Peace of Mind を求めて…

悲しいことがあっても、必ず新しい朝は来るのですよね

天神MAMへ

2012-12-01 23:30:43 | アート
岡山後楽館高校天神校舎跡で開催されている「天神MAM」へ行ってきました。



いつもこの前を車で通るとき、天神MAMって。。。いったい何???
ここで何のイベントをやってるんだろう???。。。と、何かひきつけられるものを感じながらも謎のままで、足を踏み入れる勇気がなかったのですが…
どうもアートの展示をやっているらしいと知り、今日は意を決して出かけてみました。



入口には、案内板が…
11月3日(土)から12月2日(日)の開催期間中に、いろんなイベントやワークショップが開催されていたんですね。

そもそも「天神MAM」とは。。。この天神校舎が二つのMuseum(県立美術館とオリエント美術館)に挟まれた場所に位置していて Museum : Art : Museum だからMAMなんだそうです。

いただいたパンフレットには「岡山に内在する価値を現代美術の視座から発信することを祈念して展覧会を行うことに」なったこと、「時代背景を縦軸、様々な分野の人やものの繋がりを横軸と捉え、時代の移ろいとともに、変化する街の風景を支えてきた人の杜をたち現わせ、人と人、人と自然、そして街の未来との交感をおこないたい」と書かれています。

なんかちょっとむずかしそうですが…とりあえず1階から5階までずんずん歩いて上がり、各階に展示してある作品を観て回りました。

残念ながら、全館撮影禁止になっていたので、写真を撮れなかったのですが…

1階ではカフェが併設されていて、窓に沿って作られたカウンターや床に座ってゆっくりくつろぐ若者や家族づれが大勢おられます。
奥の部屋では、子ども服がたくさん並べられていて、何やら物々交換のスペースになっているみたい。。。子どもの服やおもちゃは、すぐに着られなくなったり使わなくなったりするから、こうやってリサイクルする場が日常的にあればいいだろうなぁ~

今日の一番のお目当てだった「ゼロどーなつ」は、すでに完売されたようで、影も形もありませんでした(残念!)。
福島の原発事故後に関東地方から岡山へ避難してこられたお母さんたちが、安心安全な食材を使って作ったベクレルフリー(放射性物質0)のドーナツを、今日ここで販売するという記事が毎日新聞に掲載されていたので、楽しみにしてきたのですが…。予約が必要だったようですね。またいつか、どこかで購入できるかな?

2階では、原発事故の影響で東京から岡山へ移住してこられた若いカメラマンが撮った岡山の澄み渡った空や住宅地に咲き乱れるコスモスの写真、岡山に住む画家が大きなキャンバスに描いたオクラの白い花の油絵などが壁に並べて展示してあり…

廊下には天井からたくさんの張り子の人型がつるされています。近づいてよ~く観ると、辞書の紙で作られています。あっ、だから作品名が「wordmans」なんですね!またまたよ~く観ると、この人形を包んでいる辞書のところどころにサインペンで線が引いてありますよ。好きな言葉に線を引いたのかな?
アーティスト紹介文には「同じ型から作られた彼らは別の言語を持ち、色々な環境に身を置きながらもそこで確かに生活をしている」と記載されています。

廊下の壁は、画家兼タトゥーアーティストの方が鉛筆でびっしりと隙間なく描いた鳥、ブタ、ネコ、頭のはげたおじさん等の絵で埋め尽くされています……延々と同じパターンが続いていて、ちょっと草間彌生さんを思い出しました。これだけ描き続けるのは大変だったろうなぁ~

2階にはこの他、広い部屋一面におがくずを敷き詰めて、食物連鎖の図のような3色の三角形が形成されていたり、「岡山から被災地へ手仕事を届ける会」の皆さんが、手作りされた器や生活用品と一緒に写った写真がたくさん展示されていたり…。

3階に上がると、廊下には白い模造紙が敷き詰められていて、その上に青い線がまっすぐに続いています。そしてその先には5、6台の三輪車が。。。三輪車のタイヤに絵具?をつけて廊下をまっすぐ走ったのかな???
奥の部屋には稲わらが干してありました。
このフロア全体が「おにぎりエネルギー」と名付けたインスタレーションらしいのですが、観ただけでは???でした。すみません。

4・5階は、「マジックランタン」と題し、薄暗い廊下や部屋のあちこちに、古い映写機で、風景、金魚、時計などが映し出されていました。その映写機の音がなんだかなつかしかったです。「電球のいくつかはLEDに替えられており、その電力は屋上に設けられた太陽光ソーラーシステムでまかなっている。現代の灯火LEDをもとにその電力を晴れの国岡山の陽光でまかなうマジックランタンを校舎内に出現させる」と紹介文には書かれています。

う~む。どの作品も作者の強い思いをもとに制作されていたようですが……説明なしに、ただ観ただけではよく理解できなかったものも。。。
(写真がないので、読んでくださった方も、どんな作品、内容だったのかわからないですよね~ ごめんなさ~い!)

わからないなりに、私自身はやっぱりアートな空間に身を置くことが好きなので、若いアーティストさんたちの、いろんなエネルギーが感じられて楽しかったです☆

最後にカフェでいただいた「ゆず茶」も、自然な甘さで、身体がほっこり温まりました