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lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

友人の音楽会へ

2014年06月14日 | 音楽

高校時代の友人の音楽会があるので、名古屋に行ってきました。

地図で見るとちょっぴり遠いその町も、京都から「のぞみ」で35分、

自宅からホールまでのトータルも、計算上では2時間で着くとわかりました

 

とはいえ、どこへ行くのも、なかなかたどり着けない私、迷いそうだけど、

今回ばかりは、うっかり乗り過ごしたり、反対行きに乗るわけにはいかないので、

じーっと、東京方面行きのホームか確かめて

無事にたどり着いた時には、ほっとしたのでした

(それでも、もしかしたら、名古屋に止まらない便があるのかも知れない、と、

念のため「ひかり」に乗ったのは、・・・家族に内緒にしようと思います

 

コンサートは6時半からで、こんなに素敵な、木の色合いがあたたかい会場なのです

お客さんは年配の方が多く、和やかな感じでした。

プログラムは、オールベートーヴェンのアンサンブルで、休憩時間にはワインやジュースのサービスも

なかでも、個人的に、「大公」には、この曲を初めて聴いた小さい時の、

家族のちょっと楽しい(いや、それはどうだろう・・・?)ハプニングの思い出もあり、

1音余さず忘れられない曲で、ずっと楽しみにしていました

第2楽章では、その場面を思い出して、顔がつい、にこっと笑ってしまう所があったり、

そして、第3楽章では、ああ、今度はその私の大好きな曲を、友達が弾いているんだなあ、と思って、泣いていたり、

胸いっぱいに聴いていました。

 

短い滞在時間だったのですが、

久しぶりに友人のピアノも聴けてうれしく、

楽しい余韻の続く一日になりましたよ

 


ショパン 幻想即興曲  Op. 66

2014年05月28日 | 音楽

Yundi Li - Chopin "Fantasie" Impromptu, Op. 66

 ピアノを習い始めた小学生の頃のことです。

 近所の大きなお姉さんのいるお家から、 ある時、とてもドラマチックなフレーズが聞こえてきて、

 「わあっ、きれいな曲だなあ!」 とびっくりしました

 少し経って、何回か聞いているうち、それはどうも曲の途中らしいと気がついて、

 続きを楽しみに、わくわく耳をすましていましたが、

 残念な事に、聞こえてくるのはいつもその部分のみで、

 とうとう続きを聞けないうち、お姉さんはお嫁に行ってしまいました。

 

そして、そのフレーズは、私の憧れとなり、

 「うーんと、こんな風だったぞ!?」と耳を頼りにマネしようとしていましたが(できなかった

 また、しばらく経って、 とうとうそれは、ショパンの「幻想即興曲」と呼ばれる曲だと知り、

 デパートでピアノピースを買ってもらった私は、時々こっそり!弾こうとしました

いつも聞いていたのは、

大きく分けてA-B-A´でできたこの曲の、Aの終わり、第35小節目から40小節目にかけて。

下りながら密度を増していく緊迫感のあるパッセージ、

止まっていた音楽は、この半終止の和音から、ようやく、変二長調の美しい中間部分へ進みました。

 

さらに時間が経ち、やっと、この曲を習う日が来ましたが、

「中間部分とその前は、ずいぶん時間を感じているのね、そんなに開けないようにね。」

と先生がおっしゃって、 私は思わず、にまっとしてしまいました

 

即興曲 嬰ハ短調 作品66「幻想即興曲」 は、ショパンの没後1855年に遺作として発表されましたが、

1834年、彼が24歳の時に描かれた作品です。

Gisのユ二ゾンが広がる前奏に、左手の6音のアルペジオと8音からなる右手のメロディーが自然に合う嬰ハ短調のAの部分、

優雅に歌われる変二長調のBの部分に、再びAがもどり、最後に、左手の低音にBの主題がわずかにあらわれて、

曲は終わります。

 


浜松市 楽器博物館へ

2014年05月07日 | 音楽

家族の予定が合ったので、お休み中に浜松に行ってきました

京都から新幹線で一時間十分、思ったよりずっと近く、初めて訪れる街です

駅に着いたとたんに、「わ~っピアノがある!」

・・・お菓子の看板や、楽器店のディスプレーにはしゃぐ親子でした


駅を出たところで迎えてくれる、「家康くん」。

頭髪はうなぎ、紋はみかん、はかまは鍵盤のデザインの、楽しいマスコットキャラクターです 

「浜松まつり」の開催中のこの日は、通りには屋台や立派なお神輿が、出番を待っていました。

私たちは、にぎわう街を見ながら、「アクトシティー浜松」の方に。

この建物は、1994年にできた、ホールやお店、ホテルなどの複合施設で、音楽の雑誌などでもよく見ます。

タワーの部分は、「ハーモニカ」のデザインになっているのだそうで、ほんとですね、横に二段の吹き口が

この建物の外側の斜面を利用したウォーキングコースには、「ショパンの丘」も。

 

