Peace of Mind を求めて…

悲しいことがあっても、必ず新しい朝は来るのですよね

緊張の1日!

2007-01-31 22:35:29 | 

今朝は夫を車に乗せて一緒に出勤しました。2人で局長と面談し、今後のことをお願いするためです。

面談の時間まで私は職場で仕事をし、夫は食堂で待機していたのですが…
その間の時間のなんと重苦しかったことか…有罪判決が下るのを待つ被告人…ていうところでしょうか…

雲の上におられてめったに口もきけないような方を前に、現状を話して理解してもらい、復職を許可してもらわねばなりません!

夫も私も緊張し、顔はこわばり、笑顔もでてきません…
あ~できることならこの場から逃げ出したいよ~と弱気満々のわたくしでした。。。

結局、職場を取り巻く状況がだんだんと厳しさを増している中、これ以上の休職延長はムリ!と判断したため、180度方向転換し、復職時期を早めて3月中旬から復職支援プログラムを採用してもらい、徐々に体を慣らして4月から正式に復帰させてもらうことにしました。

体調がよくなってきていること
ストレスに対応できるよう、認知療法を勉強していること。。。等を強調して復職の意志をお伝えし、

役職をはずしてもらうこと
現在配属されている部署に戻してもらうこと。。。をお願いしました。

予定より早い復職を申し出たことで、予想していた険悪な状態は免れ、割合穏やかな雰囲気の中、「まあ、がんばんなさいよ」と声をかけていただいて部屋を後にしました。

ほっ。。。緊張が一気に緩みました。夫も同じだったと思います。

雇用側の立場からすれば、長期に渡り休職を続ける職員に対し、いい感情を持てないのは当然だろうし、一応就業規則があるとはいえ、切り捨てたいと思う気持ちも理解できます…経営に関して暗い話ばかり聞こえてくる現状ではなおさらでしょう…

そんな中でギリギリの線でお互い譲歩して出した結論です。
こちらも精一杯努力はしなければ…と思っています。

あとは復職に向けて体調を整え、気持ちを切り替え、前向きに日々を過ごしていくだけです…体調が良くなってきているとはいえ、つい2週間くらい前まで具合が悪かったので、正直、大丈夫だろうか…回復までに時間が足りるのだろうか…と不安もあります。今度こそ再発は許されない!。。。という追い詰められた気持ちもあります…

でも、とりあえず今日の重大任務を乗り切ったので、しばらくは現状維持の安心感を手に入れることができました!

このブログを読んでくださって、メールや電話で励ましてくださったみなさん、本当にありがとうございました! 心に気にかけてくださっていることをとてもありがたく思っています! m(*u u*)m

 

 

 



 


夫・がんばってマス!

2007-01-29 23:06:14 | 

1月に入ってからもずっと体調の悪かった夫が、信じられないことに、先週くらいから急に元気を取り戻してきました! 

本当に「急」で、こんなに劇的に変わっていくものなのか!とびっくりさせられるくらい!!

崖っぷちに立たされてしまったという危機感が、今回は早く良くなろうとする意欲を呼び起こしているのでしょうか…?

10ヶ月近くも寝たきりだったため、弱った体力を回復させようと、今日からスポーツクラブに通い始め…初日から30分ずつ2回もウォーキングマシーンに乗って歩いたらしい…

今度こそ再発を防ぐために認知療法について勉強しなくちゃね、と2人で話し合っていたら、夫がネットで注文したらしい認知療法の本が昨日4冊も届きました!

『認知療法でうつ病が治った』 高田明和 著 (リヨン社)
『「うつ」を生かす』-うつ病の認知療法- 大野 裕 著 (星和書店)
『うつと不安の認知療法練習帳』 デニス・グリーンバーガー、クリスティーン・A・パデスキー 著 大野 裕 監訳 (創元社)
『こころが晴れるノート』 大野 裕 著 (創元社)

(よく見たら同じ著者の本ばかりですね~!)

「認知療法」は、『何か困難にぶつかったときに、それに向き合い乗り越えていけるような「心の力を育てる方法」として、いまもっとも注目を集めている精神療法(カウンセリング)のひとつ』です。

自分のマイナス的な考え方のクセを理解し、その考え方をバランスのよい、柔軟な考え方に変えていく練習をするのです。

本を読んでの独学で、どこまで理解できるかわかりませんが、私もマイナス思考に陥ることが多々あるので、一緒に勉強したいと思っています。(練習帳やチェックシートに自分で書き込んでいくようになっていて、わかりやすそうです!)

