志情(しなさき)の海へ

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若者のセンスはSpace Solar Power そしてASCII やEmoticons

2010-12-04 03:21:21 | グローカルな文化現象
大学3年次・4年次生によるグループの発表が面白い。3~4人で好きなテーマで調べた事柄をパワーポイントを使って英文で発表するプログラムをやっている。

先週は漫画やコミックについて、つまり日本のポップカルチャーについて欧米やアジアの現象も一部網羅しながらの発表があり、面白く、今日(12月3日)はrenewable energyのテーマの中で登場したのが宇宙太陽光利用システム(Space solar Power)である。2020年から30年ごろには実現するエネルギーの宇宙的規模(技術・装置)の供給の実現である。レーザーの技術が生かされているのか、学生の発表からはディテールが見えない点もあったが、彼らのセンスは新しい何かを常にキャッチしている。それと日本の文化について発表した学生グループはいわゆる「オタク文化は優れている」のだと強調した。

彼らはASCII や EMOTICONSについて紹介した。日本が優れている事例でもあった。英語圏と日本の違いをこれでもか、と紹介した。聴いていて、見ていて爽快な気分になったのは、日本語のシステムの優位性が記号化する時顕れる、というとこでもあった。欧米と比較した日本の文化の在り様、「Japan Cool」のHNKの番組の受け売りにも見えて、実際その紹介をしたが、諸外国の視線から見えた日本のCOOLさはそれなりに面白かった。

ポップカルチャーが世界の若者に共有されているのらしいこと、またネット上の様々な記号やコードが共通言語になりつつあることも含め、それはまたグローバル化とITがもたらした新たなコミュニケーションである。そしてどうも2チャンネルやニコニコ動画を常にアクセスしているような身近にいる17歳を見ても、彼らのセンスは彼らなりの電脳世界でまた世界と繋がっているようなのである。また彼らが読んでいる小説などは、確かに映画[キャタピラ」をはるかに超える無残さを秘めた現代の童話の世界であったりする。

夢幻性を孕んだ近未来小説だったり、超人的キャラクターが登場したり、その特別な能力ゆえに、家族が血みどろになったり、と、血なまぐさい描写が平然とことばに刻まれていたりもする。それらを読んでいるのである。つまり現在の視点から書き直された古典なり童話をまた読んでいる風なのである。人間を平気で切り刻む物語がオスカーワイルドの「王子と燕」の本歌取だったりとーーー。

残酷でリリシズムが漂っていて、美しい世界を読んだりしている。これは何だろう?実際、現実は残酷さと美しさと生き難さがからみあっているのは事実だ。若い感性が感受する世界があり、そこから彼らはどこへ向かうのだろうか?

ひねもす祈りのように詩作している詩人が思想なんかで世界は動かないよ、と口酸っぱく言っているが、実利的なもの、技術なり科学なりの発見が世界を動かすということになるのだろうーー。携帯であり、ネットであり、記号であり、技術の刷新である。技術が先鞭をつける。技術によって世界が繋がり技術によって新たな共有空間が拓かれていくーーー。技術万歳!?

クールさを求める!そのクールさがグローバルに展開する。地球規模の問題・課題が宇宙的展望で解決するという可能性はありえる。ひたすら弁証法的に次のステップに向かわざるをえない宿命のように、技術は次々に顔を変えていく。無限の空間?

その中で何を求めるのか?無常・無限・拡張・進展とひたすらに止まらない時間ーー!今取り組んでいること、やらざるを得ないことの意味性が、一瞬無になる刹那、お前は何をしているのだ、と、囁くことばが聞こえてくる。

技術で解決できない事柄が横たわっている、のである。技術は手段であり装置である。人間の全き感性の開花を促すものであり、身体と心象が感情が満たされる空間・場を創出できればそれにこしたことはない。人は限られた命の泉を飲み干さなくてはならないーー。生きるためのエネルギーが必要なのである。生き生かされるためのエネルギーは愛そのもの、という不可思議なものが必要ーー偽りのないものを物にも人にも求めてやまない。


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