goo blog サービス終了のお知らせ 

lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

踏まれた猫の逆襲

2014年02月24日 | 音楽

平吉 毅州/虹のリズム 8.踏まれた猫の逆襲/演奏:松本 あすか

今、小2のYちゃんが練習しているのは、

故平吉毅州さんの「虹のリズム」におさめられた「踏まれた猫の逆襲」

だれもが耳にしたことのある「猫ふんじゃった」の続編ともいえる曲です。

 

作曲者不詳の「猫ふんじゃった」は国によっていろんなタイトルで

親しまれている曲ですが、

こではそのネコくんが逆襲してきます。

曲の冒頭のテーマのリズムは「ネコふんじゃった」と同じ

前者は下がる音形なのに対して、こちらはパターンが逆になって、

ネコが今にもとびかかってくるようです。

それから、二拍子のこの曲。

私自身は子供の頃、二分の二拍子と四分の四拍子、同じようにとっていて、

なぜ曲が重たくなるのだろう?と、やたら速く弾いてみたりでした^^;

拍子の違いは、実際に2拍子で歩いて歌ってみるとわかりますよ。

また、「ネコふんじゃった」は♭が6つ、「ふまれた~」は♯が1つ

調声の持つ色合いの違いもおもしろいですね。

 

この曲にも歌詞があるの?と、時々生徒さんにたずねられますが、

「踏まれた~」のほうは、ピアノのために作られた曲で、

歌詞はなくとも、この曲の音楽そのものが歌で、それが伝わるよう弾きたい

最後はテーマがちらっと顔を出して、リフレインしながら去っていきます・・・

楽しくて、それでいて、なぜか私はせつなくなる曲。

猫くん、元気でがんばって

 

コンクールにもしばしばとりあげられるこの曲。

難易度を、あえていえばバイエルの (ほぼ今は使いませんが) およそ60番以降。

でもリズム感あふれるチャーミングな曲、

小さい子も大人の初心者さんもまずはチャレンジして、と思います。

さあ、みなさんのはどんなふうな猫くんになるか楽しみですね

 

 

 


雪の日

2014年02月06日 | 音楽

Selim Palmgren ~ Snowflakes Op. 57 

パルムグレン 粉雪

                                                               

大人の発表会が終わって、ほっとしている昨日の午後、外出先から戻って駅に着くと、

雪がはらはらと降ってきて、空を見上げはっとしました。

この冬になって私がようやく見た雪です。

 

子どもの頃はもう少し雪の降る日が多かったように思います。

冬の日の、眠くなってきた5時間目の授業中に、だれかがふいに、

「あっ、雪や」と言いだしたら、みんなが窓を向いて

「わあっ」って喜んでいましたよね

 

なつかしい記憶も、かなしいことも、静かにおおうように、降り積もる雪です

 


ブラームス ハンガリー舞曲 No. 6

2014年01月08日 | 音楽

Brahms - Hungarian Dance no. 6 (Piano Solo - proper version)

地域の学校では昨日から3学期です

ピアノ教室でも今週から心新たにレッスンのスタートを

しかし宿題は・・・さすがに時間が足りなかっただろうな

今年の目標も書いてもらって、イメージを持ったり、ゆっくり始めていこう

そして、・・・生徒さんよりも、おそらく私がこのところ、一番練習不足でした!

来月初めの大人のサロンコンサートの連弾に向け、

ようやく曲を決めました。

ブラームスの「ハンガリー舞曲」、21曲の中から、変二長調の「6番」です

比較的よく聴かれるのは5番や1番ではないかと思いますが、

この6番もなかなか楽しい曲です。

ぐーっとためる部分と輪のように軽快に踊る部分の対比がおもしろく、

スタートの和音は、シャンパンの瓶でも開けるかのようなイメージで、明るく弾きたいのです

しかし、娘も私もセカンドパートがやりたい、と思っていたりするのだけど、

無事に仲良く弾けるでしょうか?