夫はまだリストラされると決まったわけではないのだから、あきらめずに希望を持って復帰に向けて進んでいきたいです…!


 


職場の同僚M君☆

2007-01-26 23:52:54 | 友人・知人

私の職場の同僚M君…35歳2児の父

いつも実年齢より若く見られ、よく学生と間違われている。

事務室の中で、一番若いM君とその次に若い私(相当高齢化が進んでます!笑)は自然と力仕事(!)や雑用を担当するようになり、いつもコンビを組んで仕事をすることが多い。

山あり谷ありの職場の中、軽トラックに印刷物を山ほど積んで、各部署に配って回ったり、建物の1階から5階までの廊下の蛍光灯を50本以上取り替えたり、何百通ものメール便の発送作業をしたり…

お互いに気安く仕事が頼めるので、M君との間には協力体制ができている…

そんなM君の特技(?)は、自分の半径10メートル以内で起きている事象を、動物的な本能によって敏感に察知することである!!

私はこういうことに結構鈍感で…
同じ職場の年上女性が、私に対して冷たい態度をとるのでおかしいな~と思っていたら、すかさずM君が「○○さん(私)、さっき××さんに△△って言ったでしょー!!」と指摘してくれたりする…(私としてはなんで怒られるのか全く理解できないこともあったけれど…)

私が暗い顔をしていると、すぐに察知して、「なんかあったんですか~?」と気を配ってくれたり…

これは、前の職場の上司が独裁的で(「ドイツの兵隊さんは雨の日でも水まけ言われたら水まくんじゃー!!!」…っていうのが口ぐせの理不尽なお方)、いつもビクビク緊張しながら仕事していたかららしい…

M君とは6年同じ職場で仕事をしているが、ここ3年ほどの私は、娘のこと、夫の病気、父の死…と悩みの連続で、いつも心に不安を抱えて生きてきた…

そんな私の悩みや愚痴を毎日聞いてくれているのがM君だ…(現在進行形…)

決して慰めてくれたり、励ましてくれたりするわけではない。

おちょくられたり、からかわれたり、ばかにされたりしているだけだ…

でも、今回の夫の危機的状況についても、部屋で2人だけになったとき、「だんなさん、どうするんですか~?」とこっそり声をかけてきてくれる…

単に興味本位で聞いているだけかもしれないけれど、心配事でうつうつとしている私にとって、M君に話すだけで(聞いてくれるだけで)どれほど気持ちが落ち着いたことか…

話しているうちに自分の中で、気持ちをどう持っていったらいいのか整理できるから不思議だ…

今、自分ができることを精一杯やってみて、それでだめだったら気持ちを切り替えて与えられた状況を受け入れる…それしかない…

今日もM君とお弁当のおかずをくらべっこし…(M君は朝5時に起きて自分でお弁当を作ってくる!)
お弁当の後には「○○さん(私)、(歯に)ネギついてますよ~」と教えてくれ
岡山弁が達者な私に「ほんとに東京にいたんですか~?!」と突っ込みをいれてくるM君…

今の部署は今年度限りで解散になるのでM君とも3月でお別れだ。

いつも冗談ばっかり言っているので、ちゃんと言えるかどうかわからないけど、最後の日には「今までずっとありがとう!!」とお礼を言おうと思う…(言えるかな?)

 


どうにもならないこと…

2007-01-24 23:40:29 | 

今日はショックなことがあった…

夫の病気のことで呼び出しがあった…今の時期は人事が動いているので、こちらから何らかの意思表示をしなければ…と思い、夫の上司に現状を報告し、休職を延長していただけないか…とお願いはしていたのだが…

雇用側としては当然だろうな…と思われることを言い渡され、言われることはもっともなことばかりなので、こちらは黙ってきいていることしかできなかった…

これだけの長期間、休職が認められる職場はそうそう無いだろうし、そのことについては本当にありがたいと思っている…今の状態で復職してもまたすぐに再発し、結局は仕事は続けられないのではないか、別の道を見つけたほうがよいのではないか…

