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アビジャンメトロ構想がいよいよ始動〜コートジボワール運輸交通ニュース(1)

2017-07-19 06:30:50 | アフリカビジネス
当地コートジボワール初のニュース。三つの運輸交通関連の大きなニュースが報じられている。

今日の話題はその中でも最大のもの。「幻のプロジェクト」となりかけていたアビジャン南北郊外鉄道、メトロラインの建設に目処がついたというニュース。

(過去記事より)
コートジボワールに地下鉄?!~アビジャン・メトロ計画

このメトロ、アビジャン国際空港からアビジャン自治港を港を通って北部の人口密集地、アボボ、アニャマを結ぶ37.9キロの路線。既存のアビジャン・ワガドゥグ間の広域鉄道の一部を活用する。1日あたり約30万人の輸送が期待される。メトロといっても地下鉄ではなく、政府関係者によれば「フランスでいう郊外鉄道」(RER、ド・ゴール空港からパリ市内を通り、オルリー空港まで繋いでいるB線が代表的)。

(パリRER、B線。レ・アール駅にて)


建設・運営は、コートジボワール政府と、フランス、韓国企業の官民パートナーシップ(PPP)によって設立されるコートジボワールアビジャン鉄道輸送会社(STAR)が担う。資本金は仏ゼネコン企業のブイグ社が33%、交通大手でフランス国鉄SNCFの系列会社ケオリス社が25%、韓国企業のヒュンダイ・ロテムが33%、ドンサン・エンジニアリングが9%の比率とされた。

計画がが具体化される、との話が聞かれてから数年間、なかなか現実に向けて動きが見られなかった。漏れ聞く情報では投資総額を巡り、政府と出資者の間で合意が見られず、またファイナンシャル・キャップが最後まで埋められなかったという。また政府にしても、カカオ価格の低迷で、応分の貢献を果たす見通しが立たなかった。

しかし先般、フランスが2017年から2019年の3年間で21億ユーロの支援をコミット。アマドゥ・ゴン・クリバリ首相は「この重要なファイナンスは、特に電力・エネルギー、運輸交通、保健、治安、教育・職業訓練など、国家開発計画2016-2020の重要プロジェクトに当てられる。」と述べた。この資金のうち、14億ユーロが優先的に充填され、メトロ計画が出発進行〜、となりそうなわけである。


しかし記事は、「(ほぼ)スタートへ」のような書きぶりが多く、まだ留保がありそうな雰囲気。政府が目標とする2020年まで残された時間は少ない。メトロの始発列車は定刻運行といくのだろうか。引き続き注目が集まる。

(つづく)

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