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Crossfaith ATLAS OF FAITH : NEW FRONTIER Zepp Fukuoka

2022-11-06 22:00:29 | LIVE

FiNOのライブから1週間後の5/13にCrossfaithのライブに行ってきました。
『Xeno』~『New Age Warrior』のツアーに参戦した2017年位が最期だったので丸五年ぶりでした。
『EX MACHINA』のライブは確か都合が合わずに行けなくて、で、その後の「OPERATION」ツアーは佐賀に行く予定だったのですが、予約した電車を間違えるわ、チケットを持って行くのを忘れるわで途中の駅で折り返して家に戻って行けなくて、去年の15周年ツアーはZepp Fukuokaを取ったつもりがなんと大阪の公演を取っていて結局行けずじまいというとんでもない不運(というか僕がバカ)で縁が無く、5年ぶりになってしまったという。
平日だったので定時で全力で抜け出し、ギリギリだろうと2階席を予約していたのですが、幸い最前席で視界良好でした。

今回の'ATLAS OF FAITH : NEW FRONTIER'は、昨年行った15周年ツアーでは収まりきらなかったCrossfaithの歴史を更に深掘りし、これからどう新天地を開拓していくのかを示すツアー。その一部として、'Gimme Danger'で参加した、ラッパー'ralph'のスペシャルショーケースも行い、更に開拓ということで、他ジャンルであっても自らの旗を掲げ自分たちの世界観を爆発させているアーティスト達をサポートアクトに迎えて、より刺激的な彩りを添えるというコンセプト。

[CVLTE]
SE
1.lullaby
2.heartbreak
3.happy
4.eat acid,see god
5.hedonist
6.run
7.bloodbath

S.Aとして登場したCVLTE. 2018年に札幌で結成されたロックバンドですね。
Crossfaithにも通じるデジタルでラウドな要素はありつつも、最大の持ち味はその独特な、時にお経を詠んでるような他とは一線を画す印象的なメロディを活かしたバンドが印象的な、メロディアスな要素を強く出ているバンドでした。
この日のセットリストは30分程度の構成でしたが、「eat acid,see god」という曲が唯一ハイテンポで突き抜けるシャウト混じりな楽曲で、それ以外はそのメロデイが強く印象に残った楽曲が大半でした。Crossfaithのファンからすると激しさという意味で物足りない部分はあるかもしれませんが、物怖じせず独自路線を突き進む所が逆にCrossfaithのハートを掴んだんだろうなとも思いました。正直こんな対バンでも無ければ知る機会は無かったと思います。
終始盛り上がりというより、お互いに手探りという印象が強くありましたが、福岡の、しかもZepp Fukuokaという本人達もライブをしたことが無い大きな会場で、ほぼ初見であろうオーディエンスを相手に、徹頭徹尾自分達のパフォーマンスを披露していた姿は見事でした。このライブ以降はHYDEさんの対バンにも出たりと、シーンの中で台頭しているようなので、これからの活躍が非常に楽しみなバンドですね。

[Crossfaith & ralph]
-Crossfaith-
SE
1.Catastrophe
2.Devil's Party
3.Ghost In The Mirror
4.Diavolos
5.Kill 'Em All
6.Freedom
7.Gimme Danger

-ralph-
8.Zone
9.piece of cake
10.PRADA
11.Hougou
12.Selfish

-Crossfaith-
13.The Perfect Nightmare
14.Wish(Nine Inch Nails)
15.Panorama(Interlude)
16.Stars Faded In Slow Motion
17.Astral Heaven
18.System X
19.Xeno

