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続・ポストワタラに動く政局〜「憲法改正!」コートジボワールのホットな事情(8)

2016-11-09 07:30:02 | アフリカ情勢
当地時間のつい先ほど、アラサン・ワタラ大統領は新憲法を公布。コートジボワールの第三共和制がスタートした。

たくさんの疑義を集めた憲法改正国民投票。開票結果は圧倒的賛成多数であったが、投票率は公称40%そこそこ。当地関係者の間では「本当にそんなに投票したのか?!」「20%もないのではないか」「うちの地区では誰ひとり投票に行っていない」などの声も。

(RFIウェブサイトより)


当地11月5日には、アビジャン郊外のヨプゴン地区で開催された野党党首、ママドゥ・クリバリー主催の反対集会に、騒乱を起こす分子が乱入。当局との衝突を含め、20人の重軽傷者が発生した。「2000年の憲法が我々の憲法だ。まやかしの修正憲法など絶対認めない!」情勢は穏やかではない。

この国民投票で動く政局。特に副大統領ポス能登の去就に注目が集まる。先日こちらの記事で、ンボテの見立てについて触れさせていただいた。

「憲法改正!」コートジボワールのホットな事情(7)〜ポストワタラに動く政局

今日はその続編。なんといっても副大統領ポストは「実質的な後継者の指名」とも囁かれており、その行方には注目が集まる。

前回記事では、コートジボワール民主党(PDCI)が取るのではないか、それならダニエル・カブラル・ダンカン首相が本命だという話。いやいや、パワーポリティクスでは、以前、北部勢力を支配した国民議会議長ギローム・ソロだという意見。実権的には内務・治安大臣のアーメド・バガヨコ大臣ではとの説などに触れた。

その後もいろいろな名前が浮かんでいる。大統領付経済財政大臣のティエリー・タノ氏、民間金融クレディ・スイスのティジャン・チャム氏の名前も上がっている。若手のテクノクラートから抜擢するのでは、との憶測も。

とある有力者は自信をもって大統領府のアマドゥ・ゴン・クリバリー事務次官で決まりだ、と押す。その絶対的な根拠はどこに??

街角の意見を聞くと。
「自分ならダンカン首相がいいなぁ。政治じゃなく、開発を志向してほしい。」
「いや、やはり力のあるリーダー。ソロだ。」
「ソロはやめて〜。また戦争に舞い戻っちゃうよ。」
「ドログバがいいよ!」
「いや、奴はサッカーしか知らない。政治はできないよ。」
「誰がなっても同じ。あー、ヤダヤダ、政治なんて。」


意見もそれぞれ。

副大統領は数日内に発表される。

(つづく)

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