一応こちらの希望は伝えたが、それが受け入れてもらえるのかどうかはわからない…

惨めな気持ちで涙がこぼれそうになるのを必死にこらえて職場に戻る…

折りから事務室に院生のS君が、お父さんに連れられてやってくる…
修了目前になって心の病が重くなり、論文の提出が危ぶまれているのだ…事務室や担当の教員が今、なんとか修了できるよう応援しているのだが、S君にとって「ガンバレ!」と言われることがどれだけしんどいことか…今日こうやって大学に出てくるだけでもどれだけつらいことか…

これまでの経緯を話されるお父さんの横でうつむいているS君の姿を見ていると、夫の姿とだぶり、「うちもそうなんですよ!」と話して、一緒に大声で泣いてしまいたい気持ちになった…

帰り際、「しんどいのにでてこられて大変でしたね」と声をかけたら思わず涙声になってしまい、2人が帰った後、トイレで隠れて涙をふいた…

夫が病気にならなかったら、私も事務室で他の人たちと一緒に、S君のように普通の道からはずれてしまった学生さんについて、平気で無神経な会話をしていたかもしれない…でも今は、心の病気に対する無知からくる偏見(ときにそれは偽善的にも聞こえる)を聞くたびに心の底がきりきりひきつる…

でも、こんなときでも、次に何ができるのかを考えなければならない…
顔を上げて前を見なければならない…子ども達のためにも…


深井克則さんのCD

2007-01-23 23:09:34 | 音楽

今、うちの娘Sが燃えていること…それは深井克則さんのCD『HEART TO HEART』の中の1曲「MAY BREEZE」を弾きこなすことです。Sはこの曲が小学校のときから大好きで、最初は聞いているだけだったのですが、そのうちどうしても弾いてみたくなり、CDを聴きながら必死に耳でコピーしています。

深井さんは岡山出身で(私の高校の後輩)、大阪芸大作曲科を出た後、演奏家、作曲家、アレンジャーとして活躍中! 「ジャズ界の仕掛人」とも言われていて、近年はラテンジャズオーケストラを率いてあちこちでライブを繰り広げておられる様子…

なんとその深井さんは、私の母がはるか昔にヤマハ音楽教室の講師をしていたときの教え子なのです!(深井さんは幼稚園児でした)…その後も深井さんはヤマハのいろんなコンクールで活躍されていて、高校も私の1学年下だったのですが、その当時はあまりよく知りませんでした。

最初に深井さんの演奏を聴いたのは1999年1月、ヴァイオリンの中西俊博さんとのジョイントコンサートでした。軽快でメロディーの美しい曲が多くて、いっぺんにファンになりました!2000年8月には表町のDES PRES CAFE でソロライブもあり、母・私・娘Sの親子孫3代そろって聴きにいったりしました。

何年か前にはラテンジャズオーケストラを率いて岡山でライブをされたようなのですが、行けずじまい…その後、岡山ではライブをされていない様子…(さみしい。。。)

深井さんのCD…とてもいいですよ!
『UN・NAMED PLANET』と『HEART TO HEART』を持っているのですが、とても聴きやすいジャズ(?)で、娘Sは「MAY BREEZE」がお気に入りで、私は『UN・NAMED PLANET』の中の「EVE」と「PARADISE」が好きです。透明感、安らぎに満ちた曲です…

娘Sは、どうしても完璧には音が聴き取れず、私の母を通して深井さんから以前「MAY BREEZE」の楽譜をFAXしてもらったことがあります…しかし、送られてきたのは楽譜とは名ばかりの、コードを書きなぐったような、素人にはとても解読できない謎の文書でした!

それからは、私の偉大なる友人KにCDを一緒に聴いてもらい、音を教えてもらってやっと最後まで通して弾けるようになってきました。今は自由に弾けることが楽しくてしかたがない様子で、ベートーベンもショパンもそっちのけで、「MAY BREEZE」を弾きまくっています!

深井さん!たまには岡山へも里帰りして、ライブお願いしますよ~
待ってますよ~


センター試験終わりました!

