ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

消えた子供、トールオークスの秘密

2018-12-31 11:54:02 | 本の紹介


byクリス・ウィタカー。峯村利哉訳。集英社文庫。

住民みんなが知り合いだという閉鎖的で小さな村で、ある夜、3歳のハリーが自宅から何者かに連れだされた。
子供部屋の防犯カメラにピエロの格好をした人物が映っていた。
悲嘆に暮れる母、ジェスはハリーの写真を持って探しだす日常が始まるが、
何の手がかりもなく、3か月が過ぎて・・・
日常は螺旋。同じことを繰りかえしているようで、一昨日と昨日、今日・・・ほんの少しだけ違っている。
その軋みがわたしをどんどん違う場所に導いていく・・・そんなことを思ってしまう小説。

さて、今日のベル。



お父さんとお母さんは年末大掃除の最中。
わたしは部屋ですることもなく・・・



ああ、ひま。



今年もお世話になりました。来年も『ベルのきもち』よろしくお願いします。


監禁面接

2018-12-24 13:11:56 | 本の紹介


byピエール・ルメートル。橘明美訳。文藝春秋。

アランは57歳。以前は大手企業で人事部長をしていたが、リストラにあい失業して4年になる。
複数のアルバイトをして糊口を凌いでいたが、意地とプライドで再度、就職したいと求職活動していたが、
世間は甘くなく、書類選考の段でことごとく落ちていた。ところがある日、一流企業の最終候補に残り、
あとは面接を残すまでに。しかしその面接試験は奇妙なものだった。
実は企業側は5人のCEOの危機管理能力をテストしたくて、そのテストと面接試験を同時に行って一石二鳥。
その計画は・・・会議と称して休日2階フロアにCEOを呼び出し、雇ったテロリストに武装させ、監禁させ、
最終候補者のアランともうひとりの若い女性、リヴェがカメラ越しに面接をおこない、
その面接の仕方で優劣を競うというものだった。
アランは借金をして、探偵を雇い、その会社の内情や5人のCEOを調べあげ・・・
いざ、武装したテロリストを目にしたとき、思わぬ事態が起こる。

さて、今日のベルは。



ちょっと暖かいので、外出したお父さんを外で待っているベル。






アリー、スター誕生。

2018-12-21 15:04:38 | シネマ


監督:ブラッドリー・クーパー。出演:レディ・ガガ。ブラッドリー・クーパー。

アリーはウェートレスをしながら歌手を夢見て、ゲイバーで歌っていた。しかし自分に自信がなく、
自作の歌ではなく、他人の歌を。ある夜、有名なミュージシャン、ジャクソンが彼女のバーに偶然立ち寄り、
アリーの実力を認め・・・ふたりは恋に堕ち・・・ジャクソンは自分のライブにアリーを無理矢理出演させ・・・
それがアリーの世間に認められる第1歩に。ふたりは全米を駆け巡るツアーに。アリーはやがてトップシンガーになり、
ふたりは結婚する。しかしアル中のジャクソンはどんどん心も身体も衰退していき・・・
彼はアリーの足手まといになったと知ったとき彼は・・・



さて、別の日のベル。



散歩行こうとお父さんを待っているベル。








葬送の庭

2018-12-08 15:46:50 | 本の紹介


byタナ・フレンチ。安藤由紀子訳。集英社文庫。

アイルランドの田舎町の一角、貧しい家々が連なるフェイスフル・プレイスで育った
フランシス・マッキーは19歳だったある晩、恋人、ロージーと駆け落ちしてイギリスに行くはずだった。
だが、ロージーは約束の時間に現われず、別れの手紙が・・・それから22年後、
家を捨て、アイルランド警察潜入捜査課の刑事になったフランシスのもとに
妹からロージーのスーツケースが見つかったという知らせが入って・・・

さて、今朝のベル。





まだ5ヶ月のベーリーくん。





元気すぎて、当惑ぎみのベルでした。

タンジェリン

2018-12-05 08:14:44 | 本の紹介


byクリスティン・マンガン。府川由美恵訳。ハヤカワ文庫。

物語の舞台は1956年の独立前の、モロッコ、タンジール。当時タンジールはジブラルタル海峡に面した港町で
ヨーロッパの多様な文化と退廃的な雰囲気が混ざり合った魅力溢れた町。その町にアリスは夫ジョンとともに
アメリカから移り住んでいた。アリスは大学時代にフィアンセを事故で失い、
また両親も幼い頃に亡くしている孤独な女性で、心を病んでいる。そんなアリスのもとに大学時代のルームメイト、
ルーシーが訪ねてきた。ルーシーこそがフィアンセの事故にかかわる人物なのだが・・・ルーシーが狙っているものは・・・

さて、いつかのベル。





天気がよく、暖かいので。



シャンプーして、日光浴。