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OSTRICH FEATHER BOA

お前の意見は求めん。

八十八ヶ所巡礼 one man LIVE!!! 凍狂_JOVE JOVEナイト!! 天神graf

2020-01-03 22:15:32 | LIVE

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
そして年明けからライブレポを始めたいと思います。
IT LOOKS UPONシリーズである程度振り返ったので、そこに書ききれなかった印象的なライブをレポしていきたいと思います。

ベンジーライブの翌々日の11/9に「八十八ヶ所巡礼」のワンマンライブでgrafで。
実は3月、7月と来てくれていて、3月は行けたのですが、7月は完全にライブがある事を把握できていなくて把握した時にはソールドアウトしていたという状況。彼らを知るきっかけは元を正せば「ニガミ17才」との3マンライブで初見して以来今回で3回目でしたが彼ら自身はMERRYのイベントに出ていたので名前だけは知っていました。当然この日もソールドアウトでした。
もうgrafのキャパより上げた方が良いんじゃないかと思うんだけど、仏滅にgrafに拘るのはどんな理由があるのか知りたいな。

SE
1.凍狂
2.ユーレイ・ドライブ
3.幽星より愛を込めて
4.幽楽町線
5.粋NALI
6.脳の王国
7.極楽いづこ
8.AOR
9.赤い衝動-R.I.P-
10.金土日
11.虚夢虚夢
12.絶妙Σ
13.JOVE JOVE
14.仏滅トリシュナ-
15.月斗
16.苦苦★念仏
17.ohenero3
18.攻撃的国民的音楽
19.具現化中
20.日本
※何処かで永・凹・阿阿瑠もやってた

ENCOLLE
21.紫光
22.怪感旅行

ライブは「凍狂」で開演。
お得意の変拍子を交えた複雑怪奇かつ精巧緻密なプログレッシブロックで観客を魅了していく。
3月に始めて行った時はもう世界観についていくのが精いっぱいでじっくり堪能できる余裕もなかったけれど、今回は1曲1曲以前よりは体に刻み込みながら、盛り上がる熱気と右往左往するフロアの中に呑まれていました。

彼らの音楽はその強烈で個性的なルックスが物語るように、相まって互いの個性をぶつけ合う自己表現の塊。故に楽曲も単調ではなく絶え間なく曲調・構成・場合によってはテンポ感さえ変化していく。
勢いでつっぱしる曲もあれば、マイナーコードの奇怪な音鳴りからセクションごとに展開して表情を変えていく曲もありつつ、逆にバンドとフロアが一体となって盛り上がる解放感に包まれた曲もあり...と何でもありのオンパレード。しかも分かりにくそうなのにキャッチーさもあって、一旦耳にすると離れなかったりする中毒性が絶妙。

マーガレットさんも合間合間に「福岡の貴様ら、お勤めご苦労様です!」と声かけするも、
必要以上に話が長引いたり逸れる様なMCはしない。むしろMCさえもパフォーマンスの一部ではないかと思ってしまいます。

この日のセットリストはツアータイトルにあるように昨年発売された最新アルバム『凍狂』を中心とした選曲。そしてライブタイトルに組み込まれていた「JOVE JOVE」のお披露目ツアーでもありました。僕は彼らの中で今の時点で一番好きな曲はその「凍狂」なのですが、この1曲だけ取ってみても、場面場面で様々な展開が用意されていて、その予測できない展開が堪らないです。
近年の若手バンドにあるような分かり易い歌とメロディーで引っ張る似たようなバンドとは一線を画し、同じ世代で、彼らほど演奏技術で魅せていくバンドはいないのではないかと改めて感じました。

日本酒瓶を合間合間に喉に通しながら顔に個性的なメイクを施したマーガレット廣井。
相反するようにロングパーマネントで黒サングラスで無言ながらギターを時に持ち上げて観客にアピールし、時にはステージに飛び込んで延々とギターソロを弾きこなすKatzuya Shimizu。
上半身裸に坊主頭で時に素っ頓狂な煽りをかますKENZOOOOOOO

特にスーパーギタリストKatzuya Shimizuの演奏は堪らなかった。
曲毎に様々な音色を披露しながらボーカルに負けず劣らずの存在感を放ち、彼自身ものけぞりそうな独特のパフォーマンスで魅了していく。彼らの精巧緻密な音楽表現を可能ならしめているのは、このKatzuyaの存在が大きい...と思いました。やっぱりルックスだけじゃなくて上手いんですよ。主張しまくるし、でも歌を邪魔しない。

ただ、まあ、この日は珍しくね...KYちゃんがいたんですよね。
最初は「熊本きてー!」とか言っててマーガレットも返したんだけど、途中で「かっちゃん寒そうだね。」「ごめんね、一番髪多いから熱いよね」とか色々空気をぶち壊すような声かけをするから、マーガレットが終盤に「俺らはライブに来てる。だから流れを、空気を壊すな。俺らの事は俺らに任せてほしい。」と、口調はそこまで激しくはなかったけど、凄く考えつつも、珍しく説教していました。

3月の時にはこういうやり取りは無かったから多分新参者だったんだと思う。
目の前に憧れの方がいたらそりゃ声もかけたくなる。その心理も分かる。
でも、あくまでライブに来ているのであって話をしにきている訳ではない。
「自分達はこれに命を賭けてる」とも言ってました。
だから、中途半端に終わらせず徹頭徹尾自分達を、音楽を表現して堪能して帰って欲しい。
死に物狂いで作り上げた自分達の世界観を壊すことだけは止めてくれ。
そんな風に言いたかったんじゃないかと。
空気の邪魔にならない範囲で煽るなら良かったんじゃないかと思う。。

僕は逆にこういう発言をする彼らを凄く上から発言で失礼ですけど見直しました。
ルックスもパフォーマンスも演奏も全てに拘りをもっているからこそ言える発言だと思うから。
だからこの瞬間に興味本位ではなく、好きなバンドに変わりました。この瞬間に。
そんなMCの後に登場した「紫光」の得体の知れない心地良さの後、激しくぶちかまして終了。
最後の最期は惜しみないカーテンコールに応えるように3人それぞれ終盤にソロを披露していきました。

色々あったけど、敢えて言葉にする事が大事な時もあると実感した日でした。
それに彼らの本心に触れた事で、より彼らを知ることが出来たし、ライブもずっと空気感が支配していました。見事でした。ありがとう。また2月の仏滅に。。


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