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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-03(modern)】やり方検査-現代版最小限住居

2016-01-07 21:44:59 | ministock-03(modern)
うーん、今日から寒いですね。

来週からの工事着工に備え、今日はやり方検査に行ってきました。

ある意味、工事の中で一番大事な作業ではないでしょうか。
建築工事における「やり方」とは、基礎をどこに作るかの目印を出す作業です。


敷地に対して図面通りの場所になっているか。
建物の隅と境界からの離れを全箇所確認します。

ここでミニストックらしいお話。
こちらの現場は最近造成された団地です。
どこにでもある約50坪の長方形の敷地です。

この団地ですでに建っている住宅もそうですが、建物と境界からの離れなんてどこも1m程度です。
唯一道路からの離れが駐車スペースを確保するために5mとか6m離れているくらいでしょう。
ミニストックも道路からの離れは6m30cm離しました。

この時点でどの建物よりも道路から下がっています。
これだけ道路から離したのも理由がありますが、それは建物が出来上がってから説明します。


なのに、


だのに、


なぜか、



別の境界からの離れも4m20cmあいてます。

50坪の敷地に建物が4mやら6mも離れています。

すっかすか。

これもすべて理由があります。
これも建物が建つと、すぐに分かると思います。
図面では見つけにくい理由ですが、やってて良かったと思える工夫です。
完成が楽しみ。

さて、



次に基礎と基礎の間隔が図面通りとなっているか。
これもすべての基礎間を確認します。


あとは、図面に記載されている基準点からの高さと整合しているか。

本当は、最後にこれらの目印を結んでちゃんと直角が出ているかの確認が必要ですが、それは、お手伝いが必要なので後日職人さんと行います。

つまり、この目印が間違っていると建物が変な方向向いたり、高さが違っちゃったり、ゆがんだりと色々の不具合の元凶になってしまうという事。

それらを無事確認しましたので、安心して工事に臨みたいと思います。

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