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lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

ドビュッシー・月の光

2013年10月17日 | 音楽

 ドビュッシー ベルガマスク組曲より 「月の光」   演奏 モニク・アース

もうだいぶ前なのですが、

ある日のこと息子に廊下で呼び止められ、

「お母さん、このまま階段上がって、大きい部屋のドア開けてみ

というので、

なんだなんだ? と、

言われた通り、暗い階段をそっと上って、手前にある部屋のドアを開けたら、

照明のついていない部屋に、

カーテン越しの月の光がさーっと差し込んでいました。

ちょっと夢みているようだった光景です

 

ドビュッシーの「ベルガマスク組曲」の第3曲目の「月の光」

天上からさしてきたやわらかでまっすぐな光が、水面でゆれているようです。

同じ題材の曲も多く、絵や小説に詩、と、やはり多くの人の心をとらえるものですね。

 

今日は空気が冷たくなったけれど、

きれいな十三夜のお月さまの夜です

 

 


ウィンドオーケストラとピアノ・柏原市民総合フェスティバル

2013年09月30日 | 音楽

昨日は母と一緒に、電車にことこと揺られて、

大阪府柏原市のリビエールホールに行ってきました

 

柏原市の「市民総合フェスティバル」の行事の一つとして、

ウィンドオーケストラとピアノによるコンサートが開催され、

今回、オーケストラのみなさんと一緒に、娘がピアノを演奏させていただくことになったので、

その応援です

 

プログラムは、

  1 . キャンディード序曲  (L.バーンスタイン)

  2. エルザの大聖堂への行列  (R.ワーグナー)

  3.  ラプソディー・イン・ブルー (G.ガーシュイン)

      ~休憩~

  4. 宝島 (和泉 宏隆)

  5.  風笛~あすかのテーマ~ (大島 ミチル)

  6.  ローマの松 (O.レスピーギ)

       指揮・・・神代 修  (大阪教育大学 芸術専攻 音楽コース 准教授)

       ウィンドオーケストラ・・・大阪教育大学 芸術専攻 音楽コース 管・打・楽器専攻生

お天気のいい一日、会場そばの河川敷ではたくさんのテントが設営され、

模擬店やいろんなコーナーを、多くのご家族が楽しんでおられました

 

 こんなに気持ちよさそうな戸外でのイベントの 横で、クラシックのコンサート・・・

1500席もの大ホールに、どなたも来られなかったら、さすがにさみしいなあとひそかに心配でしたが、

ふと振り向くと、

いつのまにか、ご家族連れの方や学生さん、たくさんの市民のみなさんが。

聴いてくださったみなさん、応援してくださったみなさん、

本当にありがとうございました。

そして、ウィンドオーケストラとピアノの音色に心あたたかくなる時間・・・

音楽で幸せな気持ちになれた、秋の空広がる一日でした

 

あっ、娘にも・・・

お疲れ様でした!

これからもがんばって、音楽の楽しさ、すばらしさを伝えられる演奏家を目指してください

 

 


同窓生の弦楽コンサート♪

2013年09月25日 | 音楽

先日、高校の時の同窓生の出演される音楽会に行ってきました♪

ずっと昔通っていた高校は、大阪府の郊外にある進学校で、

つねに私は、親が私がとても落ち込むだろうと心配するような成績でした

が、それにもかかわらず、その学校での生活が充実していて、

授業中も休み時間もクラブも文化祭も遠足も、

テストの日さえも楽しく(?)

今でも時々、堂々と校歌を歌ったりするのは

のんびり自由な校風に自分の性格が合ったことと、

そこで出会った友達や先生がすばらしい人達ばかりだったからです

 

音楽会は9人の演奏者による弦楽アンサンブルで、古典から時代を追って名曲に親しめるプログラム内容で、

演奏もとっても素敵でした

自分の弾く楽器というのは、やはりちょっと違う耳で聴いてしまうので、ある種の緊張感がありますが、

他の楽器の時は、純粋な気持ちで楽しめます。

 

終わりや結果のない道に、時々迷子になりそうな私は、

こうして、同級生が活躍するのをみられるのがうれしくて、励みになります

 

そして、家に帰ったら、元気な、

「お帰り~」の家族の声が。

・・・うん、また前を向いて、進んでいきましょう

 


