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終わったエボラのお話?!~WHOが「国際的な公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を解除

2016-03-31 07:30:07 | アフリカ情勢
終わらないエボラのお話。先日もこちらの記事で「終息と思ったら再発」の巻をお送りしたところ↓↓

続・終わらないエボラのお話~今度はギニアで再発事例

そしてこのギニアの再発エボラ感染は、30日、7人目の死者を数えるに至った、と保健省の国家エボラ対策調整局が発表した。

実はその前日の29日、世界保健機関(OMS/WHO)は、西アフリカのエボラウィルス蔓延が、もはや2014年8月以来発出を続けてきた「国際的な公衆衛生上の危機事態(PHEIC)」にはあたらない、と公式に宣言した矢先だった。

(ギニアのエボラ治療センターにて)


ギニア保健当局の発表では、17日に同国東南部コロパラで発見された同一家族2名が死亡して以降、7人の死者を数えた。「30日時点で、9名の確定症例のうち7名が死亡。4人が確定症例、3被疑症例。」とフォンデ・タス・シラ報道官。もっとも最近亡くなった2名は、9日に死亡した男性の第二夫人と第三夫人。いったい何人の夫人がいるのかという疑問はさておき、2014年には感染の中心であった同国東南部のンゼレコレのエボラ治療センターで、新たに確定症例、被疑症例が各一例づつ発生したことを付け加えた。

再発の発生源のコロパラでは接触履歴のある約900名が厳重な監視下におかれ、昨今とりあえず開発を見たワクチンが投与されている。またマセンタでは65名が接触履歴があるとしてサーベイランスの対象となっているという。


上述のとおりWHOは17日、シエラレオネの再発事例終息をもって、西アフリカにおけるすべての感染連鎖が断ち切られたと発表していた。そして今回も、国際的な公衆衛生上の危機事態を撤回するすぐ裏で、死亡事例がじわじわと増える。ンボテもギニアのエボラ現場を訪問しちょうど1年後。それから今日まで、このちぐはぐ感がエボラのクロノロジーだった。

エボラは終わった、という言葉が、オオカミ少年のように響きつつある今日、事態のこれ以上の悪化をなんとか食い止めてほしいと祈るばかりだ。

(ギニアの首都・コナクリの国立ドンカ病院の駐車場におかれたエボラ治療センター)



(おわり)

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