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コートジボワール政局に波紋、ベディエ党首インタビュー(3)〜大統領候補はだれか?

2017-06-28 08:30:44 | アフリカ情勢
朝の連続ドラマ小説(?!)「コートジボワールの政局」第三話。

少女マンガではないが、まずは前回までのあらすじを。ワタラ大統領、3年半の任期をまだ残しつつ、すでに2020年大統領選挙の話題が飛び交うコートジボワールの政局。

政界の重鎮、コートジボワール民主党(PDCI: Parti démocratique de Côte d’Ivoire)指導者のアンリ・コナン・ベディエ元大統領が、先週号のJeune Afrique誌のインタビューで「2020年の大統領選挙には、与党連合としてPDCIが統一候補者を出すこととなっている」と述べ、反響を呼んでいる。

コートジボワール政局に波紋、ベディエ党首インタビュー
第一話 次の大統領候補はわが党から
第二話 ギョーム・ソロの趨勢

前々回、このインタビューにはあと二つほど気になるところがある、と述べた。一つは、コートジボワール政局となるといつも名前が出てくる、現国民議会議長のギョーム・ソロ。これは第二話で述べた。

もう一つの気になる点。それは連立野党の「大統領候補」とは誰なのか、と言う話。

(「社会統合にOui!」RHDPによる憲法改正国民投票の意見パネル)



今回のベディエ氏のインタビュー記事を受けていち早く反応したのは、連立を組んでいる大統領与党のRDRである。スポークスマンのジョエル・ンゲッサン氏は、フランス国際ラジオ放送(RFI)のインタビューに答え、こう述べている。

「ベディエ党首の発言は、彼の政党、PDCIの支持者に向けられている。(連立与党とはいえ)わがRDRの支持者に向けられたものではない。2020年に誰が大統領高野になるのか、それはベディエが決めることではない。」

(ワタラ大統領とベディエ党首との間で、次期統一候補をPDCIから出す合意があったのかとの問いに対して)「そうは考えていない。」



これまでもRDRとPDCIの関係は、連立与党PHDPの規範として維持されつつも、亀裂が存在していることを述べてきた。しかし当地のある筋と話をした際に、このままではRHDPは空中崩壊しかねない、などと言う言葉を耳にしたこともある。果たして現実はいかに。


そして気になる大統領候補の固有名詞。いまそれを議論するにはあまりに早すぎるといえども、例えばJeune Afrique誌は1月の記事の中で、大統領与党のRDRでは、新首相のアマドゥ・ゴン・クリバリ首相や、アーメド・バガヨコ内務大臣などが有力、と述べている。

他方、PDCIの本命は、実務家で支持派閥を超えて人気があるダニエル・カブラン・ダンカン副大統領だ。また一部ではパトリック・アシ大統領府事務総長などの話も聞こえてくる。そしてここへきて党の幹事を務める、ジャン・ルイ・ビロン前商業大臣(当ブログでは通称「おにぎり君」)などという可能性にも触れられている。

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後任候補の話に興ずることは、現大統領にとっても、側近にとっても、ナーバスな疑問となっている。しかし政局は市場原理よろしく、先物市場が動いている。

(おわり)

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