ショパンは、日本の景色におどろいているかしら

いよいよ楽器博物館に

この施設は1995年に、日本初の公立楽器博物館としてできたそうで、

館内には1350点もの、世界中のいろんな地域の楽器が展示され、

無料のイヤホンガイドや備え付けのヘッドフォンで音を聴いたり、中には体験できる楽器もあるのでした

この日は、中国の楽器「中阮」によるミニコンサートもありました。

 

自分の知っている楽器っていくつくらいあるのかなあ?

こうしてみると、たくさん知っているつもりが、ほんの一部の地域の、その中の一部なんだなと思います。

アフリカの民族楽器からは、不思議な力を感じるし、

ヨーロッパの古楽器からは、当時の空気が伝わってくるよう・・・

楽器から伝わる音色は、その時代を生きた人たちの声なのでしょうか

 

 写真は自由なのですが、見学されているほかの方達の妨げにならないよう、なるべくひかえ、

私もまた、しっかり聴くようにしましたよ

 

 

 

 

そして、館内のショップでは音楽モチーフのかわいいグッズがたくさん

今回は、一筆箋に、ピアノの鏡、ハーモニカ型のストラップそれに、

館内の古楽器「ヴィオラ・ダ・ガンバ」による演奏のCD。

 

「ヴィオラ・ダ・ガンバ」は、スペインのギターに似た「ビウエラ」という楽器を起源とした古楽器で、

優しくおおらかな音色が、心安らぎます。

 

いろんな楽器とその時代や場所を思いながら、博物館をあとにしましたよ


 


 


シャミナード 「森の精」

2014年05月03日 | 音楽

Johann Blanchard | Cécile Chaminade, Les Sylvains

フランスの女性作曲家、ピアニストであった、セシル・シャミナード(1857~1944)、

音楽的にも恵まれた家庭に育ち、早くから才能を発揮して、演奏活動を行い、

教会音楽からサロン曲、バレエ音楽、室内楽、協奏曲など、

多くの作品を残しています。

 

「森の精」(牧神とも訳される)は、もう15年ほど前か、大人の生徒さんのサロンコンサートに、

あまり知られすぎておらず、でも素敵な曲がないかしら、と探していた時に、

知人が「シャミナードの<牧神>はどう?」と教えてくれ、

実は私はその時、その作曲家の名前を初めて聞いたのでした。

さっそくササヤ書店に楽譜を、ジュウジヤにはCDをさがしに行き、

輸入盤の文字をよく読めずうろうろしました

(CDのジャケットで、女の子の持っているのは、日本の提灯ですね)

 

のびやかな低音域のメロディーにシンコペーションのリズムの高音域の伴奏の、

躍動感のあるAの部分と、

転調して、森の奥から聞こえる鳥の声、風や木々のざわめきのようなBの部分とが、

交互に出てきて、コーダでしめくくられ、やや単調な形式ながらも、

みずみずしいメロディーと、洗練された和音のセンスを感じる曲。

この曲を演奏すると、飼っているセキセイインコ達がうれしそうにさえずるのにも

ちょっと驚きますよ。

さわやかなこれからの季節に向けてのおすすめの曲です。

 


フォーレ 即興曲 第3番 変イ長調 Op. 34

2014年04月10日 | 音楽

 

京阪の駅のホームで電車を待ちながら、

桜の花びらが順番に、風にのって踊っているのを見ました

くるくるしたりひらひらしたり、地面に下りるとき、

「ああ、楽しかった!」って言ってるかも知れないな

うららかな春の午後に似合いそうな曲を思い浮かべてみましたよ

 

フォーレの曲は、あまりたくさん弾いていませんが、

これはその中で、ずっと昔に、一番初めに勉強した曲です。

作風がだんだん変わっていくフォーレですが、

比較的初めの頃のこの作品では、まだ明るく屈託のなさや憧れが感じられ、美しい曲です。

 

