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ミス・イボワリエンヌ・コンクール?!~女子向けフランス語向上キャンペーン

2016-05-19 07:30:33 | フランス語
当地、コートジボワールではちょっと変わったミス・コンクールがスタートした。それは・・・

ミス・オートグラフ

そう。ミスはミスでも、美貌を争うのではなく、フランス語のスペル(綴り字、オートグラフ)の正確性を競う、女子向けのコンテストだ。

コートジボワール: 綴り字コンクールで女子教育のレベルアップ!(ラジオ・テレビ・イボワールウェブサイトより)


今年で3回目になるコンテスト、コートジボワール「ミス・オートグラフ」コンクール委員会(Comité miss orthographe Côte d'Ivoire: COMOCI)が主催。かの国民議会議長、ギョーム・ソロが後援。女子のフランス語教育レベルアップを目的に開催されている。

そう、この国では男女の教育上の格差がまだ少なくない。女子の公用語運用力を上げることで、女性の社会進出を後押しし、リーダーを育成していこうというもの。これが開催目的の一つ。

もう一つの目的はは「SMSの普及で、特に女子は略語をヘビーに運用するので、綴り字運用力が低下している。」ことも挙げられている。

なるほど、そういえばンボテブログに、過去SMSメールで多用される略語についてお話ししたことがある。日本でも女子高生のメール略語がたまに話題になるが、このへんは用の東西を問わないということか。ただしこちらではパケ放題のような料金設定はなく、文字数は電話料金に直撃する。略語にするニュアンスがすこし違うのかもしれない。

アフリカケータイ事情(2)~SMS愛の略語?!


全国各地のブロック予選が15日にスタート。予選を勝ち上がった勝者が、7月末の決勝に進む。


コンクールはディクテで行われる。つまりリスニングをしたものを正確に紙に書きおこしていく、という、フランス語学習の超伝統的で王道の手法で競われる。主催者の一人、代議士のテフォール・コネ氏によれば「読みができなければ、教育にならない。書きがわからなければ、読みもできない。同じように、聞き取りができなければ、読みもできない。」フランス語学習者にとっても含蓄のあるお言葉。


きょうはミスをしないミスを選ぶお話でした!

(おわり)

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