ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

映画'Il va pleuvoir sur Conakry'〜そしてコナクリに雨は降る

2017-12-22 16:30:09 | アフリカ映画
ギニア・コナクリを首都にした映画、'Il va pleuvoir sur Conakry'(ンボテ訳「そしてコナクリに雨は降る」)をみる機会があった。



(Allôcinéウェブサイトへ)


新聞社の風刺画を手がけるジャーナリストBBは、旧態とした政界や宗教界を鋭く批判し、自らは自由な恋愛や若者の文化を謳歌していた。しかし彼はイマムの息子として生まれ、父の強い意向から、サウジアラビアのコーラン大学への留学を迫られていた。

そんな中、ミスギニア・コンテスにも出場する麗しき交際相手のケッソは、人知れずBBの子を身ごもっていた。情事が明るみに出ると、宗教、家族、社会、世代、男女・・・さまざまな価値観の中で揺れる2人の関係。BBとケッソは、村での出産を覚悟し、新しい生を受ける感動の瞬間が訪れるが、その赤ちゃんは、、、。


都市生活と伝統社会が交錯するアフリカ。イスラムの慣習と新しい価値観のぶつかり合いの中で、どうにもならない社会のしがらみを強く生き抜く二人。運命は偉大なる神の手に委ねられるのか、二人の決意が決めていくのか。現代のアフリカ社会のリアルが描かれている。

映画の舞台はギニア・コナクリ。仕事、家族、恋愛、妊娠、葛藤・・・映画のリアルは、自らにも突き刺さる。

地域に明るい『ぶら★アフ』読者には、「アフリカあるある」満載の映画。おススメです。

'Il va pleuvoir sur Conakry'
2008年、ギニア・フランス、114分、長編ドラマ
フランス語
監督: シェイク・ファンタマディ・カマラ
主演: アレックス・オグゥ、テラ・クポマフゥ


(おわり)

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
シェイク・ファンタマディ・カマラ監督に捧ぐ (ンボテ)
2017-12-24 04:47:03
カマラ監督、なんと2017年1月9日、自宅のあるパリでお亡くなりになったそうてです。享年57歳。長編作としてはこの映画と、2015年の作品’Morbayassa’が知られていました。なんとも残念ですが、『ぶら★アフ』での画評も故人への追悼となればと願ってやみません。
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