さぁ!8月27日! いよいよ安井祥二監督の映画『海より上 屋上より下』クランクインです!!(詳しいことは26日の記事を見てね!)
朝10時半までに岡山理科大学付属高校普通科3階へ集合するように言われていたので、エキストラ出演する娘Sと娘の友人Mちゃん(理大付属高校生)を車にのせ、コンビニで食料を調達していきました。
控え室で助監督の女性(倉敷芸科大・映画サークルの現部長、つまり安井さんの後輩)から白のカッターシャツと白の上履きを渡され、娘たちは衣替えです。今日は教室のシーンを撮るので、S先生(安井監督の恩師・強力な支援者)から声をかけられた理大付属高生が20人あまりエキストラとして集められています。
おっと~ヒロインの総社南高校の三宅沙希子さんを発見!! 月刊「おかやま」の写真で見るよりずっと華奢ではかなげで…安井監督がヒロインに抜擢した気持ちがわかります!娘たちも「メッチャかわいい~」を連発!
撮影の準備をしていた安井監督がわざわざ挨拶に来てくださり、台本をプレゼントしてくださいました。連載記事の写真よりずっ~とさわやかで、かなりのイケメンですよ~!
11時…撮影場所の教室に集合し、監督から簡単な場面説明の後、撮影が開始されました。学園祭の出し物についてクラスで話し合おうとするけれど、司会をする学級委員長のヒロインが孤立してしまう場面です。
「本番!」「ヨーイ!」「スタート!!」 監督の力強い声が教室中に響き渡ります。
娘たちエキストラは、ただざわざわと担任の教師やヒロインの話を無視して、私語をしていればいいのですが、ただそれだけでもなかなか自然な雰囲気が出せません。さすがにセリフのある出演者たち(ヒロインをいじめる女子3人組や主人公の友人役)は演技経験のある高校生や大学生をそろえてあるらしく、私語をしてるだけでもちゃんと演技になっています。
監督はモニターを見ながら、カメラやマイクの位置をテキパキと指示したり、身軽に動き回って演技指導をしたり… 教室内を白っぽく、もやがかかったような背景にするためのFOG噴出機(??)で何度も煙を出すよう指示し…(助監督たちが台本や銀色のバスマットのようなもので一生懸命扇いで煙を均一にしていました)
映画の中ではほんの2、3分の場面だと思いますが、この同じ場面を何度も何度も繰り返して撮影します。ヒロインや先生を、前から、後ろから、横から、角度を変えて映したり、エキストラ一人一人も丁寧に撮影されています。
「本番!」「ヨーイ!」「スタート!!」が何十回も繰り返され、見ている私の方がヘトヘトになってきました。教室に冷房はあるのですが、つけるとクーラーの音が入るので、撮影中は消しています。蒸し暑い中、ものすごい集中力で撮影チームをぐいぐいと引っ張っていく監督! 妥協を許さない、いい作品を作りたいという映画に対する情熱と厳しさに満ち溢れています! それに答える撮影、音響等の「安井組」の方々のきびきびした動きも本当に見ていて気持ちよく、頼もしいのです。
結局この1つの場面の撮影に、飲まず食わずで4時間ぶっ続けでしたよ~!! 3時にやっと「10分(!)休憩します」とお許しが出て、娘たちとサンドイッチをほうばりましたが、監督たちはお昼ご飯も食べなかったんじゃないかな~
お昼になったら当然ランチタイムって考えていたら、映画の仕事はできませんよ~こういうのが当たり前の世界なのでしょうね。文字通り「三度の飯より好き」ってことでしょうか…
今日1日で「安井組」の映画にかける熱意や底力を十二分に見せてもらいました。娘たちも「疲れたけど、メチャおもしろかった~!!」「最後まで出させてもらおうや~!!」と、貴重な体験に大満足!! 安井組のカッコよさにすっかり惹きこまれた様子でした。
安井監督、本当にありがとうございました!! 次の教室シーンもよろしくお願いしま~す!!