ENCOLE
20.Monolith

NEW FLONTIERのサイバーな映像が流れる中登場したメンバーとサポートギター。
声出し厳禁だったので当然嬌声はないものの、扇動し拳が突きあがるフロアはもう臨戦態勢となり、始まるや否や乗っけから「Catastophe」でフロアを熱狂の渦へと巻き込んでいった6人。風格がもう5年前とは別人でしたね。特にTeruさんとHiroさんとAmanoさんはメイクやら衣装やらが奇抜でした。Amanoさんはもう衣装の意味あるのか?的な露出度高めの衣装でしたし、海外のアメコミ映画に出てきそうな格好に見えました。
その後も「Devil's Party」「Ghost In The Mirror」さらに『FREEDUM EP』に収録されていた「Diavolos」等と、意外な選曲も披露しながら更なるカオスに包まれる会場。選曲として『SPECIES EP』や配信リリースされた楽曲がメインかと思いきや、その前にあたる『Xeno』や『EX MACHIA』の時代の楽曲が大半を占めていたのが面白かったですね。あのあたりの楽曲ってリリースツアーでも散々やってきてるしライブでも常連になっている曲が多いと思うんですけど、それでもまだやれる余地があるというか。こうやってコンセプトを変えて、演奏していく事でさらに新しい命が吹き込まれるというんですかね。新鮮な感覚を..ってこれ前回FiNOのレポでも書きましたが、とにかくそういう印象を感じましたし、やり切れなかった部分ってそういう所かなとかも感じました。
ただその熱狂の空気を別の空気に変えたがralphさんでした。一瞬照明が暗くなってデジタルなSEが流れる中ステージ中央のお立ち台に仁王立ちになっているralphさんは存在感凄かったです。なんというか物怖じしてないんですよね。「おら、かかってこいよ」位な佇まいで披露された「Gimme Danger」こそがこの日の最大のハイライトだったと思います。
そこからメンバーがステージからいったん捌けて、TeruさんだけがDJとしてステージに残り、そのままralphさんのソロブロックへと突入していったのですが、この流れは斬新でしたね。フューチャリング的な立ち位置ではなく、Crossfaithのステージの中にralphさんの枠が設けられているという流れが。ralphさんは自身のラップとパフォーマンスでまた違った熱気を呼び込みつつも、終始フロアを圧倒するようなオーラを放ち、「ジャンル?そんなもん関係ねえだろ。良いものは良い。ダサいやつは消えて行く。それだけだ」みたいな自信とアングラさを垣間見せたステージでした。
ralphさんのステージが終了するとTeruさんのソロパートへと突入し、Crossfaithの他の面々が入れ替わりで再登場。そこから拍車をかけるかの如く「The Perfect Nightmare」へ突入。Teruさんは中盤で銀色のジャケットを脱いで上半身裸になっていましたが、途中で寒くなったのか黒シャツを着こんでいて忙しそうでした。そんな事も思いつつ、ショーは終盤にかけて「Stars Faded In Slow Motion」という激しさの中にノスタルジアな要素がある楽曲に続けて「Panorama」「Astral Heaven」といったインスト曲が披露されるなど魅せ方を変えていきました。終盤にかけて、勢いのままに行くのではなく、敢えてドラマチックな要素を取り入れる事で、激しさだけではない、自分達の多様性を表現したいというのが伝わってきました。ライブは「System X」と続き、「Xeno」で豪快に本編は終了。
さらにダメ押し如きアンコールの「Monolith」で会場全体にヘッドバンキングの嵐が巻き起こりこの日の夜は終演を迎えました。

振り返ってみると予想を何倍も超えた刺激的なショーでした。
CVLTEさんもralphさんも音楽性が似て非なるものがありながらも、根底の部分はどれも同じというか。自分達の音楽に絶対的な譲れない想いを持っているというのが感じられて、NEW FLONTIERというのが、Crossfaithそのもののこれからのみならず、ジャンルを超越した最上級の化学反応をもたらしてくれた。その無限の可能性というものがまだ先にある、という事を教えてくれたような気がしました。

そして、この国内ツアーを終えて本編ともいえるワールドツアーに9月から出発する予定でしたが、「ライブ活動を継続して続ける事が困難」という理由で中止になり、帰国後の凱旋公演まで無くなってしまいバンド活動そのものが休止となってしまいました。コロナで動けなかったこの2年分の活動を埋めるべく組まれたであろう、しかも本来見据えていたであろう海外ツアーを直前になって休止せざる得なくなった事情というのは、察するに余りあります。
ただ、「より最強のバンドになって戻ってくる」というまるでターミネーターの「I'll be back」的なコメントを残していたので、今は休息頂き、さらにヤバくなって帰ってくる日を信じています。福岡、ありがとうございました。


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