グレンツェンピアノコンクール・予選

2013年09月16日 | 音楽

昨日は、生徒さんのピアノコンクールで奈良へ。

大きな台風が来たことが少し心配でしたが、無事平常通りに開催されました。

 

こちらは今のJR奈良駅の横にある、旧奈良駅舎。

そして駅前にある奈良100年会館の大ホールが

この日のグレンツェンピアノコンクールの予選会場です

    

このコンクールの特徴の一つは、予選の時から音響のよいホールが会場であることでしょう。

ホール全体の響きを聴いて演奏することは、「聴く耳」を育てる良い経験になると思います。

 

課題曲ははAとB二曲からの選択で、どの部でも一曲のみです。

難易度は差がある年も、あまり差がない年もありますが、いずれも短い曲なのです。

もっとも、短い曲だからといってその音楽が簡単とはかぎりませんから、

コンクールごとの理念を読んだ上で、

本人の気持ちを一番に、プラスになるものに参加を、と思います 

 さて、

今回、3年生のHくんが弾いたのは、「メヌエット ヘ長調 K.2」

これはレッスンのまだ途中の頃の楽譜です

モーツァルトは苦手だと言っていたHくんでしたが、

今週に入って、モーツァルトとも仲良くなれたと、ずっと歌っていたのがうれしいです

いつもあたたかい目で見守っておられるお父さんお母さんの応援のもと、

優秀賞を受賞して、次は地区本選です

 

この日はこの部しか聴いていないのですが、みんなしっかり練習されてよく弾いていました。年々グレンツェンのレベルも上がってきています。

全体的に思ったのは、もう少し左手の音も聴けるといいかな、と思ったのと、リズムを感じること、

それから、この数年子供のコンクールで見かける、胸やおなかに手をあてるお辞儀が、

ここでも多くなってしまったのは残念。

プロのピアノコンサートで、そのお辞儀は一度だって見たことがありません。

でも、演奏に関しては、同じ曲を同じピアノで弾いても、それぞれの個性が感じられ、

みな良いところがありました

コンクールは点数や結果も出るものだけど、一回ずつの結果のみにこだわらず、

大切なのはそれに向けて積み重ねたものが、これからその子の力になるということ、

それから、何より原点である、音楽を楽しむ気持ちを忘れないように、と、

これは、私自身にも言いながら、がんばろうと思ったのでした。

  

追記・・このコンクールでの優秀賞入賞率は約3割、準優秀賞入賞率は約4割、金、銀、銅賞はそれぞれ1名です。

(金賞の該当者がないことや、銀賞が2名、という場合もあります。)ご参考までに。

 


ショパン ノクターン変ニ長調 op.27-2

2013年08月13日 | 音楽

今週は京都府内では37,8度の日が続きます

暑い、と言うとよけいに暑いから言わないようにしよう、とわが家では決まりを作ったのですが、

こんな日に二階のPCで文章を打っていると、う~ん

きっと私が一番に言ってしまうでしょうね

こんな時は少しでも気分が涼やかになりそうな曲を聴いてリフレッシュしたいです。

 

ショパンのノクターン 変二長調 作品27-2は、

1835年、ショパン25歳の時の作品、パリのサロンで活躍していた時の作品です。

この曲、ノクターンのなかでも、特に私の好きな曲のひとつです

語りかけてくるようなメロディーは、

楽しい時に聴くと、より幸せな気分に満ち、

つらい時に聴くと寄り添ってくれるように聴こえるように思います。

もうずーっと昔、深夜のショパンコンクールのドキュメント番組を見ていた時、

エンディングに、地平線に日が昇る映像と、この曲が流れてきました。

一つの物事に終わりが来て、何かを成し遂げた時の安堵感や、

同時に希望も与えてくれるような音楽に思え、印象に残りました。

 

深夜だから、生徒さんなどは見られなかっただろうなと思っていたら、

それからだいぶ経った時に、大学生の生徒さんが、

「この曲を弾きたいのです。」と言ってこられ、

「実は、以前、夜遅くにショパンコンクールのテレビ番組を見ていたら、

最後に流れて、こんなに素敵な曲があるんだなと知ったのです。」と答えられ、

予期しない一緒がうれしかった記憶があります。

今はショパンコンクールも、ネットのリアルタイムで見られる時代になって、

ずいぶん便利になったことに感謝しながら、

でも、あの時代の、不意に現れる驚きや、楽しみに待つわくわくも

それが実現した時、本当にうれしかったなあと思っていますよ

 