動画はソロのものを見つけ、お借りしました

 

ハンガリー、3年ほど前に訪れたことがありますが、

家の屋根が瓦だったり、桜が庭に植えてあったり、

少し日本に共通する部分もあって、親しみを持てたのを覚えています

 

さあ、がんばって、今年もみなで楽しく発表会ができますように♪

モーツァルト アヴェ ヴェルム コルプス

2013年12月25日 | 音楽

Mozart Ave Verum Corpus por Leonard Bernstein

  アヴェ ヴェルム コルプス K.618 1791年6月、モーツァルト最晩年の宗教曲、

 

 以前ハンドベルの団体にはいっていた時、今の時期になると、この曲を演奏しました。               

 そのころの楽譜をみていると、柔らかな響きが思い出されます。

 

ベルで演奏した楽譜は変ロ長調だったので、少し遠くから聞こえる感じがしますし、

(よかったらそちらのも検索してお聴きください)

歌詞内容を知ってからあらためて聴く

 ニ長調の原曲は、よりあたたかな光に包まれるような気がします

普段、宗教に特別な思いがなく、神様はそれぞれの人の心にいる、と思っている私でも、

この曲を聴くと、特別な思いにかられます。

 

少し辛いことを抱えている今も、

これからたぶん、・・・もっともっと辛いことがあった時にも

この曲を聴きたくなるのかなあ、と思います。

そして、幸せな時にも、私はこの曲の事を思い出せるといいのですが、どうでしょう。

 

こんなことを書いている間に、クリスマスイブも更けていきます。

みなさん、すてきなクリスマスの日を

 


グレンツェンピアノコンクール・本選

2013年12月23日 | 音楽

21日は、生徒さんの参加するグレンツェンコンクールの本選会で、

奈良の「やまと郡山城ホール」へ。

近鉄の駅から歩いて15分、郡山城址の向かい側にある

木の温かみが素敵なホールです。

かわいい衣装の子供たちが家族と行き来して、

クリスマス前という季節もあるのでしょうか、

この日の会場は少しやわらかい雰囲気になっていました。

 

 

この日私の聴いたのは、高校、大学・一般、小学3,4年生A、Bコースの方の演奏で、

着いた時はちょうど高校生の部が始まるところでした。

ピアノもホールの音響もいいので、いろんな響きが生まれ、

一人ずつの音の質感の違いがとてもよくわかります。

ああ、この子は曲の中のこの部分が好きなんだろうな、とか、

こちらの子は受験前のホール練習に来たのかもしれないな、

など思いながら聴いていました

学年が上がり、いつか大人になってもピアノを楽しんでいけたら、うれしい事ですね

 

お昼からの4つの部が終わったところで、結果発表があり、

金銀銅、優秀賞、準優秀賞までの人が次へ進み、

教室の生徒さんも次の大会へ。おめでとう!

本人はもっと弾きたいイメージがあったのだと、くやしそうでしたが

お母様もおばあちゃんも、「大きな舞台でがんばったね」とにっこり

実際に足台を設置するだけでも体がふるえ、演奏する子供達の気持ちがよくわかった、と

おっしゃっていました。

応援していた小さい妹さんも、来年はコンクールに出てみたい、と

お兄ちゃんのピアノが励みになったようです

 

参考までに、3、4年Bコースの最低通過ラインは、優秀賞が260点、準優秀賞が249点でした。

 

この時の、審査員の先生の全体講評をメモ書きしました。

1・ピアノを弾かない練習

楽器の前に座って指や手を動かす以外のことをしてみましょう。

  ・頭の中で鳴らしてみる

  ・歌ってみる

   ⇒大きな絵を描いている時、作品にくっついて筆を持つのだと、全体が見えないのと同じで

   離れたり、違う角度からながめることで、音楽全体が見えるようになりますよ。

   そして、「こういう音楽にしたい、こういう音だったらすてきだな。」と

   イメージをもってみましょう。

2・指だけではなく、「耳」を育てる、きたえる

  皆さんは自分の音をよく聴いていますか?

