第一回新田次郎文学賞受賞作。
沢木さんと言えば、なんや「しゅっ」としてはって、ジェントルマンぽい
イメージなんですが、若き日の沢木さんはそりゃ熱かった!!!!
カシアス内藤。元東洋ミドル級王者。
本名は内藤 純一。混血のボクサー。
彼はタイトルを奪われ、ボクシングの表舞台から姿を消した。
しかし、四年ぶりに再起を果たす。
そんな彼に夢を託し、人生を賭けた男たち。
さて感想。
良かったです!!
沢木さん渾身の作品かと(^_^)
自分の見たものを書くという「私フィクション」の手法で
描かれています。
年配の人に「カシアス内藤って知ってます?」と聞くと
たいがい「彼強かったんだよなぁ」という答えが返ってきました。
カシアスとは、モハメド・アリの本名「カシアス・クレイ」に
あやかってつけられたそうです。
それにしても、ボクシング業界って、けっこう汚いんですね。
それを切なく感じるのは、命をかけたスポーツだからかもしれません。
元チャンピオン、老トレーナー、カメラマン、そして私。
彼らに、次々とふりかかる難問。前途多難。
スポーツは、けっして実力だけではない「何か」が必要なのです。
恵まれた才能を持っていても、その「何か」をつかみ取れないと
頂点にまで上がれない。
ちなみにあの有名なアリスの『チャンピオン』は
カシアス内藤のことを歌った曲だそうです。
聞きたい方はコチラをどうぞ。
そういえば、先日の新聞にこんな記事が、のってましたねぇ(*^_^*)
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