リトミックの講習会へ

2013年08月11日 | 音楽

ピアノの先生友達と一緒に、大きなリトミック教室の夏季一日講座に行ってきました

リトミックとは、幼児期に、音楽の基礎的な力をつけながら、それを通して、身体的にも感覚的にも、知的にも、その力をバランスよくつけていく総合的な教育法です。

レッスンに見える子供さんは、昔に比べると年齢がより低くなっていて、

ピアノ教室でも、まだ字や数を知らない子供たちへ、どうやって音楽にアプローチしていき、楽しんでもらいながら力をのばしていけるかなあ、というのも自分の課題です

 

一時間半の講習を、お昼をはさんで3つ。初めての参加だったので、途中で眠らないかと心配でしたが、

どの講習も体を動かし、頭も・・・ちょっとは動かし、おもしろくてあっというまでした!

 

それにしても、う~ん自分の想像力のなさも反射神経のおそさも、なさけなくなってしまう・・・

じゃんけんのゲームは、右手と左手で即座に違うことができないし、

ぞうさんのまね、と言われたら、鼻をぶらぶらするくらいしか思いつかないし

ギャロップとスキップと同じみたいになっちゃうし・・・

自分のできないことを、ゆっくり、なんとかできたら、

・・・できるようになるまでのどきどきも、できた時のうれしい気持ちも、とてもわかりました

 

それで、やっぱり帰りに寄り道していて、抹茶みつまめを食べながら、報告会なのです。

「ゆっくりしかできない先徒もいるようですが、

大丈夫、ゆっくり準備したらいいんです。」という講師の先生のことばが心に残りました。

レッスンでも心がけたいなあ。

 

 

 

 

 


友人の教室の発表会

2013年08月04日 | 音楽

週末、新幹線に乗って、愛知県の豊橋市に行ってきました

京都から1時間15分、文庫本を少し読みかけたり、車外の風景を見たりしていたら、もう到着のアナウンスが入りましたが、、

訪れるのは初めての町です

 

今回はしかし、メインの用事以外に、もう一つ楽しみができて、それは、

この町に住んでいる、古くからの友人のピアノ教室の発表会を聴かせてもらうことでした

用事は早く片付き、夕方からの開演前に余裕をもって着くことができ、

楽屋の友人に会ってから客席へ。

いよいよ開演時間になり、小さい生徒さんたちのあいさつからスタートです

 

そして、ソロに連弾、子供たちから大人の方までが、

大きな舞台の上に登場されます。

その演奏からは、子供たちの自然な素顔と、

先生との温かくて一生懸命なここまでのレッスンの日々が見えてくるようです

さらには、スクリャービンのエチュードop.8-12の講師演奏となり、

・・・優しい友人の、心の熱さ、音楽に向かうひたむきさに、深く心打たれました。

そして、3時間以上にわたる発表会の最後、ゲストも交えたアンサンブルでは、自然に会場内からの歌声が一緒に

 

途中、いろいろとじーんとすることがあって、

それは、本当に、演奏した人と会場で聴かれた人みんながつながって、心にずっとずっと残るような発表会で、

温かい気持ちでいっぱいになりました

 

翌日、友人ご夫妻が、うちの主人と私を、「ボン ファン」という、とってもすてきなお店に案内してくださいました。

 

 

 

とってもおいしくて、楽しい時間があっという間に過ぎました

・・・メインの用事の記事と、もう一つ大事な出来事のことは、今回はなしですが、

こちらについても、いつかは書けますように

友人の温かくて優しくて強い心と、生徒さんたちの元気なパワー、

そして音楽の原点であろう、楽しむということ、

また、たくさんのことを教えてもらった二日間になりました。

私は、・・・まだまだできてないことだらけだけど、がんばろう! 