   先生やお家の人は、いつも一緒にいるのではないですから、

   自分の耳で自分の音を判断し、みずから考えるようにしていきましょう。

3・考えて弾こう

  ・今、自分の弾いている曲は、なんという作曲家の曲なんだろう、

   そして、どんな国のどういった内容の音楽なんだろう?と、

   背景や曲のことを調べたり考えてみましょう。

4・たくさんの音楽を聴く

  それは、ピアノだけではなく、またジャンルがクラシックじゃなくってもいいのです。

   いろんなもの、そして上手なものも、下手なものも、聴いていき、

   それはどうしてそう聞こえるんだろう、と自分で見つけることが

   自分が弾く時の力になっていきます。

 

コンクールという状況の中では、つい先回りして教えてしまい、

長い目で見た、考える力、見つける楽しさ、を育てるのを見失いがちになるかもしれません

また私もレッスンをかえりみて、生徒さんとがんばろうと思います

 


娘の修了試験演奏会

2013年12月09日 | 音楽

娘の学校の修了試験の公開演奏会がありました

たいていの演奏会は、知らない間に行ってしまい

朝起きると、九州に行きました、とか、東京です、などと書き置きがあったりするのでしたが

(なぜかメールでなかったりするのだ

この日は「家族全員で来てね!」、と、娘から案内があり、よろこんで行ってきました

(あとから、母に、何で私も呼んでくれなかったのかとおこられました

 

 <プログラム>

  ピアノ ・・・ F.リスト   「ピアノソナタ ロ短調」

  ピアノ ・・・ F.ショパン   「ピアノソナタ 第3番 Op.35」

  ソプラノ ・・・ G.ヴェルディ   「亡命者」     /     オペラ「アイーダ」より「勝ちて帰れ!」 /

                    オペラ「ラ・ボエーム」より 「私の名はミミ」

            オペラ「ラ・ボエーム」より 「あなたの愛の呼び声に喜んで出てきたけれど」

                    ~ 休憩 ~ 

   ピアノ ・・・ J.ブラームス   「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24」

  トロンボーン ・・・ A.ストラデッラ 「教会のアリア」 / F.シューベルト 「春の想い」 G.フォーレ 「ネル」

            J.ブラームス 「五月の夜」

  ピアノ ・・・ L.v.ベートーヴェン  「ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op.101」

 

写真は開演以外の時間で、本人の承諾済みのものです。

公開演奏会といっても、院生は少ないし、外部の人はそう多くなく、

家族全員で聴きに行っているのは、たぶん、うちくらいで

でも、よかったね、とみんなで言いながら帰ってきました

大学は山の上にあるため、

たまに「サンダルのヒールが折れたよ」「イノシシに会った~」などと言って帰ってくる日もありましたが

よく6年間、通いきったなと思い、このレッスン室ともお別れ・・・としんみり見ていると、

今から論文があるのだと  無事卒業できますように

 

 


グリーグ編曲・2台のピアノによる モーツァルトピアノソナタ K.545

2013年11月28日 | 音楽

Mozart - Grieg Sonata K.545 "Sonata facile" in C major - I. Allegro

 

 グリーグ編曲 モーツァルトピアノソナタ K.545

リヒテル&レオンスカヤ演奏

 

この楽譜を大阪のササヤ書店で偶然に見つけたのは、もう10年以上前のことで、

普通にモーツァルトの楽譜の棚に並んでいたのだから、珍しいのではないのだろうのに、

当時の私には、大発見でよろこんで、当時のピアノの先生のレッスンに持って行きました

 

古い曲にもう一つの曲が重なるものでは、

たとえば、バッハの平均律の1番のプレリュードにグノーが旋律をつけ加えた、

「アヴェ・マリア」が思い浮かびます。

(持っていたレコードには、

<古い花瓶をそのまま台に使って、新しい電気スタンドをこしらえたもののようです>

と解説がありました。)

そしてこちらも、ピアノを習ったことのある人の多くが親しんだだろうK.545のソナタが、

原曲通りで演奏される第1ピアノに、新しい第2ピアノが、すてきな背景になったり、

並んでお話しを始めたり、

2楽章にはいると、さらに、古典の曲に、「うん?」とおどろくような和音が添えられたりしています。

 

グリーグは、この第二ピアノを、教育的な意図をもって作ったと

伝えていたようです

が、本来の音楽を楽しむ気持ちにもあふれているようです。

余分な話ですが、

私のピアノの先生も、古典のソナタやチェルニーの練習曲に、時おり

もう一台のピアノで、即興伴奏をして下さいました。

その都度、バックにオーケストラパートがついたように音が広がり、

うれしかったのを思い出します

 

