10月の唯一のライブは23日に開催されたミオヤマザキのライブことスレ。
まさかメンバーが脱退して活動休止するなんて思いもよりませんでした。彼女達との出会いはたしか2018年かな。
元々sadsの対バンで出ていたのがきっかけで、ミオフェス行って、その後47都道府県ツアーも行ったし、ZeppツアーでZepp Fukuokaも行ったしでコロナになる前は結構通っていたんですよね。で、コロナになってからは行ってなかったんですけど、その頃から顔を見せ始めて、割と世間的に認知され始めていたし、メディアでも結構見るようになっていたから、こうやってメジャーになっていくんだろうなとかは思ってました。当日の顔が分からない張り詰めた感じの方が好きではあったけど、変わっていくモノだから仕方ないよねなんて思っていて、それと同時に僕はなんとなく違和感を感じて行かなくなっていたんですけど。
そんな事を思っている内にメンバーの脱退がアナウンスされて、音楽性の違いというワードも出ていたので、なんとなく分かる様な、そうでもないようなみたいな複雑な気分でした。まあ、ただ最後のスレくらいきちんと行きたいよねって事で今回は行く事にしました。会場のDRUM Be-1はソールドアウトにはなってなかったと思うけど、それでもほぼ満員に近い集客だったと思います。
SE:-LAST-
1.正義の歌
2.民法第709条
3.叫ビ
4.鋲心全壊ガール
5.MASK
6.有ルモノネダリ
7.ノイズ
8.LINK
9.Ambivalent
10.バンドマン
11.メンヘラ
12.un-speakable
13.AI HACK
14.CinDie
15.女子高生
16.Que sera, sera
自称メンヘラなミオさんですが、この日のスレはあんまりそういうしみったれた所は一切見せず、冒頭の「正義の歌」からヘッドバンキングから発生するような激しさと、何もかもを出し切る様な叫びがこだましながら開演しました。
中盤のMCではtakaさんとshunkichiさんからそれぞれ挨拶があってましたが、その中では笑いもあるなど、割り切っている、受け止められている、そんな風に感じました。その後「MASK」から「LINK」までミディアムテンポなナンバーでクールダウンさせつつ、「Ambivarent」から力強いライブが再燃され、そのまま代表曲「メンヘラ」「女子高生」などを挟みながら、ミオさんは終盤トラックジャケットを脱ぎ捨ててカットソー姿になりながら、ラストの「Que sera,sera」まで演奏されて行きました。メディアとかでの雰囲気が変わったとしても、ステージ上ではいつもの顔がはっきり見えないミオヤマザキのままでした。ただ、見てると、その客席の方がね、すごく必死に暴れているのが伝わってきて、言葉でというより、髪の毛を振り乱して拳を突き上げて無我夢中でステージの4人にさらけだす姿は、見ていて感じる事があったはずです。そういう意味ではバンドがというより、全国各地にいるミオラーのためにされたスレでもあると思いました。
過激な歌詞にしろ曲調にしろありますが、たぶんそれは心の奥底でありのままに生きたい、自分を見てほしいっていう誰もが思う、他者との繋がりを望む気持ちだったりしたので、人一倍、そういう孤独でいることの辛さや悲しみを分かっている人じゃないと共感できない音楽だと思うんですよね。だから、あの場所でお互いに求めあう、それが生きる意味になっていた人もいたはずだし。恐らくそんな事はメンバーも分かっていた訳で。だから、受け止められるようにしみったれた姿は見せなかったのかなとも思いました。最後の最期まで激しい旋律に支配されたまま、アンコールもなく、本編のみで潔く終了した、そんなスレでした。ここでしか堪能できない、ライブ以上のものを見せてもらったと思います。
ありがとうございました。
9月最後のライブはUTEROで行われたCobalt boyのライブへ。
彼ら元々あるバンドの対バンで名を連ねていたところから知って、アルバム『SANSO』を聞いた時に、余りの完成度の素晴らしさに感動してしまい、以後曲だけは聞いていたんですがライブに行く機会は無かったままだったんですけど、今回『SANSO』が発売されて1周年記念でライブをするという事で、しかも日曜の午後っていう凄く有り難い時間だったので、行く事にしました。