2007-01-21 23:03:06 | 日記

センター試験も無事終わりました。

昨日はリスニングテストのICプレーヤーの不具合で再試が行われ、入試課の人たちは大変だったようです。

私は仮受験票・仮写真票の発行担当だったので、朝8時から勤務でしたが、入試課の人たちは朝7時から勤務し、再試後、入試センターへの連絡等で夜は10時まで15時間勤務だったようです。

センター試験までの準備も緊張するし、ほっとする間もなく本学の一般入試に突入するので入試課はこの時期休みもありません…

18歳人口の激減で志願者も減り、学内は暗いニュースばかりです。なんとかこの大学冬の時代を乗り切らねば…

 


大学入試センター試験 1日目

2007-01-20 23:12:58 | 日記

20日、21日は大学入試センター試験の業務が当たっているため出勤です。

仮受験票・仮写真票の交付処理業務の担当です。

今週は夕食後に入試課から配付された実施要項や手引きを読むようにし、今日に備えてきました。今回でこの業務に携わるのは3回目だというのに、1年経つとすっかり頭の中がからっぽになっている私って…。

けさは一応8時から業務開始でしたが、7時前には家を出ました。7時半ごろ会場に到着したら、もう受験生や高校の先生方が続々と控え室に集合していて、先生方が生徒さん達に激励の言葉をかけておられます。

8時すぎ、まだ心の準備ができていないうち、続けざまに3人受験票と写真票を忘れた生徒さんが高校の先生に連れられてやってきました。

ただでさえ緊張している生徒さんがこれ以上負担を感じないよう、ニッコリ笑顔で出迎えてあげ、何も心配しないで普通に受験ができるよう心を配ってあげたい…

…と思っていたのに、1年ぶりの任務遂行にドキドキです!! 高校の先生方の手前、余裕の面持ちで応対しましたが、間違いがないようにとこちらも緊張しました!

…ポラロイド写真が急に作動しなくなるアクシデントがあり、サーッと顔が青ざめました でもフィルムを新しいものと交換したら無事動き出し、ホッと一安心!

先生方の不安そうな眼差しを尻目に、「ハイ!できましたよ~!頑張ってくださいね~!」と笑顔で送り出しました! ほっ

その後は何事も無く、18時30分のリスニング試験終了後、もう任務終了してよいのかどうか入試本部に様子を見に行ったら、なんだか慌しそうな緊迫感が…リスニング試験に何か不具合があったらしく、再試を行うとのこと…。さらに1時間試験時間が延長され、任務が終了したのは8時でした。

受験生のみなさん、入試本部、試験監督の先生方、高校の先生方、会場設営や誘導担当の事務の人たち、みんなみんなお疲れ様でした! もう1日がんばりましょー!!

 


オーストリアへ行かせてやりたい

2007-01-16 23:50:34 | 

娘Sが以前から行かせて欲しいと訴えていた「全日本高等学校選抜オーケストラ・オーストリア公演2007」の参加申込書を持って帰ってきた。

「全国の音楽を愛する高校生により選抜オーケストラを結成し、オーストリア各地でコンサート並びに交流会を実施することを通じて、一人ひとりの成長と音楽性の向上を図ることを目的とする」…と趣旨が書かれている。

日程は3月25日から4月2日、訪問地はアイゼンシュタット、ウィーン他、参加費は29万円程度!

こういうイベントは私も大学時代、就職してからも何度か参加し、愉快な思い出がたくさんある。(全国大学オーケストラ連盟の合宿や、田沢湖のわらび座で開催された「田沢湖音楽祭」に参加した!)

我が家の不安定な経済状態を思うと、少々心もとないけれど、

行っておいで~! お母さんが毎月給料から積み立てている貯金解約してやるよ~!

全国から集まった仲間と一緒にいっぱい楽しい思い出作っておいで~!
オーストリア人の友達も作っておいで~!

そしてあっちやこっちでいっぱい自分の無知や未熟さと向き合って恥をかいてくるんだよ~!

お母さんは応援してやるぞ~!


『めぐみ』(監督:クリス・シェリダン、パティ・キム)

2007-01-14 23:46:24 | 映画・テレビ
今日は朝早くから子ども会の廃品回収で駆け回り、廃品回収後は3月のお別れ遠足の打ち合わせ会議…それから娘Tのプールの迎え、昼食の支度…と続き、気がついたらもう2時近くになっていました。

昨日も1日出勤したので、雑用ばかりで休日が終わってしまうのがなんだか空しくて、頑張って映画を観にいくことにしました。

アメリカのジャーナリスト夫妻が監督した映画『めぐみ』…


私の中でこの映画はどうしても観にいかなくちゃいけないという気持ちがずっとあって、いつ行こうかと毎日、シネマクレールのタイムスケジュール表とにらめっこしていました。娘にもみせておきたいと思い、一緒に行こうと誘ってみたけれど、2人共用事があって結局、私1人で出かけました。

