
一度「桃太郎」の野外劇を国立劇場の芝生の上で観たことがあったのですが、村の「あしびなー」の雰囲気でよかったです。今回は研究公演ですが、1719年の舞台の再現を意図しているので、楽しみです。花火も!講演も三回も取り組まれ、本格的ですね。
ただその講演には女性芸能者や研究者はどなたも参加していません。家父長制度の最たる宮廷芸能としての「組踊」だったのですがーーー、しかし御冠船舞台の再現に取り組んだ舞踊家の方々の登壇もなかったですね。いかに沖縄の伝統芸能がマッチョ感覚で実施されているか、の事例です。男性の芸能者や研究者や関係者はジェンダー意識が希薄なんですね。伝統芸能でもその中に女性のキャラクターが登場します。そして沖縄では遊郭が芸能に与えた位置づけは大きかったというのが、~1672年に公に遊里が登場したとの記録があった年代以来~、(実際は17世紀初頭にも?)わたしの考えです。ゆえに、どんな研究発表でも、男性だけの登壇という企画そのものが、片手落ちだと、考えられます。