以前論文を書くための資料としてフーコ―全集三巻を購入した。ジェンダー&セクシュアリティーの論は参考にした覚えがあるが、権力のネットワークや監獄の誕生など、何となく分かった気になっていたように思える。
偶然目に飛び込んできたこの「哲学を哲学しよう」サイトはチャンネル登録はしているが、たまにアクセスするくらいで熱心に視聴しているわけではない。スマホに内蔵していた脚本を読みながら聴いていたが、途中からメモっていた。
現在のネット監視社会の状況を読み解く哲理がそこにある。ポストモダンというなつかしい言葉が登場してきた。あるテーマに取り組むに当たり、ポストモダンの視点は重要だった。
フーコーの権力論:社会を見つめ直した思想家の軌跡
スタンスとして絶えず批判的に問い続ける、問い直すことの大切さをあらためて認識させられる。
書棚を見たらフーコー全集はどこにあるのか、身近にないが桜井哲夫の『フーコー』や中山元の『ポリロゴス』は前の棚にある。めくると確かにいぜん部分的に読んだのらしい。
監視社会である。見られ、聞かれているかもしれない自己規制による権力への追従もその通りなのだ。