左手の、くり返される音型の上に、のびやかに右手が歌う、初めのテーマAの部分と、

心の内にいろいろ問いかけて、進むか迷っているみたいに、転調をくりかえしていくBの部分、

再現部の前の経過句の、(お借りした動画では2分40秒あたりからです。)

「ミラシレ ミラシミ ラシミミ ファレシラ 」(すべての音に、♭が付きます)の部分が、

日本のお琴のようで、とても印象に残り、

そのあと冒頭の左手の音型となじんで、AとBのテーマが交互にのぞいて、曲はコーダに向かいます。

最後のカデンツだけは、ちょっとストレート過ぎて、もう一ひねりしてあったらなあという気もしますが、

私が桜の季節に弾いたから、勝手にそう思うのかもしれませんね

 


トランペットアンサンブル♪

2014年04月05日 | 音楽

哲学の道、銀閣寺のあとは、演奏会に二条城の方へ走っていきました

この日はトランペットのアンサンブルを聴きに
ずらりと並んだ、ぴかぴか輝く楽器たち
この楽器のことは、ほとんど知らないのですが、 何とも華やかな音色に、心が明るくなりますね。
プログラムは、前半はトランペットオリジナルの曲を中心に、後半に編曲ものも

トランペットのために書かれた曲は、
楽器の良さが充分生かされているし、自然で楽しかったです。

編曲作品には、バッハの「小フーガ」が。もとはオルガンの作品として作られ、
かっちり組まれた書法に、宗教的な色合いを感じる曲ですが、
トランペットだと、くすみが取りのぞかれたような新しい感じです

後半の「クープランの墓」は、ラヴェルによって作曲された、6つのバロックダンスや古典形式の曲からなる作品。
最初にピアノ曲として、後にラヴェル自身の手でオーケストラにも編曲されました。

これはとても好きな作品なので、一曲ずつはまた別の時に・・・、
こちらもトランペットとピアノでのアレンジが素敵で、面白かったです



お花見と演奏会、どちらも2時間くらいだったけど、
あれあれ??
演奏会は、ずっと短かった気がするのは、なぜでしょうね


帰りに、たまたま見つけた小さい素敵なイタリアンのお店に。
予約もなしにふと入った私たち、
お酒も飲まないし、いいのかなと、
一品ずつ、おそるおそる頼んだら、
とっても親切なシェフで、おまけもして下さったり、お話も楽しかったな。
ここでも二時間近くの時間があっという間。
楽しい春休みの一日に。

春はうれしいけど、油断すると、ちょっと元気のなくなる季節。お日様や風にふれて、元気に過ごしたいな


グレンツェンピアノコンクール・地区大会へ

2014年03月29日 | 音楽

昨日は生徒さんのピアノコンクールで、大阪のザ・シンフォニーホールに行ってきました。

 

パイプオルガンの設置された、残響音の長いこのホールは、憧れの舞台ですね

 

去年の9月の予選、12月の本選、今回が近畿地区大会、

今日聴いた部は小学3,4年生のAコースでしたが、

16小節の小曲が、一人一人の子供によって、

いろんなふうに表現されていく楽しさ

みんなそれぞれの顔が違うように、違う音色を持っています。

大きい舞台、楽しかったかな?

緊張したけど精一杯弾けたかな?

どの参加者もお家の方も、お疲れ様でした!

 

いつも課題曲はシンプルなのに奥が深いです。

今回のこのコースにしても、「ワルツ」と曲名にありますが、

一般にイメージするボンチャッチャ(・・すみません)の伴奏でなく、

3声で歌われているのです。

テンポの設定やアーティキュレーションに、いろんな解釈が生まれますね。

 

ちょっと気になるのは、演奏の前、中、後ともオーバーアクション気味なことでしょうか。

しっかり自分の音を聴けている子もいましたが、

まだ多くの子は、身振りのまねであって、

演奏での必然性あってのその動きではない・・そう弾きたい気持ちに、

まだ音やテンポはついて来なかったりです。

真似ることはスタートだけど、そこから自分の音を聴いていかれますように

あと、今や子供のコンクール特有の現象になったあのお辞儀は、

課題曲公開セミナーの時、先生がはっきり注意されていました。

お辞儀の手は基本的には身体の横です。胸やお腹を押さえるのではありませんね。

 

教室の生徒さんMくんは、準優秀賞をいただきました。が、本人はまたも、

「くやしいよ4小節をちゃんと大きく感じたのに、

講評に4小節のまとまりを感じましょうって書いてある。」

「そうやったね、うん。じゃあ、それを次回は、聴く人にもっと伝わるようにしてみようよ。

どうしたらいいと思う?」

と返事したら、一生懸命考え始め、

またお母様も、にこにことその様子を温かく見守っていておられます。私もまだまだ勉強です。

参考までに、

この日の3,4年Aコースは金賞270点、銀賞268点、銅賞266点、

優秀賞通過ライン258点、準優秀賞通過ライン253点でした。

「コンクールのピアノ、前は重たかったけど、今日はすごいひびいた!

