ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

映画『私はフェリシテ』みて来ました

2017-11-09 15:30:21 | アフリカ映画
先般、ぶら★アフでもご紹介した紹介したこちらの映画。

私はフェリシテ


日本での映画配給は、ムヴィオラ社さん。マニアックながら骨のある映画を多く取り扱っている。代表のTさんとはンボテも旧知、これまでもアフリカ映画のプロモーションなどをご一緒させていただいてきた。きっと彼女の入れ込んだ映画、すごいモノに違いない。


そして先日の記事でご案内のとおり、 東京では7日、明治大学で上映会が行われた。ぶら★アフのフォロワーさんの中でも、10人くらいの方から会場に足を運びました〜、生ゴミス監督に会ってきました〜、とのメッセージをいただいた。


ンボテも「ゴミス監督に会いたいっ!」とは思ったものの、アフリカ在住のンボテ、明治大学はあまりに遠い。残念。しかし当地コートジボワール・アビジャンでも、ちょうど映画'Félicité'が上映となったので、早速みにいってきた。

※映画のあらすじはこの記事の末尾をご参照ください。


息子の事故で、改めて知るキンシャサの現実。病院も、親類も、仲間も、先立つ物はカネ。カネがなければ命も救えない現実。タフなキンシャサの掟、人呼んで「エロコヤマカシ」。絶望的展開の中でも、フェリシテは強くタフに生きていく。カサイオールスターズによるコンゴの旋律が刺さる。



フェリシテは現実世界と森の泉の世界行き来する。湧き溢れる聖水。突如出現するコンゴの希少動物、オカピを愛でる彼女。なにを意味するのか。

そしてフェリシテは、'Félicité'(幸福)を見つけることはできたのだろうか。


この映画、最近目にしてきたアフリカ映画をはるかに超越する世界観と描写にあふれていた。現実と空想世界が交錯し、見るものをグッと引き込んでいく。さすがはゴミス監督。

注目の話題作「私はフェリシテ」。12月16日、クリスマスを前に渋谷と有楽町のヒューマントラストシネマで本邦上映開始!


制作 2017年
長編、123分、ドラマ、リンガラ語・フランス語
原題 Félicité
監督 アラン・ゴミス(セネガル系フランス人)
出演 ヴェロニク・ベヤ・ムプトゥ、ガエタン・クラウディア、パピ・ムパカ他
音楽 カサイオールスターズ他
配給 Jour2fête、ムヴィオラ(日本)


(あらすじ)
バーで歌いながらひとり息子を育てるシングルマザーのフェリシテは、息子が交通事故に遭ったことに絶望し、歌うことさえできなくなってしまう。コンゴ・キンシャサを舞台に、“幸福(フェリシテ)”という名前を持ちながら、幸福の意味を知らずに生きてきたひとりの女性の生き様から、現在のアフリカ文化を描き出す。

予告編では、交通事故に遭った息子の手術代を必死に集めようとするフェリシテが、そのショックから歌を歌えなくなってしまう姿などを切り取った。

ワールドミュージック界の雄と言われるコンゴを代表する人気バンド、カサイ・オールスターズの楽曲が印象的。


(画像をクリックすると予告編に飛びます YouTube)


(おわり)

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
トークショーだけ (らすた)
2017-11-07 22:17:09
映画に間に合わず、トークショーのみ参加しました。監督はマイルドなジャックスパロウ💘エピソードひとつひとつが真珠の粒で、観た人がそれぞれ繋いでほしいとのこと。経済的貧困かもしれないけれどしあわせはそこにある、と。作品見ないのにジーンときました。
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Re:トークショーだけ (ンボテ)
2017-11-12 16:56:24
らすたさん、いつもありがとうございます。
経済的貧困の中に宿るフェリシテ。本編を見るとその意味が本当に沁みてきます。ぜひご覧ください!
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どうでもいい雑感ですが、、、 (ンボテ)
2017-12-24 05:07:08
映画’Félicité’をみたのは、当地コートジボワール・アビジャンのとある文化センター。上映が始まると会場がざわつき出しました。そう、この映画、かなりの部分がリンガラ語で進むのですが、その字幕スーパーが、なんとこのバリバリフランス語圏で、英語版だったという、、、。会場からは「わからん」「先に言って〜」など悲鳴が続出笑。上映が終わると主催者が一言「だって、英語版が送られて来てるなんて、知らなかったんだも〜ん」。しかも最後の一言「プリーズ、エクスキュゼ・ヌ」。こんなおまけエピソード付きでした!
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