縁あってRFIに逆取材？！

昨夜は縁あって、お忍びで訪日中のフランス国際放送ラジオ（RFI）のジャーナリストと夕食をご一緒する機会に恵まれた。（→「仏語圏アフリカを知るためのメディア」参照）


彼はRFIのアフリカ部に所属。もちろん以前、アフリカ在住の経歴がある。崩壊国家と言われる国に特にスティックしながらも、幅広くアフリカの政治や紛争を扱ってきた。彼のインタビューは問題の本質に自然にも深く切り込む。その技術には定評がある。

せっかくのバカンスでの日本滞在中に悪いが、話はアフリカの様々な問題に飛び火した。マリの仏軍介入、セネガルのカリム問題、ギニアビサウの政治と麻薬、中部アフリカの紛争、キブの資源とルワンダ、コンゴ政府のポジション、、、数々の渦中の要人、歴史に名を刻む人物との対話に裏打ちされた記者の話はインパクトに溢れていた。

また報道の自由との戦い（→「仏語圏アフリカを知るためのメディア（2）」参照）、政変進行中のジャーナリズムの役目、RFIから見たアフリカ報道の意義とスタンスなど、必ずしもこれまで私の意識が向いてこなかった発信側の意識に気づかされた。国家元首からの脅しや、あるいは取材に入っても論調批判を受けるばかりで、インタビューに入れなかったエピソードなども迫力があった。

およそアフリカで働くものが貴重な情報ソースとして頼るRFI。舞台裏の刺激的な話を伺うほどに、アフリカへの思いが募る、忘れ得ない夜だった。