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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-13(lab)】知りすぎた男たち-鳩時計みたいな小さい家-

2022-11-19 17:50:20 | ministock-13(lab)
先週一気に鉄筋をくみ上げて、
今週は型枠組みをしてました。

基礎っていわゆる鉄筋コンクリート造なんですけど、
ネイティブディメンションズのような基礎高1mの場合、コンクリートの型枠はコンパネで作ります。
鉄筋の上で型枠加工を行う基礎屋さん。
ある意味、鉄筋の下に捨てコンを打設してあるから作業ができます。
これが砕石敷きのままだとみるみるコンクリートのかぶり厚さが不足していって正しい強度が得れなくなります。(ちなみに木くずは最後掃除します)

図面通りの寸法ピッタリに型枠を作る基礎屋さんの姿は大工さんそのもの。
実は型枠大工と言われる専門職もあるくらい基礎の型枠って大工作業なんです。

私はその脇で使う材料の寸法チェック。
12mmアンカーボルトの長さは450mm

16mmアンカーボルトの長さは脅威の700mm
図面で指示した以上の材料が使われているので合格。

そして、一番大事なチェック。
セパレーターという材料。

ずばりこの建物の命とも言えます。

なぜかと言うと、この材料は基礎の幅を保持する材料だから。
図面通り、ぴったり160mm

っていうか、160っていう定規を作る基礎屋さんの丁寧さがすごい。
基礎の高さが1mもあるので途中の高さも確認します。

おっと。
163mmあります。
図面より大きいからOKではなくて、
こうしなきゃいけないんです。
セパレータの脇についている白いプラスチック。
Pコンと言われる材料なんですが、

これをコンクリートが破裂しないようにギューギューに締め上げると縮むんです
だから、それを見越して163mmでセパレーターを特注して、最終的に160mmになるようにしています。

ほんと何から何まで丁寧な基礎屋さん。

鉄筋、型枠、コンクリートを知り尽くした男。
最高の基礎チームです。

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