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第27回アフリカ連合総会、ここがポイント!(2)〜委員長はだれの手に?

2016-07-19 07:30:23 | アフリカ情勢
7月17日から18日までの二日間、アフリカ連合(AU)総会、首脳サミットが行われた。昨日よりこの話題をお話ししている。

第27回アフリカ連合総会、ここがポイント!(1)〜またまた話題満載のサミット

(Jeune Afriqueウェブサイトより)


南スーダン、テロとの戦い、ガバナンスと憲法改正、国際刑事裁判所、アジェンダ2063に共通パスポート・・・たくさんの議題がある中、最も大きなアジェンダは、AU委員長の人事である。

AUには、国家元首級会合を頂点とする総会組織と、AUの実務を実施する常設の委員会組織がある。総会組織は加盟国が持ち回りで議長国を務める。現在の議長はチャドのイドリス・デビ大統領である。

他方、AU委員会のトップは委員長。総会における選挙で選出される。現在はドラミニ・ズマ委員長が2012年から現職にある。南アフリカの主要政党で政権与党、アフリカ民衆会議(ANC)の重鎮、タブロイド紙的には、現在の南アフリカ大統領、ジェイコブ・ズマ氏の元第三夫人、1998年には離縁した。その後、政界の頂点にまで登りつめる。

2012年1月の選挙では、前任のガボン人、ジャン・ピン委員長と激しい選挙戦となり、決着がつかず。7月の選挙戦に持ち込まれ、南部アフリカ諸国に票を中心に固めたズマ委員長が選出された。それまで、パワーバランスの観点から、仏語圏の小国から委員長を選出する暗黙の了解があったが、ズマ女史は「わたしは英語圏でも、仏語圏でもない。ズールーよ。」と述べ、慣行を崩した。そしてその言に漏れず、南アフリカが標榜する「パンアフリカニズム」路線を貫き、大きな影響力と発言力を発揮した。


そのズマ委員長が一期をもって勇退するという。その理由は、自ら2019年に予定される南アフリカの大統領選挙に出馬する意向にあるからだ。このためには2017年のANC総裁選に勝利しなければならない。その前提として、2016年9月の党大会で、候補者の指名を受ける必要がある、という日程になるようだ。

この話は1年以上前からアフリカ関係者の間で囁かれてきたが、いよいよ現実となる。ではいったいだれが後継するのか?この話が元首級会合の密室で話し合われたという。

(つづく)

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