館内は50代を超えていると思われる年配の方ばかりで、私が最年少(たぶん?…)って感じでした。もっと若い人たちにも大勢観て欲しい作品だったのですが…。

作品はエスニックな太鼓の響きにのり、横田めぐみさんが拉致された事件を関係者の証言によって進めていきます…。日本人にとって、ここ数年に起きた北朝鮮との拉致問題の展開は、記憶に新しいので格別目新しい内容ではなかったけれど、ひとつ、私にとってとても衝撃的だったのは、めぐみさんの歌う美しい声を聴いたことでした…!!小学校の卒業式でめぐみさんの所属していた合唱団がシューマンの「流浪の民」を歌うのですが、その中のソロのパートをめぐみさんが歌っていたのです!…それは、のびやかで情感にあふれた、とても小学生とは思えない心揺すられる美しい歌声でした!…今まで写真でしか見たことの無かっためぐみさんが、確かにそこに実在していたのだという事実を、改めて認識させられた思いでした。

子どもを抱いた、若かりし頃の横田夫妻の柔らかな笑顔がとても美しい…
でも、めぐみさんを救い出すまでは死ねない!と世界を股にかけ、信念を貫いて行動する現在の横田夫妻の面持ちはもっと美しく気高い!

最後に、めぐみさんの遺骨鑑定の結果については問題点が指摘されていることがテロップで流れていました。日本では帝京大の鑑定結果(遺骨はニセモノ)が大々的に新聞・テレビで流されましたが、世界の専門家の間では、鑑定すること自体が不可能だというのです。なぜかこの問題点については、ニセモノ報道ほど一般に知らされなかったような気がします。(確か「アエラ」に掲載されていた記事は読んだ覚えがあるのですが…)このへんは、何か政治的なことがからんでいるのでしょうか…?

映画ではジェンキンスさん、その娘さんたちの日本への帰国についても触れられていませんでした。これも政治的なからみがあったのか、ただ単に時間的な区切りからだったのか…

それにしても、めぐみさんが拉致されてから30年、拉致が判明してからも長らくこの問題を日本政府が取り上げなかったことに愕然とします…「娘を返せー!息子を返せー!!バカヤロー!!!」と私も一緒に政府に向かって叫びたくなりましたよ!!街頭で署名運動、ビラ配りをする夫妻に対する道行く人々の反応もとても冷たく、見ていてこちらがつらくなるくらいでした…(現在は人々の認識が変化してきているとは思うのですが…)

この映画は大泣きするような映画ではなく、観終わった後「自分はこれからどうすればいいのか…」「今、自分に何ができるのだろうか…」と深く考えさせられる作品でした。(私にはこの作品の内容、この作品を観て考えたことを家族や友人に伝えていくことしかできない…たぶん)

帰宅して家族の顔を見てなぜかホッとし、あたり前のように家族が一緒に暮らすことのできる幸せを感謝したくなりました…。

ジーパンを買ってきた夫!

2007-01-11 22:40:56 | 

夫がうつ病を発症して2年8ヶ月が経った。

休職後一度は復職したが8ヶ月後に再発し、再度休職…無理して出勤を続けたのがたたり、今回は重症化してしまっている…

寝たきり状態で廃人のようになってしまった夫の惨めな姿を見るのがつらく、子ども達に八つ当たりしたり、自分の不運を嘆いたり、現実逃避に走ったり…

母親や友人たちに話を聞いてもらったり、励ましてもらったり…子ども達との日常に一喜一憂したりしながら、なんとかこれまでの毎日を過ごしてきた…

今日も夫は暗い表情で、ヒーターの前に座り込み、うつむいている…

でも、今日は画期的なできごとがあった!

夫が自分からユニクロに買い物に行き、ジーパンを買ってきたのだ!!

髪もヒゲも伸び放題、ジャージー姿でよろめきながら歩いていたころを思うと、自分から身奇麗にしようという気持ちがわいて来たこと自体、すごい前進のような気がして、子ども達とこっそり、「お父さん、良くなってきたのかなぁ~!!!」と喜び合った。

まだまだ不眠状態も続いているし、表情も暗いし、一進一退の日々が続くのだろうけれど、こんな些細なできごとでも、今までの先が見えなかった状況から考えると、トンネルの出口に一筋の光が見えてきたようで、ほんのちょっぴりうれしくなった1日だった!


