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~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

ナポレオンが最後に『アデュー!』と言って去った【フォンテーヌブロー城】

2012-11-15 07:30:39 | 海外旅行~フランス旅行記~
おはようございます。

ツアー4日目はパリからバスで約1時間の所にある【フォンテーヌブロー城】の見学に連れて行ってもらいました。
【フォンテーヌブロー城】の城と庭園は世界遺産に登録されています。

 

途中、バスは”バルビゾン”を通るのですが、上の写真はミレーの”落穂拾い”の絵画が描かれた場所なんだそうです。
奥の方に見える白い塔のあたりだそうですが。。。少々見えにくいですね

”バルビゾン”は19世紀バルビゾン派で有名なコロー、ルソー、ミレーらが住んでいた芸術村だったということです。
これらの画家たちは、ここ”バルビゾン”の農村風景を好んで描いていたそうです。

我が家の和室には、知り合いの方が刺してくれた”落穂拾い”の刺繍絵が飾ってあるのです。
ですので、その舞台となった場所を実際に見られたのは嬉しい限りです。

走っているバスの中からですが、ミレーがその昔、ここで描いた風景を私も見ることが出来た~!というわけです(笑)

 
 
さて広大なフォンテーヌブローの森を抜けたところにある【フォンテーヌブロー城】ですが、ここは歴代の王族が狩りのために使った建物だそうです。

フランソワ1世からルイ16世、そしてナポレオン1世から3世までの約300年に渡って改造改築が繰り返されてきたそうです。
ルイ王朝時代が全盛期だったのですが大革命で崩壊し、この城をこよなく愛したナポレオン1世(ナポレオン・ボナパルト)が再建したそう。。

金色に輝く鉄門はナポレオン1世が作らせたもので”N”の文字が刻まれています。

 

この門を入ってすぐの広場を”白馬の広場”または”訣別の広場”というそうです。

ナポレオン1世が最後、エルバ島へ島流しになった際、この【フォンテーヌブロー城】で退位をし、そしてこの広場を見下ろすテラスに出てきて、近衛兵に『アデュー!』と訣別の言葉を告げ、上の写真の馬蹄形階段を下り馬車に乗って、この広場から門をくぐって去っていったと・・・。

この日来て下さった男のガイドさんの説明によると、フランスでは”さようなら”には二つあるとおっしゃっていました。

一つはまた会いましょうという意味のさようなら『オボア』。

もう一つはもう会うことはないでしょう。日本で言ったら”さらば!”みたいなものが『アデュー!』だと。。

このガイドさん、ナポレオンが『アデュー!』と告げて去った胸の内をご自分の離婚のエピソードと合わせて熱く語ってくださいました。
自分も元奥さんに『アデュー!』と言って別れを告げたと・・・。

新婚さんの多いツアーだったので、このエピソードは微妙?だったかもですね(笑)

【フォンテーヌブロー城】は【ベルサイユ宮殿】と比較されて、地味という評価みたいですが、私はその時代の様子が分かる家具、調度品にうっとり。。。絢爛豪華に思えました。
 

 
 
≪フランソワ1世の回廊≫

イタリアのルネッサンス様式に影響を受けたフランソワ1世が作らせたものだそうです。
この回廊の壁にはフランソワ1世の紋章サラマンダーとイニシャルの”F”そして王家の印などの装飾品がありました。


 
≪舞踏の間≫

ここもフランソワ1世が作らせた部屋で舞踏会や祝宴を開いていたそう。天井が豪華です!

 
≪皇后の寝室≫

16世紀末から1870年までの歴代の王妃や皇后の寝室として使用されたそうです。
ルイ14世の王妃”アンヌ・ドートリッシュ”や悲劇の王妃”マリー・アントワネット”そしてナポレオン1世の妻”ジョセフィーヌ”、最後の皇帝ナポレオン3世の皇后”ウージェニー”などが使っていた寝室なんですって。

 
≪ナポレオンの寝室≫

ナポレオンという人は意外に小男で150㎝ちょっとぐらいの身長だったそうです。
ベットも寸法が小さくて驚きました。
とにかく忙しい人で仕事をしながら仮眠を取ることも多かったそうで、執務室(右の写真)にもベットを作ったそうです。

   
≪王座の間≫

玉座の間はもともと国王の寝室だったのですが、ナポレオン1世が≪玉座の間≫に改装。
左右の飾り柱の上の方にはナポレオンの”N”のマーク。カーテンの蝉の刺繍はナポレオンの紋章だそうです。

 
≪退位の間≫

ナポレオン1世が退位の意を決めた部屋だそうです。

 
≪ディアナの回廊≫

元々はアンリ4世の時代に王妃ディアナのために作った部屋をナポレオン3世が図書室に改造。
1万6,000冊の蔵書があるそうです。

 
≪三位一体礼拝堂≫

国王や王妃は階上席で、毎日の日課としてミサに参列していたそうです。

 
 
 
 
 
 

フランス王族たち、そしてナポレオンが過ごした時代が垣間見える【フォンテーヌブロー城】でした。
家具やファブリック、照明、調度品など当時の豪華な細工や技術に溜息が出るばかり。。。
色々な歴史を重ねたがゆえの落ち着いた雰囲気の素敵なお城でした。

 

ここの売店で、マリー・アントワネットの”物差し”3本と”バラのジャム”をお土産に買いました。
何故、物差し?と思われたかもですが意外に物差しって使いませんか?(笑)
重くないのでお土産に最適だと思いました。

バラのジャムは紅茶に入れて飲んだり、ヨーグルトに入れたりして楽しんでいます。優雅な気分になれますよ~ 

あちらの小学生(低学年)が見学に来ていたのですが、オシャレな女の子が目に留まりパチリ。立派なパリジェンヌですね~♪

このあと【ベルサイユ宮殿】に向かいましたが、今日はこの辺で。

 

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