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イスラム開発機構外相会議がアビジャンで開催〜連帯と融和に向けて

2017-07-12 15:00:45 | アフリカ情勢
当地コートジボワールのアビジャンで、7月11日、12日の両日、イスラム協力機構(Organisation de coopération islamique: OCI)の第44回外相会議が開催された。約50カ国の加盟国の外相が一堂に会し、政治、経済、開発などの討議を行なった。また会期中には、加盟国ニカ国間でのバイの会談も活発化した。

(RFIウェブサイトより)



OICは、1969年9月25日に設立された国際機関で、2011年までは「イスラム会議機構」(Organisation de la conférence islamique)との名称であった。 イスラム諸国の連帯と協力を強める目的で、その活動は経済、文化、科学など広範囲に及ぶ。またイスラム聖地の保護などにも取り組む。

本部はサウジアラビアのジェッダにあり、57カ国が加盟し、この中にはパレスチナも含まれる。この中にはイスラム色の比較的薄い国もある。サブサハラのアフリカはこのうち21カ国。オブザーバーに1カ国とアフリカ連合(AU)が位置付けられている。


特徴は圧倒的な資金力だ。中核的金融機関にはイスラム開発銀行があり、またサウジ基金、クウェート基金など、豊富な資金力を持つドナーが多数含まれる。そしてその資金は、あまりコンディショナリティなどもなく、キップよく、迅速にディスバースされることも特徴だ。

総会は2-3年に一度開催される。前回は2016年、トルコでで開催された。アフリカでは2008年、ダカールで開催されたが、このためにダカール中が工事現場となった。イスラム系資金により、道路、空港などのインフラ整備回収、ホテルや会議施設の整備などが一斉に行われたのだ。圧倒的な資金力を覚えずにはいられない。


さて、今回の外相会議。コートジボワールでの開催は、同国が2002年にOCIに加盟してから初めてのこと。開会にあたり、コートジボワールのマルセル・タノ外相は「OCIは加盟国間での紛争に直面してきた。ゆえに、各国がワインに水をくべ、加盟国全体や地域の平和のために、意見の相違を乗り越えるための対話を行う必要がある。」

イスラム機関の会議にワインの話はどうかというのはさておき、今回の会議の大きなテーマはカタール問題、シリア、リビア情勢、対テロなど、平和とイスラム諸国の連帯に関わる重たい議題が並ぶ。


もう一つのサミット、アフリカでも大きく注目を集めている。

(おわり)

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