『明日へのチケット』(監督:エルマンノ・オルミ,アッバス・キアロスタミ,ケン・ローチ)

2007-01-07 23:23:35 | 映画・テレビ
今日は朝から吹雪でした!
あったかい岡山では雪が降るなんて1年に1度か2度のことなので、ひょえ~すごいぞ~っとうれしいような困ったような…出勤日じゃなくてよかった!…っていうのが正直な感想かな?(交通網が完全にマヒしますからね、自分の車のタイヤにチェーンもつけたことない私ですから…)

そんな中、用心しいしいノロノロ運転で、シネマクレールまで「明日へのチケット」を観に行きました。

エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチの3人の監督がローマへ向かう列車内を舞台に、それぞれのストーリーをつなげていく形で1つの作品を仕上げています。
 
 第1話…孫が生き甲斐の老教授が、顧問を務める企業の美しい女性秘書に心惹かれ、列車で一緒になったインド人の少女の後姿に、ピアノを弾くロングヘアーの初恋の少女の面影を重ね合わせる…年老いてもう忘れ去っていたであろう「ときめき」を呼び覚まされ、とまどい、たゆたう思い…
 その一方で、席に座れず立ったままの、幼い子どもを連れたアルバニア人難民家族が、いかにも冷酷無比!といった風貌の軍人にやっかいもの扱いされていて…
 勇気を振り絞って老教授が示した善意を、固唾を呑んで見守っている乗客たちの目は温かい…冷酷と思われた軍人さえも、カーテンに顔を隠すことで老教授の行動を黙認している…

 第2話…とにかくこのオバサンの傲慢で厚顔無恥な言動はすさまじいです!またその顔をアップで撮る監督のいじわるさ!…自分の切符は2等席なのに、堂々と空いていた1等席に居座り、その席の正規の切符を持った紳士がやって来ても、ここは自分の席だ!と屁理屈をわめきたてて譲らず、とうとう車掌に個室を用意させてしまうのです!兵役義務の一環でこの、将軍の未亡人のお供をしている青年も、下僕のように扱われることに耐え切れず、堪忍袋の緒が切れて、オバサンを置いて列車内で姿をくらましてしまいます。
 目的地に到着しても姿を現さない青年、重い荷物と共にホームに取り残されるオバサンの心細そうな顔…自業自得とはいえ、ちょっと気の毒なような…いやいや、こういうオバサンは結構図太く、たくましく生き抜いていくのです!多分心配は無用でしょう!
 それにしても、イタリア人男性って女性に優しいですね~!自分の1等席をオバサンにとられそうになった紳士2人組と青年との会話で「あの年になると女性は手に負えないな」「あんな風にしたのは男に責任があるな」「女性は若くても大変ですよ」…っていうやりとりがあります。(正確な文言は忘れましたが、そういう内容の会話でした)あれだけ屁理屈を並べ立てられたら、怒りの言葉の一つや二つオバサンに浴びせかけてもいいようなものを、「男の責任」みたいに言って流してくれるイタリア男性陣の懐の広さにちょっとほれぼれしてしまいました。

 第3話…スコットランドからやって来たセルティックサポーターの若者3人組とアルバニア人家族とがからむ話。
 スコットランド訛りのきつい英語で下品な言葉(英会話学校じゃ絶対使うなと言われる)を連発する下層階級の、脳天気で単純で間抜けな3人組! 自分の嫌いな具が入った残り物のサンドイッチをアルバニア人家族に差し出すところなんぞ、ヘタをすれば偽善的で鼻につく行動なのだが、この、あまりにも田舎者で、悪意の無い若者たちを見ていると、なぜか憎めない。
 3人組の1人のキップが失くなり、所持金もない…という絶体絶命のピンチに陥ったときの、3人の掛け合い漫才のような強烈な汚い英語の応酬は、なんとも秀逸でしたね!(笑えました!)そしてアッと驚く意外な結末へと登りつめていきます!
 道義的にみればちょっと…全面的に諸手を挙げて賛成とはいかないのでしょうけど、まっ、この情に厚いおとぼけ3人組の心意気に免じて許しちゃいましょうか~!
 列車内の様々な人種、国籍、言語が混ざり合った、あの独特の雰囲気もどこかなつかしい…(イタリア訛りの英語はわかりやすいね!)…20代のころ、「地球の歩き方」(またの名を「地球の迷い方」)片手に、1等車両乗り放題のユーレイルパスでヨーロッパの国境を越えながら貧乏旅行したっけなぁ~!列車内の子ども達に折り紙で折った鶴をあげて仲良くなったり(常套手段!)、知り合いになったフランス人のお宅に招かれたり…そんな昔の記憶を呼び覚ましてくれた作品でもありました。
 映画が終わってとてもすがすがしい気持ちで外に出たら、外はすっかり晴れてお日様が出ていました

