山里の冬はさぶい。
ちびたい。
エアコンや電気ストーブで太刀打ちできるシロモンやない。
うちみたいな築100年もの古民家となったら、
あっちこっちからスースー風入ってくるし、
エアコンなんかはめ込んだら壁ごと崩れる。
ガンガン炎上げて燃えるもんやないと、とても追っつかん。
とは言え、この辺で薪ストーブ使こうてる家、ほとんどないなあ。
JAの戦略もあるんかもしれんけど、もっぱら灯油ストーブ。
夕食のみそ汁の具、ことこと煮たり、お湯沸かしといたり、
ポットやお猫様の温めなどにもフル稼働。
この村では一年の半分くらいはストーブ焚かなあかん。
使う灯油ゆうたら、一人と二匹暮らしの我が家でも、
ひと冬に400ℓからバヤイによっては500ℓ要る。
これでも我慢して我慢して、かなり節約してるんやけどねえ。
ほとんどの家は、100ℓ入りのドラム缶備え付けてる。
うちは、持ち運びもできるように、18ℓポリ容器を6個。
なくなったらJAに電話して給油車に来てもらう。
車ある時は積み込んで町のガソリンスタンドまで行ってたけど、
この冬は車手放したしね。
地球温暖化で世界中が対策練ってるときに、
なんか逆行するようなことして申し訳ない気ぃする。
けどねえ、冬の我が家ではこの灯油、水とおんなじくらい大事な命綱やねん。