昨日は、河野義行さんの講演会に行きました。
ばーちゃんが主催した岐阜市女性の会の副会長で、
ずっと以前からこの講演会の企画のことを
聞かされていたのです。
今年の6月には、
「妻よ! 実録・松本サリン事件犯人と呼ばれて…
家族を守り抜いた15年」というドラマも放映されてました。
その中で娘さんが、「河野義行が父でよかった」と
涙ぐみながら話されていたのがとても印象的で、
今度の講演会も楽しみにしていたのです。
娘さんにそんなことを言ってもらえる人って
一体どんな人なんだろう?
結論から言えば、やっぱり河野さんは
すっごくかっこよかった。
イケメンだったっていう意味じゃなくて、
その考え方、生きざまがかっこいいって思いました。
まず、自由でおおらかな雰囲気がいいです。
今から多分、30数年前のことだと思いますけど
結婚する時も自分たちのことだから自由にやりたいと
親も呼ばずに2人だけで式を挙げたそうです。
会社員時代も、毎年8月には2週間の夏休みをとって
旅行に行っていたそうです。
サラリーマンにはなかなかできないことですよね。
そんなご自身のことやお子さんのことなど話す時は、
ユーモアがあって、会場には笑い声が響いていました。
それから、おそらく河野さんの最大の特長と思われるのは、
その沈着冷静なところだと思います。
逮捕されそうになった時は、
まず子どもたちの生活の手当てをした上で、
自分を狙っているメディアや警察と情報戦を行いました。
その闘いぶりも周到で、
それまで1人だった弁護士を3人の弁護団に変え、
世論を変えるためにメディアを逆に利用する戦略を取りました。
具体的には、テレビ朝日とTBSだけに別々の情報を提供し、
見かえりに警察の情報をもらっていたそうです。
でも、何と言っても感銘を受けたのは、
河野さんの家族への深い愛情です。
妻のすみこさんにはいつも
「あなたが生きていてくれるから、
私たちはエネルギーをもらっている。
あなたに支えられている」と声をかけていたそうです。
すみこさんが入院していた病院から出されそうになった時は、
松本市長に嘆願書も書きました。
そして、すみこさんが亡くなった時は、
また家族だけのお葬式にしたそうです。
大きな式にすると心が弔問客に向いてしまうからだそうです。
うまく言葉にできる特長は上に書いた3点なのですが、
私にとってはもっと印象的だったけど、
うまく言葉にできない魅力が河野さんにはありました。
それは、品格とかプライドという言葉に近い気がしますが、
ぴったりではないのです。
その特長をあらわすエピソードを書きましょう。
河野さんが入院中、自宅にはたくさんの
無言電話やいやがらせ電話がかかっていました。
当時高校生だった息子さんがそれに疲れて
電話番号を変えてほしいと河野さんに訴えましたが、
河野さんはそれを断って、息子さんに言ったそうです。
「無言電話やいやがらせ電話にも、すべて真摯に対応しなさい。
私は何も悪いことはしていない。
だから、私たちは心の位置を高くしようじゃないか。
何をされても許そう。
心の位置は、自分の意志で変えられるのだから」
それから息子さんは、無言電話であれば、
「あなたは何もおっしゃらないから
私からあなたに聞きます。
あなたはどうしてそう(私が犯人だと)思うように
なっちゃったんですか?」と聞いたり、
いやがらせ電話なら、
「よかったらお父さんと一度会ってみてはいかがですか?」と
問いかけたそうです。
すると、相手が必ずガチャンと切ってしまったとのことです。
ひどい仕打ちをしてきた相手に恨みつらみをこぼさず、
真摯に対応するのは、河野さんの一貫した姿勢だったようです。
私はいつもそんな寛大な心に出会うと感服し、
私もそうなりたいと願わずにいられません。
みんながそんな心を持てるようになったら、
どんなに生きやすいでしょうねぇ。。
最近はっきりした目標を持とうと思いなおしたところですが、
ロールモデルなりそうな人がなかなか見つかりませんでした。
河野義行さんは、私が新たに見つけた目標にしたい人です。
追記:
この記事は私のみみずのようなメモから起こしたので、
話されたことと多少の違いがあると思います。
河野さんは自分が話したことが捻じ曲げられて
大変な苦労をされた方なので、
できるだけ忠実に再現したいと思いましたが、
写真も録音も今回の講演をマネジメントした会社が
禁止していたそうです。。
ばーちゃんが主催した岐阜市女性の会の副会長で、
ずっと以前からこの講演会の企画のことを
聞かされていたのです。
今年の6月には、
「妻よ! 実録・松本サリン事件犯人と呼ばれて…
家族を守り抜いた15年」というドラマも放映されてました。
その中で娘さんが、「河野義行が父でよかった」と
涙ぐみながら話されていたのがとても印象的で、
今度の講演会も楽しみにしていたのです。
娘さんにそんなことを言ってもらえる人って
一体どんな人なんだろう?
