ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

ドイツミステリー『沈黙の果て』

2014-10-30 12:51:01 | 本の紹介
byシャルロッテ・リンク。浅井晶子訳。創元推理文庫。

弁護士のレオン、カリスマセラピストのティム、大学教授のアレキサンダーのドイツ人三人は学生時代からの親友。三人はそれぞれ結婚してからも家族とともに
イギリス、ヨークシャーの田舎、スタンバリーのマナーハウスで、すべての休暇をいっしょに過ごすほどのなかよしぶりだった。
三組の家族はそれぞれ深刻な問題をかかえていた。レオンは借金問題で悩み、ティムは妻を虐待していて、アレキサンダーは離婚して再婚、新しい妻、イェシカが
妊娠していて、別居している娘はイェシカを毛嫌いしている。
イースター休暇にスタンバリーハウスに集まった3組の家族の前に、このマナーハウスは自分も相続権があると主張する男があらわれて・・・

その朝は奇妙な沈黙で満たされていた・・・
散歩から帰ってきた、アレキサンダーの新しい妻、イェシカは屋敷内で5人の遺体と瀕死の少女を発見する。
瀕死の少女もやがて亡くなり・・・残されたのは、イェシカ、破産寸前のレオン、夫に虐待されていたエフェリン、アレキサンダーの娘、リカルダ、それに
マナーハウスの相続人だと主張するフィリップ。その誰もが犯人であっても不思議はないような動機を持っていた。
イェシカは亡くなった夫の父や前妻、友人と話しているうちに夫の別の顔が明らかになっていく・・・