ワンマンという括りだったと思うんですけど、オープニングアクトとして、Art of titleというバンドが出演していました。もともとCobalt boyが好きで、特別なタイミングで一緒にやりたいとオファーをされたんだそうです。5曲くらいやったのかな?申し訳ないのですが、特に響くものは無かったので、割愛で。
1.A Drawing Boy
2.Swim Good
3.Bubble(新曲)
4.Utopia
5.hiyodori naiteru
6.Lights
7.春を待つ
8.Bloom
9.pool side
10.Silent Building(新曲)
11.New Words
ENCOLE
12.小春日和
13.fever
客席はたぶんバンドマンや関係者の方が多くて、僕等みたいなリスナーって多分殆どいなかったと思うんですが、
いざ始まってしまえばそんな事を気にせず、『SANSO』のあの、爽やかでキラキラとしたポップなサウンドに、ノスタルジックさも感じるエモいメロディー、さらに伸び伸びと紡がれる歌声が奏でる心地良さの中に溺れました。
「A Drawing Boy」の軽快な音色、「Utopia」「春を待つ」の叙情性溢れるサビのコーラス、「hiyodori naiteru」の雨の中を歩くような透明な空気、「Bloom」の解き放たれたサウンド、そういった一つ一つの楽曲ごとに丁寧に描かれた表情が聞き手をどこかの物語の世界に誘ってくれるような感覚を与えてくれました。
この日正規メンバーで出ていたのはボーカルとドラムの方だけで、ベースはArt of titleのベーシスト、キーボードもサポートと特別編成になっていました。(後にメンバーがほぼ全員脱退と公式にアナウンスされましたが...)
「pool side」で声が思うように出ずに2回やり直したりといった場面もありましたが、1周年記念という事で当然『SANSO』の曲は全曲演奏していたし、過去曲や未発表曲なんかも披露されて、過去と現在と未来を繋ぐようなそんな素敵な時間を堪能することが出来ました。
何度も何度も「ありがとう」と客席に向かって言っていましたが、むしろこっちが感謝です。
ポップさでいうと、相当好きな部類に入るバンドです。ありがとうございました。
プチブラバンソンのエクストリームな夜から5日後の9/20に今度はlynch.の葉月さんのソロツアー福岡公演へ。
なんと福岡2daysというレアな日程だったのですが、予定の関係上僕は初日だけ行く事になりました。
lynch.が活動休止してからまるまる半年くらいになったんですが、ちょうどこのツアーの前後にlynch,の復活と日本武道館公演が発表されて日程的にも行けそうになかったので断念したのですが、そんな訳で今年最初で最期の葉月さんです。
ソロアルバム『EGOIST』のリリースツアーでもありますが、アルバム自体が、激しくはあるんですけど、意外にバラエティーに富んでいて、メロディアスが部分が多くてしっかり聞かせるアルバムになってるんじゃないかと思いました...lynch.が活休する前から葉月さんで歌をフィーチャーしたアルバムを出されていたし、やりたかった事って歌をもっと押し出した部分かなと思ってたので、腑に落ちた所がありましたね。
この日赤ちゃんのオムツを帰りに頼まれていて、それを買ったままライブに行きました。たぶんオムツ袋を買ってライブにいった人間なんて僕くらいじゃないでしょうか。平日の連休明けというのに結構人は埋まっていたと思います。
暫くして暗転。
SE:EGOISM
1.XANADU
2.HEROIN(E)
3.COMA
4.七夕乃雷 -Shichiseki no rai-
5.CALIGULA
6.真夜中過ぎの恋(安全地帯)
7.SAD SONG
8.眩暈
9.奈落迦 -Naraka-
10.LIGHT
11.THE MIDNIGHT BLISS
12.+ULTRA
13.ROMANCE
14.AM I A LOSER?
