ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

超話題の映画'Bienvenu au Gondowana'見てきました!(前編)〜ンボテ今年イチオシのアフリカ映画

2017-05-10 08:20:52 | アフリカ映画
待ってました!ンボテ今年イチオシのアフリカ映画!!抱腹絶倒、ひさびさに相当笑わせてもらいました!

というのがこちら。
'Bienvenu au Gondowana'
ゴンドワナ共和国へようこそ!






フランス国際ラジオ放送(RFI)、定時ニュースの「しんがり」コーナーでお馴染み、ニジェール人ママンによる痛快お笑いコラム、'Gondowana'プロデュース。

このコラム'Gondowana'は、アフリカの架空の共和国'République Très Très Démocratique du Gondowana'(ゴンドワナ超々民主共和国)を舞台に、アフリカ現代政治を痛烈に風刺するもの。しかしママン醸し出す雰囲気はどこまでも愉快で、不快なトゲが残らない。

今回の映画はそんな愉快で痛快な雰囲気をたっぷり詰め込んだ100分一本勝負!

(予告編動画はこちらのページから↓)


舞台はもちろん、ゴンドワナ超々民主共和国。国家創始者と崇められる大統領(Président fondateur)がカリスマ(?!)統治。といえば聞こえはいいが、絵に描いたような(というか絵に描いているのだが)アフリカ型独裁専制体制。開発からは取り残され、人々は貧困に喘ぐ。そしてガバナンスも最低レベルのこの国。それでも形だけ、大統領選挙がやってきた。

そんな中、安保理決議を受け、「国際社会」(Communauté Internationale)の名において、選挙監視団が派遣されることとなった。主人公は監視団のメンバーに抜擢された、理想主義者のフランス人青年。


ゴンドワナ共和国に着くや、たちまち不合理で不可思議なアフリカルールが全開!

あれ?!これ、全くそのまま、どっかでみたことあるぞ?!
旅行誌『DoDo』にエッセイ「コンゴにまつわるエトセトラ」掲載!!

権力独裁、汚職、不当利権、インチキ選挙。アフリカ人が描く、アフリカ現代政治への強烈な風刺とアンチテーゼ。同時に「国際社会」に向けられた痛烈な風刺。なのにこれっぽっちもイヤな後味の残らない、笑いで吹き飛ばす秀逸な描写と演出。

一方、理想に燃える主人公の青年。戦う若い志と炎。淡くもほろ苦い恋。

笑いあり、笑いあり、また笑いあり。アフリカ・フリーク、またアフリカ政治を知っているあなたには超絶面白い、100分一本勝負! 現在、フランスをはじめヨーロッパ、そして仏語圏アフリカ各地で絶賛上映中!!


この映画、あまりにディテールがアフリカ的に作り込まれていて、細かく見れば見るほど面白すぎる。いつかこの映画を輸入して、アフリカトーク炸裂でご紹介したいっ!そんな作品。そう、ンボテ解説付きなら、アフリカに詳しくない日本人でも、10倍面白い映画にできると思う笑。

ということで、ンボテ一押しの映画「ゴンドワナ共和国にようこそ!」。次回は映画鑑賞記。そして恒例、「ンボテ的細かすぎる映画チェック」をご紹介したい。

フランス、2017年、コメディ、100分
監督: ママン
出演: アントワーヌ・グイ、アントワーヌ・デュレリ、ミッシェル・ゴウ、アンドレア・シェフェールほか
配給: Wild Bunch Distribution


(つづく)

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