2014年1月25日の記事で「新しい家族」として我が家に迎え入れた保護猫ゆきちゃん……
その後、大切な家族として10年近くを共に過ごし、つらい時期の我が家を愛犬リンと一緒に支えてくれたゆきちゃんが、2023年12月19日、天国へ旅立ちました…
昨年5月に、ゆきちゃんの右耳の横に直径3センチ程の固いしこりができ、左右の瞳孔の大きさが異なっているのに気づき、これは単純な病気ではないと不安になり、人間並みの最新治療を施してくれることで有名な倉敷のアイビー動物クリニックへ連れて行きました。CTやMRI検査を受け、診断された病名は「骨の多小葉性腫瘍」。
頭にできた骨のガンで、ガンが脳に浸潤しているので、手術ですべてを取り除くことは困難との診断を受けました。
今できる治療として、岡山県で唯一放射線治療を行っている津山のラン動物病院を紹介され、昨年6月から7月にかけて毎週土曜日、合計7回、片道2時間高速を使って津山まで通いました。…ゆきちゃんも本当によく頑張って治療を受けてくれました。
…その後の1年半…ゆきちゃんは食欲もあり、穏やかに、マイペースに私たちと生活を共にしてくれていましたが…今年11月、左耳の横にもしこりができているのに気づきました…ガンが再発していたのです。これと同時に、ゆきちゃんの行動に変化が表れ始めました。これまでトイレの失敗など滅多になかったゆきちゃんが、あちこちでおしっこをするようになり、ウロウロと徘徊するようになりました。家具と壁のすきまにはさまって動けなくなっていることもありました。小型犬用のおしめを買ってきてつけてみましたが、足の付け根のあたりがいつもおしっこで汚れてしまい、ゆるい便も漏れるようなってしまったため、朝晩洗面所で下半身をお湯で洗ってはドライヤーで乾かしてやりました。
藁にもすがる思いでアイビー動物クリニックへ連れて行くと、鼻から栄養を入れたり、胃瘻をする選択肢もあると言われましたが、無理な延命治療より、苦しまず静かに天国へ見送ってやりたいと思いました…
それからゆきちゃんはごはんが食べられなくなり、水は少しだけ口にすることができましたが、どんどんやせていきました……起き上がることもできなくなってからは、もの悲しい声で鳴いて、何かを訴えているようでした。最後の3日間は呼吸をしているだけの状態でしたが、名前を呼ぶと微かに反応してくれているように思えました…毎晩腕枕をして身体をなでてやりながら添い寝して……ゆきちゃんに「うちに来てくれてありがとう。」といっぱい伝えながら泣きながら一緒に眠りました。今も骨壺を見るだけで涙がこぼれるけれど、娘たちに、私が死んだときはゆきちゃんの遺骨と一緒にまいてほしいと頼んでいます。
ゆきちゃん、10年間本当にありがとう。ゆきちゃんと一緒に暮らせてとても幸せでした。天国で待っていてね!
1年前のゆきちゃん…ガンが発見されたころ…