~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

クラウディオ・アバドさんの「新世界より」

2014-01-25 07:32:53 | 音楽
私(おじさん)の音楽日記です。

先日、指揮者のクラウディオ・アバドさんが亡くなったとの報道がありました。

以前、アバドさんを、私の音楽ライブラリの中で、協奏曲の指揮が多い指揮者の一人として紹介しました。(こちら)

その時は、カラヤンさんに次いで2位でしたが、先日、アルゲリッチさんの協奏曲のCDボックスを購入したので、現在では一番多い指揮者になっています。(延べ28曲の協奏曲を指揮していました)

アルゲリッチさんとは相性がいいようで、何枚も協奏曲を指揮しています。
 

さて、このクラウディオ・アバドさんは、イタリア、ミラノ出身の指揮者です。

1990年、ヘルベルト・フォン・カラヤンさんの後任としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督に就任しました。

この、カラヤンさんの次の芸術監督を決めたときに、いろいろ話題になりました。
ロリン・マゼールさんが有力視されていて、祝賀会まで準備していたのに、蓋を開けてみるとアバドさんだった。
それで、それ以後、マゼールさんがベルリン・フィルを振ることがほとんどなくなったと...
 

さて私は、アバドさんが指揮した協奏曲は何枚もCDを持っているのですが、交響曲や管弦楽曲のCDはあまり持っていません。

その代わりに、テレビでアバドさんの演奏会があると、よく録画をして、それを聴いています。

それらの中で、特に印象に残った演奏会として、『ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート2002』を紹介したいと思います。


  『ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート2002』
 1.ベートーヴェン/「エグモント」序曲op.84
 2.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77
    独奏:ギル・シャハム(vn)
 3.ドヴォルザーク/交響曲第9番ホ短調op.95「新世界より」
 4.ヴェルディ/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
    指揮:クラウディオ・アバド
    管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2002年5月1日

 ※ このコンサートは、左のイメージのように、DVDとして販売されています。


このコンサート、イタリアのシチリア島パレルモのマッシモ劇場で開催されました。

まず、1曲目のベートーヴェン/「エグモント」序曲がよかった。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲の伴奏もよかった。
そしてメインのドヴォルザークの「新世界より」が最高でした。

結構私好みの有名曲ばかりで構成された演奏会です。

何でイタリアで”新世界”なのだろうという思いを抱きながら聴き始めたのですが、
「新世界より」はなかなか迫力ある素晴らしい演奏で、もう完全に引き込まれてしまいました。

この迫力感に感激し、この録画したDVDを観るときは、いつも少し音を大きめにして、迫力ある演奏を楽しんでいます。
 

それから、演奏会のライブ映像で嬉しいのは、ホールの様子や聴衆の反応がはっきり見られることです。

この演奏会でも聴衆は、みなスタンディングオーベーションの狂喜乱舞?拍手喝采です。
歌劇場なので、上の階の桟敷席からステージに花がいっぱい投げ込まれていました。

それで、アンコールのときには、楽団員の黒の上着の胸に赤や黄色の花が挿されていて、見た目も真に華やかな色合いの演奏となりました。
 

なかなか素敵なコンサートでしたから、このDVDはお奨めです。
(NHKで放送したのと同じ内容だと思うのですが...)
 

アバドさん、素敵なコンサート(ライブ映像)をありがとうございました。
本当にご冥福をお祈りします。