~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

残念だったワレリー・ゲルギエフさんの「シェエラザード」

2014-04-12 07:29:01 | 音楽
私(おじさん)の音楽日記です。

今日は前回の続きで、リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」2枚目です。
指揮者はワレリー・ゲルギエフさんです。

R.コルサコフ:シェエラザード、他
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」op35
  指揮:ワレリー・ゲルギエフ
  管弦楽:キーロフ歌劇場管弦楽団

ゲルギエフさんの演奏は、原色で彩られた華麗な一大絵巻だと例えられているほど、
音楽評論家の間でも最近は常に第一位を獲得している名盤の誉れ高い演奏です。


それで、私もすごい期待を持って聴き始めました。

ああいい音です。面白い。
確かに原色を感じさせる華麗な音がしています。

でもです。
何かが物足りません。
全体のストーリー性が感じられないと言うとおかしな話かもしれません。
というのは、ゲルギエフさんはキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の指揮者として大活躍されていて、ストーリーを表現させれば一番の指揮者といえるのですから。
でも何か不満なのです。

部分部分は素晴らしく華麗なのですが、全体の話のメリハリが薄まったのか、楽章毎にホッとすることができません。

たまたま気分が乗らなかったのかと、その後も何回か聴きましたが、最初に受けた印象は拭えませんでした。

「シェエラザード」だけではありません。

カップリングされているボロディンの「中央アジアの草原にて」も、その場その場は素敵な色が感じられる素敵な演奏です。
でも、昔から持っていた、中央アジアの広大な草原を、隊商が遠くから近づいてきて、また遠くに去っていくといった映像が目に浮かんでこないのです。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが...

どうも私はゲルギエフさんの演奏とは相性が合わないのかも知れません。
(ゲルギエフさんの演奏はいくつか持っていて、そんなに相性が合わないとは思っていなかったのですが)

まあ、過大な期待を持って聴いたからだとは思うのですが...
でも今回は期待外れだったという印象は拭えません。
凄く残念です。

「シェエラザード」は大好きな曲です。
これからも多くの指揮者を交えながら、何回も演奏を聴いていくと、また印象が変わってくるかもしれません。
それに期待したいと思います。