15.BABY,I HATE U
16.CYGNUS
ENCOLE
17.七夕乃雷 -Shichiseki no rai-
18.BABY,I HATE U
ライブは葉月さん自身も、見ているフロア側もお互いに緊張と探り探りのような感覚の中で始まった印象。
1曲歌い終えると来ていた赤のジャケットを脱ぎ捨ててタンクトップ姿になった葉月さん。「自分がやらなきゃいけない」っていうソロだからこそ、全てを自分でカバーしようとするひたむきな所が凄く伝わってきました。
楽曲もヘビーではなく「七夕乃雷」以降のメロディアスであったり、バラードであったり、「眩暈」「奈落迦」あたりのアコースティックなパートであったり、挙句カバーも披露されるなど、バラエティーに富んでいて、たぶんlynch.で出来なくも無いけどバンドのカラー的にちょっと違和感があるかなって感じの、まさしくソロならではの選曲になっていました。そして緊張されていたのか「THE MIDNIGHT BLISS」では途中で曲に入れず喉のコンディションが取れないという事でいったん捌けられてしまったのですが、それをカバーするかのようにサポートミュージシャンでの即興のセッションが始まり、最後大きく盛り上がった所で葉月さんが再度入場という形で場を繋ぐ場面もあって、マイナスな所をプラスに変えてしかもこの日ならではの特別な仕様に変えてしまい、葉月さんも思わず感謝の言葉を伝える場面もありました。
その後は「+ULTRA」から攻撃を再開し、調子を取り戻した喉からはほとばしるシャウトの応酬。「ROMANCE」では葉月さん自身がギターを持って演奏したりしつつ、「BABY,I HATE U」まで駆け抜け、最後は「CYGNUS」の一体感で「いつか皆の声が聞こえるといいなー!!」という笑顔の中で本編が終了しました。
アンコールで登場した葉月さん。「今日の分のリベンジを明日しますんで」と話していました。まあ、明日来れないけどこれはこれでレアな夜になったよ...と思いつつ聞いてました。余り曲が無いからという事でアンコールは本編でやった曲を2曲、もう一度演奏されて、この日は終演を迎えました。
ソロでは初めての福岡。しかも2daysという所の緊張はあったと思うんですけど、たぶん初めてだからこそ見れた貴重な夜でもあったと思うので、これはこれで忘れられない1日になりました。lynch.との違いみたいなものも分かったし、面白かったです。ありがとうございました。
speel plaatsのライブから約10日後の9/16にプチブラバンソンのライブでZepp Fukuokaに行ってきました。
元々昨年12月の結成発表から余り間を空けずに発表されたこのツアーだったので、どんなバンドかも分からないまま、京さんがボーカルならヤバいバンドに違いないと思い込み、S席15,000円を購入したので、1年近く待ってやっと行けたライブでした。当日は全席指定だったので慌てることなく入場し、ちょうどステージから6列目くらいの良席で最高でした。
yukihiroさんはACID ANDROIDとしてのパフォーマンスを2回見ていますが、ドラマーとしての姿を見るのは今回が初めてだし、このツアーに先立って発売された「Fetish」はもうエクストリームの塊のような激しいアルバムだったため、期待値が上がらないはずもなく、最高のライブになるのは約束されている状況で開演を迎えました。
SE
1.渇き
2.Don't forget
3.Ruin of Existence
4.主張に手を伸ばす修羅
5.新曲
6.come to a screaming halt
7.非人間、独白に在らず。
8.刻
9.I kill myself
10.Pull the trigger
11.無秩序は無口と謳う
12.OBEY
13.A Praying Man
14.Isolated Spiral
15.擬音
ライブはもう、序盤の「渇き」から炸裂する野太い咆哮にゴリゴリの重低音、淡々としながらも存在感を放つドラミングが襲いかかるスリリングな音に会場中からヘッドバンキングが巻き起こっていました。「Don't forget」で着火したそのエクストリームなサウンドは相乗効果のようにかつてないボルテージで会場中の士気を上げ、間髪入れる間もなくただ降り注ぐ凶暴な音に身を委ねる事の快感に溺れさせられていました。