 

 

 


エンニオ・モリコーネ 「 ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマ

2013年07月24日 | 音楽

 蝉時雨の日々お元気にお過ごしでしょうか。

今大人の生徒さんが弾いている、ニューシネマ・パラダイスのテーマ。

実はもとの映画よりも音楽から先に入った私だったので、

この作品を初めて観る時も、どこであの素敵な音楽が流れてくるかしら、と

わくわくしながら観ることになりました。

 

作曲者のモリコーネ自身が指揮をとる演奏のもので↓

ニューシネマ・パラダイスのテーマ

 

そして、もう一つ好きな演奏が。

NHK京都の夕方6時台なかばのお天気ーナーでの

上松美香さんのアルパ・ハープによるこの曲。

リアルタイムの清水寺や京都駅、四条大橋界隈の映像が

音楽とともに流れ、

ふとお琴のようにも思える、からりとしたハープの音色が

古都の夕暮れの風景にすっかりなじんでいて、

これを聴くと一日の気疲れがすーっととれて、ほっとするのです

(追記・・記事を書いてから時を経て、もうこの番組はなくなりましたが

何度も聴いた曲を、今は演奏して楽しんでいます!)

日中の暑さに負けず、音楽でリフレッシュを

 


W.ギロック/子供のためのアルバム18.雨の日のふんすい

2013年07月04日 | 音楽

W.ギロック/子供のためのアルバム18.雨の日のふんすい/演奏:内藤晃

梅雨も終わりに近づいたのか、昨日今日、と雷鳴の聞こえる雨降りでした

教室の鏡には、「雨がやみますように」と、生徒さんが布で作ってくれたてるてる坊主が笑っています。

雨降りのお守りなだけでなくて、

私が困った顔になったり、

「何回注意したらわかってくれるの・・・」などとと言いそうになった時は、

いつもこのてるてる坊主が、それを鏡のようにはね返して、私に向けてくれます。

 

うん、生徒さん達は、わからないから習っているんだ、

私の仕事は、出会えた子達の心を育てることのはずだった

むしろ、育てられているのは私のほうなのでしょう。

 

アメリカのピアノ教育家、ウィリアム・ギロックの曲集「子供のためのアルバム」より、

「雨の日のふんすい」

・・・美しい絵を観ているように情景がうかぶ曲です。

晴れの日ではなくて、あえて雨の日。

光も色合いも擦りガラスごしに届くように、やわらかでしょう。

どこが雨の動きで、どこが噴水の動きでしょうか。

近くにあるものはどれで、遠くのものはどれでしょう。

自分でいろいろ考えてみると、

それぞれの音のタッチも強弱も変わってきますね。

二つは相反するようで最後に相容れそうです。

 

この曲をつくったギロックは、もう亡くなられましたが、

詩情豊かなこの作曲家の曲集は、教室の、子供だけでなく、大人の方も素敵に弾いてくださいます。

さて、てるてる坊主を見ながら深呼吸して、もう少しレッスンです

 

 

 

 

 

 


ラフマニノフ・前奏曲 Op.23 No.6 in E flat major

2013年06月30日 | 音楽

Ashkenazy plays Rachmaninov Prelude Op.23 No.6 in E flat major

左手のやわらかく湧き上がるようなフレーズで始まるこの曲は、

ラフマニノフの前奏曲の作品23の中の6番目で、

メロディーも和声も美しく優しい曲の一つです。

わずか4ページの曲のなかに、ラフマニノフ特有の和音が広がっていき、

どこかなつかしく昔を回想するようなのだけど、

思いが届きそうで、届かなかった切なさ、ほろ苦さも感じさせながら、

まぶたをとじるように終わります。

 

鍵盤の12度届いたというラフマニノフは、たくさんの和音をつかむ作品も多く、

学生時代には、楽譜も高くて手に入りにくかったこともあり、

弾けないだろうと避けてきた作曲家でしたが、

今習っている先生にすすめられ、実際に楽譜を見るようになると、

指遣いや、左右のアサイメントを考えると、案外弾けるものもあると気づきますし、

和声的にも、各声部が細やかに入り組んだり、最近ようやくそのおもしろさに気がついてきた感じの私です。

でも、まだまだ、先生から、「ラフマニノフは、音をずっとつかんでいて、音が浮かんでこないように」

と言われ、苦労していますがんばらねば

 

最近、娘の友達が来て、この曲を弾いてくれました。

その子はホルンを専攻にしながら、ピアノでもいろいろ弾きますが、

おもしろいですね、演奏してくれるこの曲のメロディーも、ホルンがうたうようにあたたかく聞こえるのです・・・

演奏は、その人の心の声なのだなとつくづく思います