ウチにはMSB Platinum Ⅱ CDプレーヤーがあります
もう20年ものです
当時のお値段99万円(実売価格は結構まけてもらいました)
ディスクリートサインマグニチュード24bit R2R DACなんですよ
マルチビット好きには堪らんです
CDドライブは壊れててDACとしてしか使えません
まあ、CDはもう片付けたからいいんですけど
たまに稼働させているんですが、また壊れました (ノД`)
おおよそ数年で壊れます
今度は音がものすごく小さい
ほぼ聴こえない
最大ボリュームで微かに聴こえてくる
販売元に無理言って修理をお願いして、本日帰宅しました
メインシステムのプリ、パワーは実家に運んじゃったのでバランス入力アンプが有りません
RCAで接続して鳴らしています
パーツが変わったので慣らし運転ですね
最初はちょっと歪っぽい感じでしたが1時間ほどしたら滑らかな音になりました
ash like snowでも歪感が無くなりました
かなり低いとこの低音が半端なく出てるのが分かります
よく出来たマルチビットのいいところです
本来は正負差動出力でバランス接続して真価発揮です
アンバランスだとDACモジュールの片側だけですから半分損した感じ(笑)
#差動合成じゃなく、正側だけでRCA出力されます
さて、今回の故障はDACモジュールのパスコンがパンクしてショート状態になり、レギュレータのパワトラ2SC510、2SA510とオペアンプLT1126が飛んだ、とのこと
以下写真の赤丸部分がそうです
多分過去の2回の故障も同様と思われますが、今回は解説して貰えましたのでようやく故障の仕組みがわかってきました
以前はブラックボックスでしたが、最近はDACの自作しているせいかなんとかわかるようになりました
DACモジュールの電源供給口、74AC574のパスコン、その他ロジックICパスコンにはチップタンタルコンデンサが計8個使われていました
4モジュールなので32個あります
また、アップサンプリング基板、DSP基板にもいくつかタンタルコンデンサがあります
こちらは10個前後
耐圧16V、ちょっとサイズが大き目で10という表示なのでおそらく10μF
DACモジュールには出力にオペアンプがあって、そいつのパスコンは積セラなんですよ
以下写真の赤丸部分が積セラ
なぜロジックICにタンタル?と訝しむ私
音作りなら、DSPやアップサンプリングには使わず74574だけだろうし、むしろオペアンプのパスコンに工夫するだろう
設計者の趣味?
いや、チップ積セラの10μFが入手出来ずにタンタルコンデンサを使ったか?
そうか、当時は大容量積セラがなかったから仕方なく使ったんだろうね!
< ほんまかいな
しばらく使ったら、自分でタンタルコンデンサを積セラなりフィルムコンデンサなりに付け替えします
タンタルコンデンサなんて怖くて使っていられないから予防交換ですよ
今は10μFならチップ積セラもフィルムコンデンサもあるし、なんとでもなる
そう、老眼さえ進まなければ
あと、DACモジュールのデータシートをいただきました
なにせ古いものなのでMSB社のサイトにもないんですよ
型番はMP-ACD512です
DACモジュール内にオペアンプがあったり、オペアンプでDCオフセットをどうやってキャンセルしてカップリングコンデンサレスにする仕組みなど、大変勉強になりました
ディスクリートR2R DAC自作の際には是非応用させていただきます