京さんは往年のかしこまった衣装ではなく、UROBOROSの頃のジャージだけというシンプルな服装で、「come to a screaming halt」で上半身をあらわにすると、久々に見た所狭しと入れられた刺青の凄さ。そんな痛々しい体を使って楽曲ごとに獣のような表情で叫ぶこともあれば、まるで何かに憑りつかれたように体を揺れ動かしてパフォーマンスをしたりと変幻自在に魅せていました。この衝動でやっているような感じは、昔の京さんを思い出しましたね。
たぶん、あの人の中で余分なものをそぎ落としたパフォーマンスをしたいという欲求に対して、一番ベストに表現できるのがこのプチブラバンソンなのかなと思ったりもしました。
ミヤさんはパジャマみたな格好でこちらも暴れ狂い、antzさんもステージに向かって叫んだりしつつ、若松さんはクールに黙々とこなし、yukihiroさんも同じように淡々としながらも力強い音を放っていました。中盤の「come to~」から「非人間~」そして「刻」と連なったブロックでは、静かで綺麗な音色と、醜く穢れた音色のコンストラクトが絶妙で、それが「刻」という曲で収斂していくような感覚でハイライトだったように思います。
終盤にかけても京さんの煽りはやむことは無く、「かかってこい!」「首を落としてこい!」などの殺し文句と共に、クールダウンさせることなく進行し、途中「OBEY」ではミヤさんと京さんがステージ上で楽しそうに絡むといった場面がありつつも、余念なく全てを吐き出すかのようにして最後の「擬音」まで駆け抜けていきました。
エクストリームな轟音の饗宴がいつまでもこだまする夢のようであり破壊的な夜でした。ありがとうございました。
このライブは、ミズニウキクサが出るという事で行ってきたライブですね。
主催のspeel plaatsとか全然聞いたこともなくて、ただ、ミズニウキクサがレコ発ツアー中で、8月に行ったけど、ファイナルの小倉公演はいけないと分かっていたので、最後にもう1回くらい見れたらなあという所からのきっかけです。
この日は結構印象的な日で、台風が直撃して交通機関が麻痺して仕事も遅くなって、その帰りにいったので、ライブに行きつくまでが色々あった忘れられない1日です。そんなこんなで入場すると、全体の2/3くらいの方々で埋め尽くされてましたね。
【Sleeping Girls】
男だけなのに名前にGirlsって書いてあるのがずっと気になってるんですけどそこは今も謎のまま。
大分のバンドですね。初めて見たんですけど、この方々が一番今回の出演バンドの中でロックンロールしていたと思います。大分のバンドってこういうアクが強くて、ちょっと小生意気な感じがあるというか、それが持ち味みたいな印象を勝手に持ってるんですけど、ガレージ系だと確実に熱いバンドが沢山いると思いますね。「チケット代を上回るライブをやって帰りますんで」っていう挑発的なMCもしていたし。グループ感がしっかりしていたから見ごたえありました。
まだまだこれから伸びていきそうな気がしたので、引き続きロックンロールして頂きたい若者たちです。
【albatross】
【ミズニウキクサ】
この2バンドに関してはほぼほぼこれまで見てきたライブと変わりが無かったので書くこと無いんですよね。
セットリストもほぼほぼ一緒だったし。
固定客がついていて、短い時間でどう魅せるかっていうのを熟知されている感じがしたので。
ライブは見ていて別に悪いとは思わなかったけど、かといって敢えて書くことも....みたいな感じです。
でも、albatrossは最後にCD買いましたよ。サブスクもしてたみたいですけど、歌詞を知りたかったので、
その時のメンバーの嬉しそうな顔が、印象に残っているかな。
【speel plaats】
集客に関してだと前座のミズニウキクサが終ってどっと減ったんですけど、それでもこの日のトリとして気迫あるステージを見せていたと思います。たぶん自分達が知名度的にそんなにない事を分かった上で、できるだけの事を全力でやったというその姿がありました。汗だくで叫びながらも、笑顔で何かを伝えようとするその姿は見るものがありました。
たぶんミズニウキクサで綺麗に締めても良かったんでしょうけど、この日は、この終わり方じゃないといけなかった、そんな気がします。アンコールも呼ばれなかったのは悔しかったと思うんですけど、いつか、大きくなった時に、見返してくれたらなあと思ってます。
こんな感じで終わりました。この中の幾つが生き残るか分からないけど、全力で戦っている若者たちを見て
なんか励まされたこんなおっさんもいたので、バンド続けて欲しいと思います。ありがとうございました。
