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勝利の女神(サモトラケのニケ)

2012年07月21日 16時28分08秒 | 海外

1863年、エーゲ海東北のサモトラケ島で、フランス領事シャルル・シャンポワーゾが、まずパロス島の大理石で作られた女性像トルソを発見した。 続いて周辺からは、同じ大理石で作られた118点の断片となった翼の部分が見つかった。これを復元したところ、有翼の勝利の女神「ニケの像」であることが分かった。 出土品は、フランスに送られ、1884年、ルーブル美術館の「ダリュの階段踊り場」に据え置かれた。羽根を付けた勝利の女神は、サモトラキ島にあった、偉大なる神々の神殿に張り出していた船の船首に立っていた。この建造物は、前2世紀初頭の海戦の勝利を記念するため、ロードス島民が奉納品として献上したものと思われる。姿勢の劇的効果、動きの力強さ、力動感あふれる襞をもつ
ヘレニズム時代のこの作品は、クラシック時代の基準と交わりながら、ペルガモンのバロック的彫刻を予兆する。英語ではナイキ (Nike) と発音。世界的スポーツ用品メーカー「ナイキ」社の社名はこの女神に由来。トレードマークはこの女神の翼をイメージしたもの。あと少しでロンドンオリンピックです。 がんばれ日本!


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