7月に入って最初のライブは、ライブハウス「OP's」の開店1年記念企画で、広島のバンド「AINSEL」のリリースツアーの福岡編でもある7/16のライブに参加してきました。といってもOP's自体は以前「graf」として運営されていたライブハウス。「graf」が移転した後の場所をQueblick系列が買い取った感じです。実はAINSEL自体は目当てではなく実は対バンだったミズニウキクサが今回の目的でした。6月に対バンライブで小倉まで行く予定だったんですけど、体調崩して行けなかったんですよね。それで、7月に対バンで福岡に来るので行ってみるかという並びになった訳です。インディーズの対バンライブなんてコロナ禍以降では初めてだし、最近のシーンのバンドも知りたかったので、まあ、たまにならいいかと。
【衝撃ZELOSTOIC】
とにかく若い、20代?下手したら10代くらいのいきった少年たちが髪の毛をド派手な格好にしてラウドで激しくもメッセージ溢れるポップなサウンドを主軸に愛を歌っているって感じでした。とにかくストレートなライブだった。盛り上げもやってて、真摯にやってる感じでもっともっと伸びて欲しいなと思いました。
【albatross】
個人的にはダークホースなバンドでした。楽曲の陰鬱さにシティポップに通じる相反する心地良さ、お洒落気なメロディーに音色と全てがヒットしましたね。煽ったりするわけではなくひたすら自分達の楽曲を通してその世界に引きずり込ませて酔わせるっていう感覚に近いです。ライブ自体が1本の流れというか、ほぼ途切れずに演奏されたスタイルもまた面白かったです。ラストはこのPVの曲でしたが、この感じでも一番演奏された楽曲の中ではポップっていうのがね(笑)
だから単体で聴くのと、ライブの流れで聴くのでは全然印象が変わるのも凄い。とにかく良かった。
【ヤミカクシ】
メンバー全員が狐の仮面で目元を隠しているという自称メンヘラ仮面集団ハードポップバンド。
聴いた印象としてはミオヤマザキのあの感じがポップで聴きやすくてあそこまで歌詞がヤバくないみたいな感じでした。
ライブの途中で全員に蛍光スティックが配られて、今から演奏する曲でPVを作るから皆振ってくれみたいな感じで
史上初となるPV参加にドキドキしながらやったんですけど、
いざ完成してみると殆ど使われていませんでした、なんでやねん!
ちなみにそれがこれ↓
【ミズニウキクサ】
ここまでが相当濃いメンツばかりで、この流れで大丈夫かな...という感じでしたが、いざ始まってみると、それら全てをねじ伏せる様な圧倒的なパワーを持って「躍動」という曲から力強く始まりました。
3年前、LAZYgunsBRISKYのレコ発の対バンとして見たのが最期でしたが、あの時の陰鬱で痛々しくも激情的な印象ではなく、新たにメンバーを加えて、松本愛美さん自身が前に向いている表れなのか、まったく違うバンドのように見えました。残念ながらドラムのたっくんさんは3年前、復帰を発表したライブの後、今年だったか?でジストニアが再発してしまい、ライブからは離脱しており現在はサポートメンバーで対応されているようですが、この日はトリでもあるAINSELのドラムの人がサポートという事でドラムの音が一際デカかった。セットリストは「躍動」「バタフライ・リセクト」「カシスビートロマンス」「夏の終わり」「街」「クロノスタシスオーケストラ」だったと思います。とにかく逆境にめげないんだ!っていう力強い意思を感じてて、ライブもお客さんが大盛り上がりですごかったです。余談ですけど、僕にちなさん側の柵の最前にいたと思うんですけど、「カシスビートロマンス」でにちなさんからハートマーク投げられた気がしたんですよね。でも、たぶん、見間違いと思います。うん。
【AINSEL】
メインアクトという事もありつつも終始堂々としたパフォーマンスをしていたように思います。
ここに至るまでにすでに2回の全国ツアーをしているため、バンド全体が脂がのっているような勢いと、ライブバンドとして培ってきたものを出し惜しみなく限られた時間の中で披露していました。ここまで多彩なバンドが出演してきましたが、そういったもの全てを包み込むような、スケールの違いを見ましたね。
音楽的には好きな感じではないので、たぶん聞きに行くことは無いと思うんですけど、一度は見ておきたかったから、
この機会に見れて良かったなと。
また福岡のシーンも新しい人達が出てきていて、知ることが出来て良かったです。ありがとうございました。