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中央アフリカはコートジボワールに学べるか?(1)~中ア外相、アビジャン訪問

2015-06-08 07:30:28 | アフリカ情勢
先週↓に引き続き、アフリカ学び合いシリーズを少々。

ブルキナファソはブルンジの良いお手本か?!

3日、中央アフリカ共和国のトゥサン・コンゴ=ドゥドゥ外務大臣がコートジボワールのアビジャンを訪問。AFP通信のインタビューに答え、「中央アフリカはコートジボワールが危機から抜け出した経験に学びたい。」と語ったことが報じられている。

La Centrafrique veut s’inspirer de l’expérience ivoirienne de sortie de crise(@bidjan.net)


(アビジャン・プラトー地区を望む)


記事で引用されているインタビューの中身はこうだ。

AFP「国民和解が進む中でのコートジボワール訪問。意味するところは?」
外相「サンバ・パンザ暫定大統領から、コートジボワールとの外交関係を再構築するよう命を受け、訪問した。前政権においては残念ながら外交関係が冷え込んでいた。コートジボワールは、国家分断の危機という我が国が直面する困難と同様の歴史を有し、そしてそこから抜け出し、いま力強い復興を遂げている。ワタラ大統領に学ぶ理由はそこにある。」

AFP「選挙を目前にして中央アフリカの現状は?」
外相「1年前には首都、地方を含め、あちらこちらで戦闘状態だった。現在は一部の暴力的な勢力を除き状況は沈静化、大きな衝突はすでに終息した。治安情勢は劇的に回復した。人道的にも、1年前には100万人に上る避難民のケアが必要であったが、現在は40万人を切るまでに至り、ゼロに向かって努力が重ねられている。経済的には、危機が進行した2013年の経済成長率は37%のマイナスを記録した。2014年は+1.6%とぎりぎりプラス成長を確保した。2015年の予想値は5%の成長、指標は改善している。しかし目前に大きな課題がある。そう、それは選挙。44百万ドルの必要資金に対し、確保されているのは18百万ドルに過ぎない。」

AFP「軍事的課題は?特に新しい国軍の再編が大きな課題では?」
外相「目指すところは、共和制の精神に真に根ざした、また開かれた国軍の創設だ。少なくとも、すべての主要部族から構成される必要がある。中央アフリカ国軍(FACA)の現在の兵員在籍調査を行ったところ、リストされた6,000名のうち、4,500名がある特定の部族で占められていた。ここに問題がある。新しい国軍のスタートとなる国土防衛展開大隊、規模は150-400名の構成となるが、採用、編成には細心の配慮のもと進められている。中央アフリカは国内のみならず、近隣国、特にボコハラムなどのテロに備える要もある。国防のすべを持たなければ、我が国は中部アフリカの泣き所になってしまう。」


 さてコートジボワールは中央アフリカのお手本になるだろうか。明日この点について、ンボテの私見を述べてみたい。

(つづく)

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