の繰り返しは単調で、根気がいります。これに手を抜くような選手は結果を出せる選手にはなれません。高校生、中学生だけでなく、小学生の子供達にも理解して欲しいことです。