8/13 誕生日前ラストのライブはUTEROのYMBレコ発ライブでした。
といっても、目的は対バンである「Nagakumo」と「Deep Sea Diving Club」だったんですけど。
Nagakumoは大阪出身のまだ学生さんもいるような20代のバンドなんですけど、初めて聞いた時にもう、その音楽性が
好み過ぎて、一度生で聞きたいなと思っていました。だから、ツアーで福岡まで来ると告知された時に、もうこれは下手したら最後かもしれないという事で頑張っていく事にしました。しかも結婚式に出てたんですけど、その帰りにね(笑)
着いたのはライブが始まって1時間くらいたっていて、既にDeep Sea Diving Clubは終わっていて、Nagakumoも既にはじまっているという所でしたが、なんとか見る事が出来ました。
このシティポップでいて、ビート感もあるバンドならではの前に前に出てくるドライブ感みたいなものと、ボーカルの人の透明感溢れる歌声のシンクロニシティの心地良さ。僅か6曲程でしたが、夢のような時間を味わう事が出来ました。
ライブ後物販に行きたかったのですが、熱狂的なファンの方がメンバーに熱弁していて、話しかける余裕なんて無かったので、特に関わる機会が無かったのが残念ですが。。またいつかの機会に、という事で。
ありがとうございました。
この後にyoundってバンドのライブも見たんですけど、終始ゆったりとしたほのぼのとしたテンポの曲だけで構成されていて、売れるとかではなく純粋に好きな事だけをやってるんだろうなという感じの方々でした。この方々も名前だけは知っていたんですが、視る機会がなかったので、ついでに見れて良かったです。帰り際ボーカルの人と入口ですれ違ったのでお疲れ様でしたと挨拶したら不思議な顔して何か言われました。よく覚えてないけど、不思議な人でした。
まあ、そんな感じのこの日のライブでした。ありがとうございました。
8/6は今年2回目となるミズニウキクサのレコ発ツアー初日で小倉FUSEまで行ってきました。
よかよかきっぷを今まで通り購入しようとしたら前日までしか使えないという悲劇に見舞われつつも、
どうにか会場までたどり着くことが出来ました。
今年彼らは『花を手向け』『紅を点す』という2種類のミニアルバムをリリースする事がアナウンスされていたのですが、
『花を手向け』のリリースツアーが6月で終わり、この日から発売となる『紅を点す』のリリースツアーがこのFUSEで初日を迎えたという訳ですね。今回はノンフィクション、THE KITCHENという3バンドでの対バン形式。
実は7月のAINSELに行った時点でこのイベントに行く事は決めていたんですが、3年間ブランクが空いたので、今の彼らがどういうライブをしているのかを、純粋に知りたくて敢えてAINSELのイベントに参加したという所があります。おかげで今のバンドの空気感とかグループ感を認識できたので、助かりました。ほぼ定刻で開演。
【ノンフィクション】
自称、北九州の正統派異端児バンドです。名前だけは知ってました。アー写とか結構ふざけてる感じがあったんですけど、聞いてみると以外に暗くて、陰鬱で、激しくて、ロックで、聞かせるってバンドでした。言葉遣いとかが結構独特な所もありましたね。意外にメロディアスな部分が多くて、結構見応えありましたよ。
【THE KITCHEN】
出演したバンドの中で一番変態チックな音を出していたのがこのバンドだったかなと思います。メンバーが変わっていてサポートギターで若い女の人が入ってました。前回見たalbatrossと同じ感じで、クセが強いというか。メロディアスな部分もあるんですけど、そのクセの強い部分が全面に出ていて、しかも終盤にかけては荒々しくなっていって、全体を通して一言で形容するのが凄く難しい世界観でした。メンバー自体はたぶん滅茶苦茶若いと思うので、またそのギャップにもやられましたね。
【ミズニウキクサ】
1.躍動
2.サイダーモーション
3.ラヴァーズインオータム
4.夏の終わり
5.街
6.クロノスタシスオーケストラ
ENCOLE:バタフライ・リセクト
レコ発という事でステージ衣装が「サイダーモーション」のPV服装になっていました。
ライブはその新譜の「サイダーモーション」「ラヴァーズインオータム」が演奏されましたが、この人達「夏」の曲が多いので、なんか特別な思い入れがあるのかとも思いました。しかも夏といってもキラキラなパーティーチューンというより、瑞々しさや陰湿さだったりがイメージとして残る方々なので。どこかノスタルジックな世界に誘われた感覚のまま、気が付けばライブは定番曲「街」、そして「クロノスタシスオーケストラ」にて本編終了しました。
