Pains パリの味

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ベーカーテクノサービス

中国の現状

2011-07-31 17:24:11 | Weblog


今回は紅蘇省張家港市、蘇州市、広東省東莞市、広州市のベーカリー、特にチェーン展開しているベーカリーをご案内いただきました。
何所も、導入した機材とそれに合った生地製法で苦労しています。日本的なシットリ、柔らかい、老化の遅いパンを目指していますが、提案されそして導入した機材、特に分割機は日本的なパン作りには全く不向きなものばかり、知識の乏しい、経験の少ない経営者を騙すように押し付けていったんでしょう。その後のフォローもせず。それでも、分割機に合うように生地製法を変えながら、日本的なパンを作る努力をしている姿を見ると、どうしても現状の機材でもう少し良いパン、日本的なパンに近い品質を提案し、実現したいと願うばかりです。

8月に再度中国を訪問しますが、それまでに中国で使える生地改良剤のテストを済ませ、データを蓄え、さらに簡単な天然酵母と製法を伝えること、これが使命。

食パンの需要はまだ多くありませんが、シットリ、老化の遅い、風味の豊かな商品を出せば必ず売れます。
今、中国の物価は高い、収入に比べると非常に高いと感じました。それでも消費は活発で、5年先が楽しみです。

町は高級車が溢れ、すっぴんの美人が多く、よく食べ、良く喋り、ちまちました日本と大違い。仕事が確保できれば中国に住んでも良いのではと考えます。

添加物はじめ食品に纏わる問題は多く存在しますが、それに気ずき、どうにかしようとする中国人も多く存在することから、そう遠くない将来、きっちりとした食品安全と食品衛生が確立されると信じています。戦後の日本を見ているようで、中国の変化が多いに楽しみです。

機内食に関しては、著しい進歩が感じられます。ただ、生ぬるいビールを早くどうにかして欲しい。