それから、他の(出場する)子と、仲良くなれたよ

去年と違うことを一歩一歩。そんなところも大事だと思っています

 


ピアノの調律

2014年03月24日 | 音楽

半年に一回のピアノの調律の日でした。

今の調律師さんには、前のピアノの時から26年もお世話になっています

始めにピアノの調子や希望を聞いてくださるので、

この頃、タッチが少しかんかん当たるように思う、と伝えます。

 

そして、まず、この鍵盤の部分を、引出しみたいに前に取り出して

掃除機で鍵盤の部屋のほこりをきれいに除くところからです

鍵盤の隙間から落ちたレッスンのシールなどのほかに、

いつか、なんでだか靴下があったことが・・・すみません。

 

半年ごとというのは、普通の家よりは早めかも知れませんが、

教室のピアノは、一日に長時間弾かれることと、

弦の材質は、電柱の線と同じものだそうで、夏は伸びてたわみ、冬はぴんと引っ張り、

弾くことに加えて、季節の変わることで、弦の張り具合いも変わっていくそうでした

暑い日本の夏を越すピアノ達は大変かな。

 

それにしても、

88音もの鍵盤上の音をそろえていくなんて、気が遠くなりそうです

 

家事をしていると聞こえてくるポポォーンという音。鍵盤のまん中に近いFis、五度上がってCis、 それからA、この辺りが一番念入りなのは、よく弾かれる音なのかも。

二時間くらいで、「終わりましたよ。ちょっと弾いてみてください。」と言われ、

いつも、ここで華麗に弾きたいのだ!と思いつつ、

結局、ロ長調や変二長調のスケールを試し弾きするに終わるのでした

それはまあともかく

調律の後は、ピアノが深呼吸したみたいに、 軽やかに弾む鍵盤と、木の響きの音色になるのです

 

調律師さん、今回もお世話になりました

 

 


ラフマニノフ 前奏曲  Op.23 No.10

2014年03月12日 | 音楽

Kissin plays Rachmaninoff Prelude Op.23 No.10

ラフマニノフの前奏曲集より 作品23の10、

 作品23の最後の曲。 それまでのピア二スティックに鍵盤をかける曲からは変わって、

ゆっくり穏やかに語りかけてくる優しいメロディーが、途中でためらってくもったり、もう一つの声部と交差しながら、

だんだん全てが収まっていくようです。

 

 何かに傷ついたり、悲しいことがある人にも、頷いて気持ちを寄せてくれるような気がして、

 時々私も弾いてみる曲です

 

春になったし、久しぶりにレッスンに曲を持っていこうかと、あれこれさわっています♪

三寒四温

2014年03月06日 | 音楽

朝、雨戸を開けたら、
明るい日差しの中に、ほろほろとした雪が降っていて、不思議なお天気でした

先週はぽかぽかして、生徒さんたちは、早くも「服2枚やねん♪」なんて、得意そうに教えてくれていたぐらいだったのにな。

実は私は、三寒四温というのは、今ぐらいの、暖かい日や寒の戻りを繰り返す時期のことだと、長い間思っていましたが、

けっこう最近になって、もともとは大陸性の気候からくる言葉で、「冬」のことをあらわすのだと知りました



でも、・・・日本の気候なら、ちょうど今のような季節に当てはまる気がして、

やはり、「三寒四温を繰り返して春を迎えるのですね」と、話したくなる私です

もうしばらく寒いところもあるようですが、受験生のいるお家では、あとひとがんばり
みんなに明るい春がやってきますように!

 

Grieg - To Spring Op. 43 No. 5 ( Til Varen), Iskra Mantcheva, piano グリーグ 叙情小曲集より 「春に寄す」

叙情小曲集の中でも、耳にする機会の多い曲です。4分の6拍子、嬰へ長調。

 出だしは休符で、弱拍からの、pp(ピアニッシモ)のかすかな春の兆しのような和音から始まるけれど、

 冒頭に表示されている記号は、 Allegro appassionato(アレグロ アパッショナート) 、 芽吹く命の力を感じて