そしてこの日最大のサプライズはアンコールだったと思うんですけど、12/10に念願の1st ワンマンライブが開催されるというアナウンスがあり、会場中が拍手に包まれる中、「ついにここまで来た」っていう充実感にも似た表情で客席を見つめているメンバーの表情が凄く印象に残りました。
ライブ終了後に物販でサインとかしてもらったのですが、よねぴさんに「バタフライ・リセクト」のヘドバンが好きだからもっとやって欲しいと伝えたら、笑いながら頑張りますって返してくれたというエピソードとかも出来て、最後の最期まで楽しむことが出来ました。ありがとうございました。
元EMPiREは元々WACKアイドルなので、いつか行こう行こうと思って行けずじまいが、いきなり6月のライブで解散しますと発表されて、配信で解散ライブ見ていたらJxSxKが出てきてその場でラストツアーがあること、さらに改名して再スタートする事などが矢継ぎ早にアナウンスされて、なんなんだこのカオスっぷりは思ったものでした。たぶん移籍にするにあたってEMPiREという名前が使えなかったので、改名せざる得なかったけど、今後の活動を盛り上げるために、敢えて解散というワードを使ったのかなと思いました。実際のところは知らんけど。でもまあ、元とはいえ、EMPiREとして活動する事はないので、この機会に行っておくかという感じです。
別にメンバーの顔と名前も知らないし、振り付けとかも全然分からないんですけど、楽曲だけは聞いてました。だから、これまでリリースされたアルバムは把握しているし、ダンスフロアとかで踊り狂うようなナンバーが多いイメージはありました。WACKの中でもよりそっちよりの印象です。
この日のライブは平日の18時半という社会人泣かせの予定だったので、定時と同時に電車に飛び乗って、到着したのは開演10分前くらいでした。こんな事になるだろうと最初から2F席を取っていたので、クールダウンして臨めました。
SE
1.EASTER HEAD
2.Have it my way
3.WE ARE THE WORLD
4.TOKYO MOONLIGHT
5.Hey! Hey!
6.To continue
7.RiGHT NOW
8.Black t the dreamlight
9.I don't cry anymore
10.NEVER ENDiNG
11.きっと君と
12.I have to go
13.Haggling
14.S.O.S
15.SELFiSH PEOPLE
16.I have a chance!!
17.Chase your back
18.EMPiRE originals
19.SUPER FEELiNG GOOD
ENCOLE
20.曲がりくねった道の
21.MAD LOVE
ラストツアーといいつつも、本当の意味での解散ではないので、そこにしんみりした寂しさみたいなものは本人達にもエージェント達にも無かったと思います。むしろ、これまでの集大成的なベストオブベストなセトリで20曲近くを披露する事で、それまでの自分達の活動に一つケリをつける、そんな意味合いが強かったように感じます。
まあ、ぶっちゃけ、キャパシティの大きい会場を埋めるために、敢えて解散っていうワードとラストツアーという形にする事で、僕みたいな人間を1人でも多く入れる事に目的があった、話題作りがメインな感じもしなくない。
そんな事思いつつも、ライブはこれまでにもあったとようにメンバーがほぼ休みなくノンストップで楽曲を披露し、エージェント達がそれに呼応するように盛り上がるというWACKならではのスパルタスタイルで昇華されていきました。
終盤位で、今日が誕生日だというnowさんのトークコーナーがあって、唯一の休憩タイムといったらそこだけだったかな。とにかく歌う、叫ぶ、踊る、煽るで、出し惜しみなくトータル約2時間のライブは駆け抜けていきました。
何度も合間に感謝の言葉を口にすることはあっても、解散理由や改名理由についてはステージ上で語られる事はありませんでした。ただステージ上で見ていた彼女達に、第二期BiSで見たようなギスギス感みたいなものは無かったので、全員がもう前を向いて取り組んでいるんだろうなとは感じました。
印象に残ったのはそんなところかな?