冬休みに観たDVD

2007-01-06 23:52:02 | 映画・テレビ
大掃除や家族の食事の世話をしている間に冬休みも終わってしまいました。
1日中、苦虫を噛み潰したような顔をしてうつむいている夫と対峙していると、こちらにもかなり伝染してきて、暗~い気持ちになってくるので、癒し系…と思われるDVDを借りてきて3本ほど観ました。

★『アイ・マイ・ミー・マイン』(監督:渡辺賢一)
  主演の思いつめた表情の女の子…どこかで観たよな~どこだったかなぁ~とずっと考えていてやっと途中で思い出しました。大好きな映画「青空のゆくえ」で主人公の男の子の男女の枠を超えた親友役(男勝りで、オレとオマエの仲じゃねぇか~!ってひざげりする女の子!)で出ていた悠城早矢ちゃんだ~!全然タイプの違う役柄だけど、本当はこんなに繊細で可愛らしい役も似合う女の子だったんですね☆…「火垂」「血と骨」では体当たりの演技で魅せてくれた中村優子さんが、可笑しな劇団で女優を目指す姉役で出ているのも意外でおもしろかった!…私も1度でいいから、思いっきり腹が立つ相手に「ブタヤロー!!」って発してみたい!(問題発言m(_ _)m )

★『A DAY IN THE LIFE』(監督:浅野晋康)

以前付き合っていた彼女がエイズで死んだ!…突然降りかかってきた恐怖、虚脱感、希望の持てない人生…。公共広告機構の「カレシの元カノの元カレを知っていますか?(だったっけ?)」っていう新聞広告を思い出しましたよ! それでも気のいい友人達とガソリンスタンドで働きながら生活し、素敵な彼女とも出会う…最後はちょっと安易すぎるんじゃあないか~??…と思ったけれどね!
 主役の斉藤陽一郎さん、この人もどこかで観たよな~と考えていて、あっ思い出した!「ユリイカ」で宮崎あおいちゃんの従兄役で出ていたっけ!
『アイ・マイ・ミー・マイン』も『A DAY IN THE LIFE』も山形国際ムービーフェスティバルに出品された作品らしい…こういうインディーズ(自主制作)映画って新鮮な気持ちになれて、私はとてもとても好きです

★『ニライカナイからの手紙』(監督:熊澤尚人)

沖縄の竹富島の美しい景色と心優しい島の人たち…その空気の中にすっきりとなじんで情感豊かな演技を見せてくれる蒼井優ちゃん!相変わらずうまい!
…寡黙で、ときには厳しい言動もあるけれど、じっと何かに耐えながら孫娘を見守っているおじい、平良進さん(「ちゅらさん」のおばあ、平良とみさんのだんな様だ~!)…心魅かれる役者さんたちと現地の素人の方々との演技の落差がちょっと気になりながら、微笑ましくもある…
 風希(優ちゃん)に思いを寄せる幼なじみの男の子役、金井勇太くんもよかった!「おれはいつだって風希の味方だからな!」って言葉、素敵だった!そんなふうに言い切ってくれる、心の支えになってくれる人が私にもいてくれたらなぁ。。。
 南果歩さん演じる母親が朗読する手紙と、優ちゃんが読んでいる(映し出される)その手紙の文面が微妙に違っている…最後、母親が娘にあてて手紙を書いているシーン(感動が最高潮に達する場面なのですが)の描写がちょっと長くてしつこい…(もっとサラッと流しても充分じんわりときたと思う)等々気になるところもあったのですが、良質の癒し系作品でした!


牛窓へ小旅行!