結論から言えば、やっぱり河野さんは
すっごくかっこよかった。
イケメンだったっていう意味じゃなくて、
その考え方、生きざまがかっこいいって思いました。
まず、自由でおおらかな雰囲気がいいです。
今から多分、30数年前のことだと思いますけど
結婚する時も自分たちのことだから自由にやりたいと
親も呼ばずに2人だけで式を挙げたそうです。
会社員時代も、毎年8月には2週間の夏休みをとって
旅行に行っていたそうです。
サラリーマンにはなかなかできないことですよね。
そんなご自身のことやお子さんのことなど話す時は、
ユーモアがあって、会場には笑い声が響いていました。
それから、おそらく河野さんの最大の特長と思われるのは、
その沈着冷静なところだと思います。
逮捕されそうになった時は、
まず子どもたちの生活の手当てをした上で、
自分を狙っているメディアや警察と情報戦を行いました。
その闘いぶりも周到で、
それまで1人だった弁護士を3人の弁護団に変え、
世論を変えるためにメディアを逆に利用する戦略を取りました。
具体的には、テレビ朝日とTBSだけに別々の情報を提供し、
見かえりに警察の情報をもらっていたそうです。
でも、何と言っても感銘を受けたのは、
河野さんの家族への深い愛情です。
妻のすみこさんにはいつも
「あなたが生きていてくれるから、
私たちはエネルギーをもらっている。
あなたに支えられている」と声をかけていたそうです。
すみこさんが入院していた病院から出されそうになった時は、
松本市長に嘆願書も書きました。
そして、すみこさんが亡くなった時は、
また家族だけのお葬式にしたそうです。
大きな式にすると心が弔問客に向いてしまうからだそうです。
うまく言葉にできる特長は上に書いた3点なのですが、
私にとってはもっと印象的だったけど、
うまく言葉にできない魅力が河野さんにはありました。
それは、品格とかプライドという言葉に近い気がしますが、
ぴったりではないのです。
その特長をあらわすエピソードを書きましょう。
河野さんが入院中、自宅にはたくさんの
無言電話やいやがらせ電話がかかっていました。
当時高校生だった息子さんがそれに疲れて
電話番号を変えてほしいと河野さんに訴えましたが、
河野さんはそれを断って、息子さんに言ったそうです。
「無言電話やいやがらせ電話にも、すべて真摯に対応しなさい。
私は何も悪いことはしていない。
だから、私たちは心の位置を高くしようじゃないか。
何をされても許そう。
心の位置は、自分の意志で変えられるのだから」
それから息子さんは、無言電話であれば、
「あなたは何もおっしゃらないから
私からあなたに聞きます。
あなたはどうしてそう(私が犯人だと)思うように
なっちゃったんですか?」と聞いたり、
いやがらせ電話なら、
「よかったらお父さんと一度会ってみてはいかがですか?」と
問いかけたそうです。
すると、相手が必ずガチャンと切ってしまったとのことです。
ひどい仕打ちをしてきた相手に恨みつらみをこぼさず、
真摯に対応するのは、河野さんの一貫した姿勢だったようです。
私はいつもそんな寛大な心に出会うと感服し、
私もそうなりたいと願わずにいられません。
みんながそんな心を持てるようになったら、
どんなに生きやすいでしょうねぇ。。
最近はっきりした目標を持とうと思いなおしたところですが、
ロールモデルなりそうな人がなかなか見つかりませんでした。
河野義行さんは、私が新たに見つけた目標にしたい人です。
追記:
この記事は私のみみずのようなメモから起こしたので、
話されたことと多少の違いがあると思います。
河野さんは自分が話したことが捻じ曲げられて
大変な苦労をされた方なので、
できるだけ忠実に再現したいと思いましたが、
写真も録音も今回の講演をマネジメントした会社が
禁止していたそうです。。