ExWHYZのライブは他のライブと重なってから行けなかったけど、応援はしてます。
ありがとうございました。
GRAPEVINE自体は「風待ち」や「Our Song」の頃TVで演奏されるのを見ていて知っていました。
今じゃあり得ないと思うんですけど、当時、土曜午後のバラエティーに出て演奏したりしていたんですよ?
だから、当時病気で一時離脱していた西原誠さんがバンドに復帰して「ナツノヒカリ」で4人体制になり、その西原さんがが作曲した「BLUE BACK」が発売されて『another sky』というアルバムが発売されるに至った流れは鮮明に覚えていて、当時買っていたWHAT'S INという雑誌で全曲レビューとかもあったから隅から隅まで読んでいたりして、このアルバムの事だけは妙に印象に残っていました。
その後『イデアの水槽』と来た頃には再度西原さんは病気で正式に脱退し、以後3人体制で今に至る訳ですが、実を言うとその『イデア~』と『Sing』くらいしか彼らの音楽はきちんと聞いていなくて。後々はミディアムテンポの曲が多かった印象で、当時ヘヴィロックに目覚めていた自分からすると物足りない感じで段々と遠ざかり、アルバムが出るととりあえず聞くくらいでライブにまで行こうという気にはなっていませんでした。
そんな中、今回過去アルバム再現ツアー「リビジットツアー」という事でこの『another sky』がピックアップされる事になり、GRAPEVINEが、というより、このアルバムをきちんとリアルタイムで生で鑑賞したいなと思い、彼らを知って20年以上経って初めてライブに行く事にした次第です。これはHYDEの『ROENTGEN』とか、ACIDMANの『創』と一緒で、そのアーティストというより、アルバム自体に思い入れがあるパターンですね。
そんなんで会場に行くと超満員でごった返してました。ほぼほぼ定刻で開演しました。
01 マリーのサウンドトラック
02 ドリフト160(改)
03 BLUE BACK
04 マダカレークッテナイデショー
05 それでも
06 Colors
07 Tinydogs
08 LET ME IN~おれがおれが~
09 ナツノヒカリ
10 Sundown and hightide
11 アナザーワールド
12 ふたり
13 CORE
14 さみだれ
15 Gifted
16 ねずみ浄土
17 コーヒー付
18 1977
19 STUDY
20 Scare
21 R&Rニアラズ
22 風の歌
ENCOLE
23 Arma
もう色んなメディアで語られているので敢えて詳しく書く必要はないと思いますが、、
『another sky』を収録曲順に演奏した第一部と、最新アルバムの楽曲を軸としながら展開された第二部、さらにアンコールを含めると全三部構成になっていたこの日のライブ。ラフな格好でありながらも、表情を変えることなく、ほぼMCもなく、まるで職人のごとく黙々と演奏していく姿を見ながら感じた事は、CDで聴いた印象と劇的に『another sky』というアルバムの印象が変わることは無く、『another sky』は『another sky』のまま、時代に囚われず完成したものとしてそこにあったという事実でしょうか。悲哀性と叙情性を織り交ぜた決して明るいアルバムではないにしても、進むにつれてその暗がりから光を求めて外に向かおうともがく姿を感じた、どこか希望を感じさせるアルバム。特に終盤、「アナザーワールド」から「ふたり」とハイライトが2回続くような展開の後で、ループするかの如く「マリーのサウンドトラック」がリプライズのように演奏された第一部は圧巻だったし、間を置いて始まった第二部の楽曲達が、「ナツノヒカリ」や「BLUE BACK」のカップリングも披露されるという小粋なサプライズも含めつつ、演奏も世界観も格段にスケールアップしていて、正直第一部よりもしっくり来た部分があったのも事実でした。『another sky』も含めたすべてが地続きになっているからこそ、このような実験的なセットリストでも違和感なく、むしろ20年以上のキャリアに裏打ちされた歴史を垣間見る事が出来たというある意味当然の帰結でした。
若い頃よりも今の方がグッとくるものがあるっていうのが、絶えず進化している事を証明している訳で。
そんなベテランバンドの真骨頂を知ることが出来た忘れられない一日になりました。ありがとうございました。