あれからうんと時が過ぎ、今、私も、自分の生徒さんの練習曲に、

やはりもう一台のピアノで、セカンドの即興をしています。

先生はもう雲の上で、・・・遠く遠く、及びませんが

それでも生徒さんが喜んでくれ、アンサンブルは楽しいものだなと思います

 


大人のピアノ発表会打ち合わせ

2013年11月10日 | 音楽

来年の2月に開催の、大人の生徒さん達のピアノ発表会へ向けて

1回目の打ち合わせに行ってきました。

子供達が元気に活躍する発表会のかたわらで、
いくぶん遠慮がちにされている、少数の大人の生徒さん達にもスポットを当てられたら、と、
他の先生達と、大人のサロンコンサートを企画したのは、14年前のことです


当時はまだ大人の生徒さんは、そう多くはない時代で、
どんなふうにしたらいいだろうか、と思いましたが、

回を重ねるうちに、少しずつ、発表会も成長してきました

来年の2月は、まだまだ先にも思えるのですが、

生徒さん達には、発表会を楽しみに一年かけて曲を完成させて来られる方も

そして驚いているのは、どなたもとても上達されていることです。

 

当初、私は、

大人だから、楽しかったらいいのではないか、

上に登ろうとするのでなく、横に広がったらいいんじゃないのか、

と、思っていました。

今は、加えて、

楽しいだけなら続かなかったのかも、

一人でなら続かなかったのかも、

と、「楽しい」ということばの意味を考えたり、仲間に感謝したりするのです

お会いできるのが楽しみな皆さんです


 


ボロディン・弦楽四重奏曲第2番より「ノクターン」

2013年11月05日 | 音楽

ボロディン・弦楽四重奏曲第2番より「ノクターン」

 

この曲との出会いは、中学生の時、いつも勉強する傍らに聴いていたラジカセ。

そろそろ眠くなる23時過ぎに、NHKの「夜の調べ」という30分間の番組があり、

そのオープニングとエンディングでそっと流れる曲が素敵で、

だれの何という曲だろうなー、と思いながらそのままで、

社会人になってたまたま買ったCDの中での再会でした。

 

作曲者のボロディンは、ロシア国民楽派5人組の一人、

医師でも化学者でもある多才な人だったようです。

遠くから語りかけてくるようなメロディーが

重なっていくうちに、穏やかに眠りにつくよう。

深まりゆく秋の夜に聴きたくなる一曲

 


母校の音楽講座へ

2013年10月22日 | 音楽

先週、母校の公開講座に行ってきました。

年に一回のこの日を、楽しみにしていたので、

学校が多少遠かろうと、山の上にあろうと、足取りは軽やかです

この日の内容は、モーツァルトの晩年のピアノ作品、

「幻想曲K.475」「ピアノソナタ K.457」「デュポールのメヌエットによる変奏曲」の3曲の楽曲分析と演奏研究でした。

 

幻想曲はスケールも大きく、奥深い曲で、自分の楽譜はまだ真っ白だったし、

「デュポール~」は、大学1年の時に、宿題の一つだったのを、

知らんふりしてしまったため、今となっては後悔し

またこうして勉強できることに感謝です!

 

 

モーツァルトの曲は本当にピュアなので、

ある意味、子供にならなければ弾けない、とおっしゃる先生。

邪心だらけの今の私にとってはますますこわくて弾きにくく、

長く遠ざかっていましたが、

先生の演奏には、ただただ感動し、

またモーツァルトを弾いてみたい、と思わずにはいられませんでした

 

母校に行くのは、いつもいろいろな意味で、特別な思いがあります

現在のキャンパスは、移転して昔と違う場所に建っていますが、

それでも、どこかに、学生時代の自分の姿を探そうと思ってしまいます。

しかし、

そんなノスタルジックな思いも、山の上からの帰りに何百段もの階段を降りると、

「う~、下りのエスカレーターもつけてほしいな~」と、

現実に引きもどされるのでした・・・

 

翌日は、筋肉痛です

また来年に向けて勉強とい体力作りを!