2007-01-04 18:11:59 | おでかけ
1月3・4日と瀬戸内海に面したシーサイドリゾートである牛窓へ行ってきました。

夫の具合が悪くなってから、家族で泊りがけの旅行に行くことがなくなり、子ども達がちょっとかわいそうだったので、市内から1時間もかからずに行ける牛窓のペンションに、母も入れて5人で泊まりに行ってみることにしました。

今回泊まったペンションは情報誌やインターネットでもよく紹介されており、小奇麗でおしゃれな雰囲気が気に入って予約をしました…

でも…でも… 確かにお部屋も清潔でおしゃれなペンションだったのですが、オーナーにお客をもてなそうという心遣いが全く無かったのがとても寂しかったです!! お客さんと関わろうとする様子が全く無く、必要最小限の応対しかしてくれないし、それも事務的! 牛窓のことを尋ねても事務的な説明のみで、そそくさと姿を消してしまいました。なんかお客を避けてるみたい… 話しかけるのもすごく遠慮してしまいました! 奥さんはついに最後まで姿を見せなかったし…

だれにも邪魔されずに自分たちだけの世界に浸っていたいお客さんには丁度いいのかもしれないけれど、ペンションなんだから、もっとな~んか暖かいものを期待して行った私たちにはちょっと寂しいところでした…

母曰く、「いろいろあるんよきっと…最初のころの情熱もなくなってきて…やる気もなくなってきたんよ…」

確かに「日本のエーゲ海」なんてすごいキャッチフレーズをつけている牛窓だけど、それほど見所もないし、お客も減ってきているし(想像!)…転職して夢を持ってペンションを始めてみても、しんどいことがいっぱいだろう…

まっ朝食のパンはおいしかったし…と今回は納得しました!
そうそう、でもね、海に面して建っているので日の出の景色がとてもきれいだったのですよ~ 7時20分ころ撮影した日の出の写真です。

牛窓はやはり夏の海水浴がメインだけど、車を降りて海岸から1本奥まった通りを歩いてみると、倉敷を思わせるような古い街並みが残っていて、ひなびた商店を覗きながら50年くらい昔にタイムスリップしたような気分でした。

下の写真は今村昌平監督の映画「カンゾー先生」の撮影にも使われた建物です。

古い街並みを散策し、本蓮寺やオリーブ園にも足をのばしました。オリーブ園の展望台からの景色はよかったですね!

今度泊まるときは(いつになるかわからないけれど…)いろいろ情報を入手して、もうちょっと愛想よくあったかく迎えてくれるところに泊まり、家族でいい思い出を作りたいな~!

やって来たヘリコプター!

2007-01-01 22:21:47 | 日記
2007年になりましたね!皆様にとって今年も良い年になりますように!

我が家は喪中なので、年賀状は遠慮させていただいたのですが、毎年元旦の行事として恒例になっている、一族そろっての龍之口八幡宮への登山をしてきました。妹一家(4名)、弟一家(5名)、母、そして我が家の3名です。(残念ながら夫はここのところずっと体調が悪くて不参加でした…)

龍之口八幡宮は龍之口山(標高257m)の北頂上にあり、草の茂った山道や、岩や石がゴツゴツと突き出た急勾配の道を30分くらいかけて登っていきます。日頃運動不足で体力に自信がなかった私ですが、妹とゆっくり話をしながら上ったら、意外に早く頂上まで到着していました。いつもはもっとハアハアゼイゼイ言いながら上っていたような気がしたのですが…

頂上付近に到着したときのこと、突然ヘリコプターが近づいてきて、頭上を旋廻しているのに気がつきました。元旦の龍之口八幡宮の様子をテレビ局が中継にでも来ているのかなぁ~と思い、お~い!…と手を振っている人もいます!

ところがヘリコプターはどんどん近づいてきてとうとう頭上に停止し、中からオレンジ色のジャンプスーツに身を包んだ救助隊員のような男性がロープを伝って降りてきたのです!…
神主さん(?)に連れられて八幡宮の事務所内に救助隊員の方が案内されているのを見てようやく、だれか急病人の方がいるのだと気がつきました。呑気にヘリコプターに手を振っている場合ではありませんでした!

弟(一応医者)も事務所へ入り、急病人(ショック状態)の方の様子を診察しましたが、山の上では脈をとることしかできず、担架にのせられた急病人の方、家族の方、救助隊員の方(2名)、合計4名が、またヘリコプターにロープで吊り上げられました。
このときの巻き上がる砂埃と吹き荒れる強風のすごかったこと!!こんなに身近でヘリコプターでの大救出劇を目撃したのは初めてでした!元旦から人命救助に飛んでこられた救助隊員の方々のご苦労を思うと同時に、どうぞ急病になられた方が一刻も早く病院へ搬送されて、お元気になられますように…と祈らずにはいられないできごとでした!