7月に入って最初のライブは、ライブハウス「OP's」の開店1年記念企画で、広島のバンド「AINSEL」のリリースツアーの福岡編でもある7/16のライブに参加してきました。といってもOP's自体は以前「graf」として運営されていたライブハウス。「graf」が移転した後の場所をQueblick系列が買い取った感じです。実はAINSEL自体は目当てではなく実は対バンだったミズニウキクサが今回の目的でした。6月に対バンライブで小倉まで行く予定だったんですけど、体調崩して行けなかったんですよね。それで、7月に対バンで福岡に来るので行ってみるかという並びになった訳です。インディーズの対バンライブなんてコロナ禍以降では初めてだし、最近のシーンのバンドも知りたかったので、まあ、たまにならいいかと。
【衝撃ZELOSTOIC】
とにかく若い、20代?下手したら10代くらいのいきった少年たちが髪の毛をド派手な格好にしてラウドで激しくもメッセージ溢れるポップなサウンドを主軸に愛を歌っているって感じでした。とにかくストレートなライブだった。盛り上げもやってて、真摯にやってる感じでもっともっと伸びて欲しいなと思いました。
【albatross】
個人的にはダークホースなバンドでした。楽曲の陰鬱さにシティポップに通じる相反する心地良さ、お洒落気なメロディーに音色と全てがヒットしましたね。煽ったりするわけではなくひたすら自分達の楽曲を通してその世界に引きずり込ませて酔わせるっていう感覚に近いです。ライブ自体が1本の流れというか、ほぼ途切れずに演奏されたスタイルもまた面白かったです。ラストはこのPVの曲でしたが、この感じでも一番演奏された楽曲の中ではポップっていうのがね(笑)
だから単体で聴くのと、ライブの流れで聴くのでは全然印象が変わるのも凄い。とにかく良かった。
【ヤミカクシ】
メンバー全員が狐の仮面で目元を隠しているという自称メンヘラ仮面集団ハードポップバンド。
聴いた印象としてはミオヤマザキのあの感じがポップで聴きやすくてあそこまで歌詞がヤバくないみたいな感じでした。
ライブの途中で全員に蛍光スティックが配られて、今から演奏する曲でPVを作るから皆振ってくれみたいな感じで
史上初となるPV参加にドキドキしながらやったんですけど、
いざ完成してみると殆ど使われていませんでした、なんでやねん!
ちなみにそれがこれ↓
【ミズニウキクサ】
ここまでが相当濃いメンツばかりで、この流れで大丈夫かな...という感じでしたが、いざ始まってみると、それら全てをねじ伏せる様な圧倒的なパワーを持って「躍動」という曲から力強く始まりました。
3年前、LAZYgunsBRISKYのレコ発の対バンとして見たのが最期でしたが、あの時の陰鬱で痛々しくも激情的な印象ではなく、新たにメンバーを加えて、松本愛美さん自身が前に向いている表れなのか、まったく違うバンドのように見えました。残念ながらドラムのたっくんさんは3年前、復帰を発表したライブの後、今年だったか?でジストニアが再発してしまい、ライブからは離脱しており現在はサポートメンバーで対応されているようですが、この日はトリでもあるAINSELのドラムの人がサポートという事でドラムの音が一際デカかった。セットリストは「躍動」「バタフライ・リセクト」「カシスビートロマンス」「夏の終わり」「街」「クロノスタシスオーケストラ」だったと思います。とにかく逆境にめげないんだ!っていう力強い意思を感じてて、ライブもお客さんが大盛り上がりですごかったです。余談ですけど、僕にちなさん側の柵の最前にいたと思うんですけど、「カシスビートロマンス」でにちなさんからハートマーク投げられた気がしたんですよね。でも、たぶん、見間違いと思います。うん。
【AINSEL】
メインアクトという事もありつつも終始堂々としたパフォーマンスをしていたように思います。
ここに至るまでにすでに2回の全国ツアーをしているため、バンド全体が脂がのっているような勢いと、ライブバンドとして培ってきたものを出し惜しみなく限られた時間の中で披露していました。ここまで多彩なバンドが出演してきましたが、そういったもの全てを包み込むような、スケールの違いを見ましたね。
音楽的には好きな感じではないので、たぶん聞きに行くことは無いと思うんですけど、一度は見ておきたかったから、
この機会に見れて良かったなと。
また福岡のシーンも新しい人達が出てきていて、知ることが出来て良かったです。ありがとうございました。