15年戦争で殺された多くの人々に思いを寄せたい!
沖縄の地上戦でも多くの住民が無残に犠牲になった。
芸能者(人)と権力システムとの関係は世阿弥と室町将軍の関係に見るように、常にありえるのですね。芸は献上されてきました。芸〈能〉は権力(のある人々)への贈答品でもあったのですね。一方で限りなく権力から遠い位置でその溶解/解体を志向する芸能(パフォーミング集団)もありえますね。二律背反(アンチノミー)する作用が働いているとも言えますね。国家のヒエラルキーに順応する芸能とその権力システムを撹乱・拡散・分解・液状化させる力ももっています。沖縄出身歌手が福祉行政を推進する目的で自民党から参院比例区に名前をリストアップされるのか、それが沖縄の政治的懐柔で、住民の自決権・意思ではなく政府の意向にそった政治運営を推進する側からの政治参加なのか、問われます。沖縄の自民党国会議員全員が住民ではなく国家意志に屈服した様をメディアで見せ付けられてきました。今井絵理子さんは、その列に並ぶ決意なのでしょうか?
(下の論稿は3月7日沖縄タイムスに掲載されたものです!)